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大列車作戦は1964年、
フランス・アメリカ・イタリア・合同の戦争映画です。
大好きな俳優、バート・ランカスター主演の戦争映画という事で、
ネットでDVDを買ったのは2年くらい前でした。
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1944年8月、第二次世界大戦末期、占領下のフランス。
ある美術館には名だたる画家の名画が保管されていました。
これは美術品愛好家のヴァルトハイム、ドイツ大佐の取り計らいで保護されていたのです。
しかし連合軍が迫り、パリ解放が間近になってきた為に、
ヴァルトハイム大佐は、これらの絵画を強奪し、列車でドイツに運び出そうとします。
美術館館長のヴィラール女史はこれを阻止しようと、
地下抵抗組織に接触し、国鉄の操作係長のラビッシュ(バート・ランカスター)に、
列車の運行を阻止するように依頼します。
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長らく抵抗運動の一員として活動してきたラビッシュは、
多くの仲間達を失ってきただけに、たかが絵画の為に命を賭ける事に否定的でした。
だが、これらの絵画が「フランスの誇り」であると仲間達に説得され、
ヴィラール女史に協力する事を決心します。
ドイツ軍司令部では、撤退の準備に忙しく、
役にも立たない絵画など問題外でしたが、
異常な執着心を持つヴァルトハイムに言いくるめられて、列車の使用を許可します。
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ラビッシュ達は機関車に細工をしたり、
故意に列車を脱線させて列車の遅延を計りますが、
サボタージュに気づいた大佐の報復によって、多くの仲間達が殺されてゆきます。
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ホテルの持ち主、ジャンヌ・モローは夫をドイツ軍に殺され、
ラビッシュらの抵抗組織に協力的ではないのですが、
最前線で女独りで生きて行く事に疲れ切っていました。
そんな女の孤独がラビッシュを助ける事になります。
ラビッシュらの抵抗運動は実を結び、
ドイツ行きの絵画運搬列車は遂に立ち往生。
列車を動かす事は完全に不可能になってしまいました。
しかしそこに、たまたまドイツの敗残兵を乗せたトラック部隊が通りかかります。
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ヴァルトハイム大佐は、大佐という階級を笠に着て、
トラック部隊の指揮官に兵隊たちを降ろして絵画を積む様に命令します。
しかし、指揮官は階級的にはずっと下なのですが、この命令には従えないと拒否。
怒り狂った大佐は部下の少佐に彼を反逆罪で殺す様に命じます。
この少佐は実に賢明な軍人で、
大佐に「あきらめなさい、もうダメです。負けたのです」と進言します。
そこでやっと大佐も、全てが終わってしまった事を痛感するのでした。
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しかし、その代償は高過ぎました。
ドイツ兵はフランス人の捕虜たちを皆殺しにしてトラックで去って行ったのです。
そして、この後に、最後のクライマックスがあるのです。
この映画はかなりの資金を使って撮影されたらしく、
本物の蒸気機関車を脱線させたり、激突させたり迫力満点。
SLファンには堪えられない映画かも知れません。
結果は残酷ですが、いわゆる戦争映画の中でも秀作だと思います。
もう3回くらい観ています。
いい映画は何度でも観たくなりますね。