お花の形をしたチョコレート。造形の美しさや質感もあいまって、まるでベークライトのブローチみたいです。
同僚から北海道土産でもらいました。
マルセイバターサンド、ホワイトチョコレートでおなじみの六花亭のものです。
お花ははまなすの花をかたどっており、紅茶(アールグレイ)風味の生チョコレートです。普段私はホワイトチョコレートはあまり食べないのですが、六花亭のだけはまろやかな風味で好きです。しかも生チョコレートで、美味しくいただきました。「かの」オススメです。
石川啄木の歌「潮かをる北の浜辺の砂山のかの浜薔薇(はまなす)よ今年も咲けるや」から「かの」という名前がつけられたそうです。はまなすは想い人のメタファーでしょうか。
お花のパッケージも、ふたに啄木の歌が書かれているのも情緒があります。
六花亭は文化事業にも熱心で、児童詩誌「サイロ」発行、寄席、クラシックコンサートなども行われ、今は椅子のコンテストも開催されています。北海道出身の画家の作品をあつめた美術館などが設置されている中札内美術村など、ぜひ行ってみたいです。
季節ごとにパッケージを変えるなど趣味性が豊かで「風流」という印象が六花亭にあります。生活文化を楽しむ心の余裕といいましょうか・・。パッケージは北海道出身の画家のデザインで、再利用したくなるようなきれいなものばかりです。
北海道新聞に月一回連載されている社長(2代目)のエッセイからもその美意識が伺えます。
(略)私どもの直営店の床をほとんど御影石にしているのも、打ち水をするためです。店内が清められ、味わいがでてくる様子に魅力を感じています。
一方、「水で床がすべるので止めてほしい」という声もあります。実際、お子さまが転んでけがをされたこともありました。しかし、店内は走り回る所ではありません。ゆったりとお買い物を楽しんでいただく分には、決して危なくはないでしょう。しっとりと潤った石の、落ち着いた雰囲気を大切にしたいと思っています。(略)
といっても高級路線ではなく、企業コンセプトは「おやつ屋」だとか。誰でも楽しめる価格で気軽に手に入れられるように、と北海道では直営店、直営喫茶店だけでなくスーパーにも出店し、お菓子のばら売りをしているそうです。そういうところにも哲学を感じてファンになる理由かもしれません。
六花亭のマンスショコラのご紹介はこちら。
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