久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

博多座に歌舞伎を見に行きました

2018-06-12 13:21:35 | Weblog
 先週の土曜日、友達と博多座に歌舞伎襲名披露興行、夜の部を見に行ってきました。
 松本白鸚、松本幸四郎のダブル襲名披露でした

 終わっての感想。とても力が入っている、お客を楽しませる演目になっている、白鸚がうまい、幸四郎がきれい、あーどういう言葉で表現すればいいのか、お客のことを考えて(当たり前のことですが)最大限のもてなしをされた・・・・とでも表現すればいいのか・・・
 だれとか、どれとかは言いませんが、この前のに比べると、終わった後の満足感、感激が全然違うのを感じます。
 東京では、3代の襲名披露で、残念ながら、博多には幸四郎の息子、染五郎は学校の関係で来られなかったのです。このように3代同時の襲名披露という滅多にないことだからか、また名前が変わる区切りとして力が入っているからなのか、それでお客様を最大限に楽しませようという趣向になっていたのか・・・本当に素晴らしい舞台でした

 中でも白鸚さんの舞台は、染五郎時代からTVなどで見ていますが、花がある、経験を積み重ねている、歌舞伎だけではなくミュージカルやお芝居もよく勉強しているなどなど幅の広さ、積み上げてきたものがあって、素晴らしいのでしょうね。


 この夜の演目は、片岡仁左衛門の「俊寛」、俊寛は、2度ほど他の人で見たことがありますが、仁左衛門はいいですねー。顔もいいし、演技も落ち着いており、安心して楽しめました

 次は。「口上」。これは襲名披露の大きな楽しみのひとつです。襲名する本人だけではなく、親せきや関係者など、一人ずつその人とのエピソードを披露します。時にはプライベートなことをちょっと言ってみたり、笑いをさそうような紹介もあって、本当に楽しかったです。
 この日も藤十郎さんが真ん中にどっかりと座り仕切られ、次々に紹介がありました。その話から、この人とこの人は師弟関係なのか、親戚なのか、名前は聞いたことがあったが、この人がそうなのかなど新しい発見もありました。

 その次は「魚屋宗五郎」。それこそ白鸚の素晴らしい演技を堪能しました。何とかやめていた酒を飲んでしまって、酒乱になっていく様子のうまいこと

 そして最後は幸四郎の「春興鏡獅子」。幸四郎もきれいで踊りは素晴らしかったです。特に初めは美しい女性の踊りで、衣装の素晴らしさもですが、手の表情などとても男とは信じられないほど。そして後半は勇壮な獅子の舞で、その違いに圧倒させられました。幸四郎さんもいいですねー。

 
 このように変化にとんだ演目で、4時20分から9時近くまで歌舞伎を堪能。いっしょに行った友達と、何とも素敵な時間だったと大満足で帰りました