私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

お正月をもう少々

2009-01-04 11:15:59 | Weblog
 正月もあっという間に過ぎてしまいました。それにしてもこの3日間の吉備津神社へのお参りは相当なものでした。
 昨日、午後からお参りした近所の人が、
 「これぐれえぎょうさん人がお参りしているのを、今までに見たことがねなえ。おおぜえのお人だったでえ」
 と、目を白黒させながら驚いたように報告していました。不景気の時は、お参りが多いいとは聞いていたのですが、今年はちょっと異常だったようです。まあ「平成のお屋根替え」の効果だとは思うのですが。
 今日も、今は11時を回ったいますが国道180号線の下り路線は車でいっぱいです。

 さて、我が家の正月のお付け物について、少しばかり書いてみます。
 松、榊、梅、竹、ウラジロ、昆布、ホンダワラ、橙、千両、ヤブコウジ、ナンテンなどは必ず用意します。お飾りに付けたり、鉢植えにしたり、生け花にしたりして使います。
 食べ物としては、御節料理に鯛、海老、昆布巻き、くりきんとん、数の子、ひらきごぼう、大根、たづくり(ごまめ)などがお重に入れられて食卓に並びます。
 出来たらならば、我が家では、膳を出して、しめ縄や鏡餅などの正月飾りをしている床の間の前で、家族全員で、元旦の食事を頂けたらと思うのですが、山の神様のご許可が、どうしても下りず、仕方なく台所でいつもの通りの平凡な正月をしています。祝うのではありません。ただ普段と同じに食べているだけです。新年の改まった気持ちなど、そこには、ほんのひとかけらもありません。感謝する心もそれだけ薄くなるのですが、その辺りが、めんどくさいという気持ちに負けてしまっているのです。まあ、それはそうとして、屠蘇も全員で頂きます。(今年は新潟の「久保田」が手に入りましたのでそれにしましたが、毎年各地の銘酒を使っています)、それから雑煮になります。
 念のために、我が家のお雑煮も説明します。この辺りの家と違いはありませんが。お餅は、焼いた丸い白餅とゆでたお餅を使います。(小さい時にそれぞれの母がやっていた仕方に従います。私はゆでたお餅を、家内は焼いたお餅を)それに昆布とかつおとじゃこのだしを使ったお汁に、ホウレンソウ、ごぼう、人参、ユリ根、蛤、ぶりを入れて頂きます。

 なお、屠蘇は一番小さな子供から段々と順番に飲んでいくという作法があったのですが、いまでは一斉に「明けましておめでとうございます」と言って乾杯風に飲んでいます。

 それからこれも、今では、我が家では誰も知らないことなのですが、お重は3段重ねになっていますが、本来は、私の祖母などの話によると四重の組重(くみつけ)であったらしいのです。
 一重には春を意味する(青菜など青いもの)、二重には夏を意味する(人参など赤いもの)、三重には秋を意味する(イモなど白いもの)、四重には冬を意味する(シイタケなど黒いもの)の四重であったものが、四という数を嫌って、三重にしたり五重にしたりするようになったと伝えられております。

 家々でそれぞれの正月の付け物やお料理はあると思います。これでなくてはといったものではないのですが、それぞれの家庭で正月を祝っているようす。

 最後に、近頃、正月に、この田舎でも、まったく姿を見せなくなったものに、神棚、若水、門松、羽子板、凧揚げ、双六、かるた、宝船などがあります。テレビで見るのが関の山です。少々さびしいのですが、「まっ、いっか」ぐらいの所にしておきたいです 


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