なんだかんだと書き綴って高尚先生の「歌のしるべ」もいよいよ最終回になりました。このしるべの最後の部分を紹介して終わりにします。
“近きとしごろなやみわたれば、こよなきほけ翁となり、老のならひにもまさりて、たどしへなくさし過したるこのしわざよ。われながら見るににくげなる所々おほかるを、まして人のとはおもふものから、かしらいたさにえかきなほさでなむ。”
と。
老人になり病になやまされ、年寄りくさくなり、愚痴っぽくなってしまたことよ。自分の書いたものですが、あまり自慢できるものではなく書き直さなくてはならない所も沢山あるにはあるのだが。
これで終わっています。どうでしょうか。高尚の歌に対する鋭い見方に感心しながら終わります。