私の町 吉備津

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吉備津神社の「桃守」が恋愛のパワースポット

2010-10-06 18:07:46 | Weblog
 
 6日付けの山陽新聞の夕刊一面に「パワースポット人気」と云う記事が載っています。
 それによりますと、『癒やしや神秘を求め、各地の神社や自然が「パワースポット」として人気をさらっている』ものの中に、伊勢神宮、金毘羅宮と一緒に、我が町吉備津の吉備津神社も入っているのだそうです。

 その拝殿をどうぞ。
 余談ですが、詳しい説明は省きますが、誠に、拝殿らしからぬ神社の拝殿です。その一つとしてあげられるのは、此の拝殿には「天井」がなく、化粧屋根裏と云われる美しい屋根裏を見ることが出来ます。

 
 
 さて、今、この神社で売られている「桃守」が、若い女性の人気の的なのだそうです。1cmほどの桃と鈴が付いたストラップです。この桃の中に開けられた小さな穴が、この人気を引き付けているのだそうです。700円ですのでお買い求めていただいて、その穴の中の秘密に挑戦してみてください。
 これを買い求めた人は、その人の恋愛が成就すると云われ、爆発的な人気を博していると言う事です。

 なお、蛇足ですが、この吉備津神社は、鬼退治と猿・雉・犬の桃太郎のモデルになった神様を主神としてお祭りしています。
 この桃太郎の「桃」は、その桃の持つ霊力によって、この世にいる総ての鬼達を退治できる唯一の物だったのです、言い換えますと、鬼を退治できるものは、「桃」しかなかったのです。だから、鬼退治は「桃」が付いた人物、そうです。桃太郎しかなしえなかったのです。桃太郎が鬼退治と必然的に結び付いたのです。梅太郎でも、梨太郎でも無花果太郎でも駄目だったのです。

 この桃の霊力については、古事記にも書かれています。
 それによると、火の神を生んで、その妻「イザナミ」は死にます。死んだ愛する「イザナミに逢いにイザナギは黄泉の国に行きます。そこで見た、ウジだらけになっていた妻「イザナミノミコト」の変わり果てた姿に驚いて、急いで、この世に逃げ帰るます。怒った「イザナミ」は鬼女「黄泉醜女(よもつしこめ)」を遣わして、逃げ帰った我が夫を追いかけ殺そうとします。その逃げ帰る途中で、鬼女を追い払うために、イザナギは持っていた桃を投げつます。その桃の持つの霊力によって、「イザナギ」を追いくる鬼女達はその場に立ちすくんでしまいます。その間に、イザナギは、無事に、この世に逃げ帰る事が出来たと。

 神社の話ですと、吉備津神社の、この「桃守」が、どうして若い女性に人気になっているのかは分からないのだそうですが、どうも恋愛と何にか関係がありそうだと云う事でした。本来からすると、吉備津神社は武勇や戦いの神様、恋愛とは何ら関係がない神様だという話でした。なお、嬉しいことに、ここ数年来、相当、この「桃守」が売れているのだそうです。
 
 
 元来、吉備津神社の造りは「比翼入母屋造」と呼ばれる特別な建築様式ですが、この「比翼」と云うのは、お互いに片方の翼しか持っていなかった雌雄2匹の鳥が結びつき、以後、決して、この二人は離れることはなかったという中国の神話が由来とされていますから、吉備津神社と恋愛が全く無関係なことでもないのですから、「桃守」を自分の恋愛と結び付けて買って行く若い女性があってもいいのではと思います。

 

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