私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

これって、なんだか分ります

2007-06-24 12:18:59 | Weblog
 昨日、吉備津神社のお屋根替の模様の公開があったので、友人と連れ立って見てまいりました。(毎週土曜日0:00~16:00)
 桧皮葺の作業は90%ぐらい出来上がっておりました。
 美しい日本の匠の技を、しっかりとこの目に焼き付けてまいりました。「軒付け」の部分の曲線の美しさ(この曲がりは、コンピューターでも数式に表し数値で示す事ができない、職人(匠の技としか言いようのない)の長年の感だけを頼りにして創り出せ得るものです)を見ていると、時間の経過も忘れて、何時までも見惚れるばかりです。風土とか伝統とかと言うものの中にしか見出せない日本人の心が描き出さてれいるようです。物言わぬ1.2cmの段差のある桧皮葺が、『これ見い、けれ見い』としきりに呼びか、私の足を釘付けにしました。少しの歪みもなく真横に一直線となって伸びた線の美しさも目を打ちます。
 此処に提示した写真は(写してきた写真を全部このプログに添付したいのですが、私はその技法を知りません。知っている人がいたら教えていただけませんか)
ヒノキの平葺皮(長さ90cm、幅15cm、厚さ1.5mm)を1.2cmずつずらしながら重ねて並べ、竹釘で止めながら下から上へと葺きつめた様子を写したものです。
 ちなみにこの桧皮葺の厚さは(葺厚ふきあつ)は12cmぐらいになるとの事でした。この竹釘についても昔からの日本人の葺き師の工夫があるという。(11月の真竹の材、太さ長さ、甲羅焼きなど)

 なお、この公開は今週の土曜日(30日)が最終です。日本人なら必見の要があるように私には思えます。この桧皮葺は、約50年程度持つのだそうです。次に見えるのは50年後です。今生の最後の機会になるやもしれません。どうぞ、御一見をおすすめします。また、比翼入母屋と呼ばれるお屋根の構造も是非見ていただきたいものです、「比翼とは」上から見ないとよく分りませんので。