私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

直会(なおらい)

2007-06-21 21:31:22 | Weblog
 吉備津神社の竈殿での鳴音の高低によって、吉兆を占ってもらいます、その時、直会のお米が御参りした人に授けられます、このお米を「直会」と言っています。
 元々、この言葉は、高尚先生の師である宣長さんは「なほりあい」がつまりて「なおらい」となったと説明しています。神事が済んで、みんな正しい元々の姿に直しあうと言う心なのだそうです。この「なおりあう」ところに、吉兆を占ったお米を賜ることから、その賜ったお米の事がやがて「なおらい」と言う事になったようです。「奈保良比」である。
 竈殿には東西に二つの竈があり、東の竈の上にある甑で、米を打ち振れば、竈は鳴り轟くのである。それが終わり、竈に打ち散ったお米をかき集めて「はふり」(神官)が、それを紙に包み、「直会」として、願主に与えるのだそうですが、今は、あらかじめ用意していた何がしかのお米を一人ずつの願主に手渡しています。その前に、「あぞめ」がその日に占ったお米の4,5粒を一人ずつに手渡します。