私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

私はお米を持ってお宮さんにお参りします。

2007-06-06 18:33:05 | Weblog
 「お賽銭袋」って見たことありますか。私はいつも家人に笑われながらも、お宮さんに参る時は、未だに、この袋ををもって行きます。中にはお金でなく、白米を入れていくのです。そのお米を入れる袋が「賽銭袋」なのです。
 「お米みてえなものをあげても、神さんはひとつもよろこばりょうてんねえ」
 と、いって笑われています。この岡山便の意味分りますかな。

 この散米について、高尚先生は、松の落葉に
 『今の世の人、神の社に参りて、よね(米)まきちらしてたてまつる。いといとなまめきさまにぞありける』と書いています。そして、この散米のやり方は、昔、陰陽師がしていたものを見て、人々が真似しただけのことだって、本来なら、すべきでない事だとも書いています。
 でも、昔から、このお米を三宝か何かの器に入れて、神様に差し上げていた事は事実であったようです。「加之與禰」「久万之禰」(かのよね・くまのね)などと言って白米を洗ってお供えしたようでした。決して、今のように賽銭箱に投げ入れてはいなっかようですが。
 吉備津神社の秋の大祭の時には、玄米を炊いて、山のように盛り上げて「御掛盤」に盛り付けてお供えしていますが(春は白米)、必ずしも白米に限った事ではないと言う事が、これから伺えます。玄米でも、ところによってはいいのかもしれません。
 
 これを読んで、やっぱり私の家人ののたまった通りで、神さまは、お米より、お金の方を喜ばれるのかなと深く反省しています。
 さあ、次からのお宮さん参りには、このお賽銭袋どうしたらいいでしょう。ご意見を承りたいものです。
         悩める吉備津神社の氏子より