
2024年度がまもなく終わろうとしています。
いろいろな意味で歩んできた道を振り返り、次の一歩を考える時期になっています。
こちらにあるのは環境研究班が研究したもの、また取り組んでいるものです。
左上はカブ。可食部が胚軸なのでLEDで肥大を促進させることに成功しました。
中央上はフキ。地上部は出ていませんが、軟白栽培してシュウ酸を大幅に減らし
今までなかった生食サラダフキを開発しました。
左上はおそらくクワイ。LEDを照射して収量を増やすことに成功しています。
左下はイチジク。温暖化に伴う栽培限が北上していると考え
数年前から取り組んでいる研究ですが、まだまだ結果が出ていません。
中央下はミシマサイコというサポニンを含む薬草。薬草のほとんどが
中国からの輸入。根の生育を促進させようと取り組みましたが、根腐れで失敗しています。
左下はルバーブ。高機能性ジャムの開発に取り組みましたが、中途半端になっています。
これは環境システム科環境研究班として取り組んだ研究のほんの一部。
しかしその多くが作物栽培であることがわかります。
ところが最近の研究は同じ食でも環境の方に重心を置いているため
このような栽培メインのテーマは激減し、中には植物を使わない研究も出てきました。
人数が多いとそれでも手分けしていろいろ取り組むので問題ありませんが、
来年からメンバーが激減。間違いなく過去最低人数で取り組むことになります。
振り返るとやり残しているもの、失敗したもの、新たな可能性が見えてきたものなどが
たくさんあります。「農学栄えて農業滅ぶ」じゃありませんが
そろそろ原点に帰って作物生産に戻る時かもしれません。
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