花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

奴が帰ってきた

2024年04月02日 | 研究
MacPCの上に乗っているのはDOメーター。溶存酸素計です。
このDO計は2018年にTEAM FLORA PHOTONICSが
国際大会に出場する際に使ったもの。
水中の酸素濃度を測るもので、彼らの研究には欠かせないものでした。
しかしその後もFLORAは、水関係の研究を行ってきましたが
使う機会がなくしばらくの間、倉庫に眠っていました。
ところが2024年、ミスト栽培で国際大会を目指すFLORAは
レジェンドたちが使ったこの装置を再び使うことにしたのです。
ミスト栽培装置の長所のひとつは根が水中に浸かっていないこと。
たっぷりの空気の中で育ちます。
しかし従来の水耕栽培装置では根は常に養液の中。酸素は少ないはずです。
そこでこの2つの環境の違いを酸素濃度で示すのが使用の目的です。
とはいってもしばらく使っていなかったので電解液がなくなっています。
そこで先日、補充してスイッチオン。
故障することなく息を吹き返してくれました。
頼りになる奴が温室に帰ってきました。
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ここが2024年の戦場

2024年04月02日 | 環境システム科
環境システム科は主に水耕栽培とそれに関わる温室の制御について学ぶ学科。
したがって水耕栽培の温室や装置が至るところにあります。
これは名農が誇る大型水高温室。とても古い施設であることから、
名久井農業高校がかなり前から水耕栽培に取り組んでいることがわかります。
大きな温室で中が2つに分かれています。右がNFTと呼ばれる方式。
緩やかな傾斜を付けたパネル上に薄く養液を流し、
根が酸素に触れる状態で栽培する方法で、
薄膜水耕法(Nutrient Film Technique)といいます。
左はDFT 方式。養液をためた水槽内に空気を送り込み、養液に酸素を溶かし込む方法。
和製英語で湛液水耕法(Deep Flow Technique)といいます。
いずれも養液はポンプで常に循環させる必要があります。
さてFLORAは本日8:45から栽培準備を行いますが、場所はDFT温室。
それも白いベッドに植えるのではなく、右端のスペースに長机を並べて
自作の栽培装置を20台ほど並べる予定です。
まるで2018年の国際大会向けの実験を彷彿させる風景になるでしょう。
古い施設とはいえ暖房装置や冷却用のミスト装置もあり、使い勝手は抜群。
今年はベッドで本格的なトマト栽培が行われる予定なので
病気や害虫を持ち込まないよう気をつけなければなりません。
いざ温室へ、今日から栽培スタートです!
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4月だよ全員集合 !

2024年04月02日 | 研究
FLORA速報!これは昨日4月1日のFLORA HUNTERSの様子です。
集まった場所は名農が誇る本格的な大型水耕温室。
ここで大規模なミスト栽培の実用化試験を行うためです。
取り組むのは3年生になったメンバー7名と
新たにFLORAの仲間入りした2年生3名の総勢10名。
8時45分から約2時間、みんなで手分けしながら
20台もの自作ミスト栽培装置を設置しました。
スムーズに設置が進んだのは、10名を4チーム編成にしたから。
それぞれのチームのリーダーが設計図をもとに
2年生を指導しながらミッションを遂行してくれました。
課題研究は同じ研究班であっても2年生、3年生が
それぞれ単独で取り組むのが一般的。
FLORAなんてその最たるもので一人一研究です。
しかし「いざ」という時は、先輩後輩合同で
大きな目標を目指すという奥の手の流儀も存在します。
今年FLORAは水の国際大会に2年ぶり5度目の日本代表として出場します。
まさに今年は「いざ」という時。今日はいよいよ全員で植え付けを行います。
ともに連携して超えなければならないハードルは来年まで続きます。
ところで今朝、震度5弱の地震がありました。
今日の活動は装置の確認から始まりそうです。
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