花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

能力解放

2024年04月16日 | 研究
4月2日にミスト装置への植え付けを行ったTEAM JAPAN。
しかし想像以上に今年の温室は暑く、
かなり過酷な環境であることがわかりました。
こんな環境なら、まだ湿気中根のない植えたばかりの苗は1時間で萎れます。
そこで最初の10日ぐらいはミストを切らさず連続噴霧。
とにかく湿気中根の発生を促しました。
これが現在のレタスの根。右はControlの水耕栽培ですが
左のミスト栽培では細かい湿気中根が出てきました。
ここまでControlは装置からの蒸発もあり、2L以上も養液を補充。
しかしミスト栽培はほとんど減っていません。
またControlに出遅れた生育も今は完全に追いつきました。
まるでターボエンジン。ガンガン成長しています。
まさに節水型ミスト栽培の能力解放です。
さてTEAM JAPANは今週中頃から新しいステージに入ります。
それがミストの噴霧間隔を空けること。
連続から1日48回、つまり1日12時間噴霧と
24回、つまり1日6時間に変更する予定です。
でももし萎れてしまいそうな時は日中は常時噴霧で乗り越え
夜間の回数を減らして対応しようとTEAM JAPANは考えています。
コメント

ワクワク、ズキズキ

2024年04月16日 | 研究
TEAM JAPANは3年生7人、2年生3人の10人組。
全員で節水型ミスト栽培の生育調査や水質分析を行っています。
この成果を世界で発表できるアタック隊に選ばれたのはこの2人。
そこで放課後、居残りをしてみんなが測定したデータを分析しています。
この日はControl区のレタスとスイスチャードが吸収した
肥料成分量を求めています。
でも簡単な数学なので、楽しんで計算しているようです。
すると2つとも吸収量はほぼ同量。
葉菜類なのでそんなに差が見られませんでした。
次に測定予定はControlのインゲン。
そしていよいよミスト栽培区も登場してきます。
気になるのはやはりミスト栽培区。
昨年の結果同様、Control区の養液は1週間で1Lも減少しますが
ミスト栽培区はほとんど減っていません。
いったい養分はどれぐらい変化しているのでしょうか。
ワクワク、ズキズキ。興味津々の2人は今週も計算を続けます。
コメント