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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

Mission incomplete

2023年02月05日 | 研究
2022年、FLORA HUNTERSは今年もJr.を募集しました。
名久井農業高校で研究活動を学ぶ科目「課題研究」は
2年次4単位、そして3年次でも4単位。なんと8単位もあります。
全国トップの単位数を設定している名農のカリキュラムは
研究活動を通して幅広い知識と技術、さらに科学的な思考や
コミュニケーションなどさまざまな力を育てるというメッセージです。
さてそんな名農生ですが、なかには早く活動したいという1年生もいます。
そんな人の受け皿になっているのがFLORAのJr.制度。
結成翌年の2010年から続けてきました。
今年手を挙げた1年生は3名。学科減の影響で希望者も減ってきましたが、
それでもチャレンジャーがいます。
ところが今年は申し訳ないことをしました。
先輩がストックホルムでの国際大会に出場することになり
どうしても手がまわらなくなり、中途半端になってしまったのです。
でも今年は最初から忙しくなると想像していたので、
FLORA本体とJr.の共同研究というスタイルで進めてきました。
最終的に3年生がまとめてなんとかコンクールに出していましたが
先日、その成果が賞状となってかえってきました。
Jr.にとっては初めての賞状で喜んでいますが、FLORAとしては不本意。
なぜならJr.は研究したものを発表するまでが一連の流れだからです。
残念ながら3月に開催される学会への応募締め切りも逸してしまい、
なんとも消化不良、不完全燃焼です。
ただ記憶ではまだ応募できるものがあります。
ワンチャンスにかけるか。Jr.を招集して相談したいと思います。
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トリビアのタネ

2023年02月05日 | 環境システム科
ホワイトボードの前にみんな集まって何をしているのでしょう。
これは環境システム科のある商業系の授業。
「こんなアイデアがあれば社会はもっと良くなるはず」というお題に対して
それぞれが考えたアイデアを披露し合っているのです。
発想の方向は全方位。したがってクローラー型タイヤで
段差や砂でも走れる車いすやスーパーマーケットが出店する安価なコンビニ、
女子ならではの快適なトイレの提案などそれはもうさまざま。
しかしみんな自分で考えたことなので、淀みなく説明してきます。
また質疑応答でも明快に答える人が多く、これには驚きました。
まだトリビアの泉ではなくタネですが、今後が楽しみです。
これからは知識だけでなく、知識を実社会で活用する力が大切だといわれています。
新学習指導要領に探究的学習が取り入れられたのもこれが理由です。
しかしこれらの課題解決学習は農業高校の得意技。
もう70年以上も前から取り組み、すっかり定着しています。
いまさらどうやって進めればいいのかなどの不安はまったくありません。
それどころがこのように商業系の授業でも応用され、
生活の中で遭遇する課題を自ら調べ、
解決のアイデアを考える授業などに発展しています。
さらにどうすれば自分のアイデアをみんなに理解してもらえるか、
他者のアイデアの長所や改善点はどこかなど考えることで
さらに深いところまで学習しているようです。
また思いついたアイデアを実験や活動を通して試してみるのが課題研究。
机上だけで終わらないのが農業高校のダイナミックな学習です。
ぜひ農業高校でこんな楽しい探究的学習を体験してほしいものです。
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