花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

喫茶ストックホルム

2022年08月10日 | 研究
8月下旬にはストックホルムに渡る予定のフローラハンターズ。
先週、彼女たちの応援のためにTreasure HuntersとTEAM FLORA PHOTONICSの
メンバーがやってきました。いずれも国際大会の経験者。
貴重なアドバイスをいただきました。
ところがこの2つの先輩の経験には決定的に違うところがあります。
それがストックホルムに行ったかどうか。Treasure Huntersはコロナのため全てオンライン。
残念ながら行けなかったのです。ただ嬉しいことに大会主催者から
今年ストックホルムで開催される国際大会になんと招かれたのです。
コロナが収まらずもう諦めたと話していた彼らもこれには大喜び。
しかしすでに進学、就職しています。そころが所属先の皆さんが
良い経験になると快く送り出してくれることになりました。
とはいっても経験のない彼ら。何を持っていけば良いのか。
お金は、服装は、食事はなどいろいろ情報を得ようと必死です。
そこで経験を話してくれたのがTEAM FLORA PHOTONICS。
幸い当時の写真が残っているので、ディスプレイに映し出しながら思い出を話してくれました。
その時、話題に出たひとつがリンゴンベリー。ほとんどの料理に添えられている
甘酸っぱいベリーソースが美味しいというのです。
視覚以上に味覚が記憶として残っているようです。
ストックホルムから帰ってきたフローラは、記念としてリンゴンベリーを植えました。
そのリンゴンベリーが今、頑張れとでもいうように実をつけ始めました。
ぜひ本場の味を楽しんできてほしいものです。
この日の校長室は喫茶ストックホルム。北欧談義に花が咲きました。
さて今日はFlora HuntersとTreasure Huntersが集まり
河川協会のご指導でコロナ対策や渡航の打ち合わせ。
喫茶ストックホルムの2回目が開店します。
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はじめの一歩

2022年08月10日 | 研究
ここに10年以上前のパンフレットがあります。
とはいっても名久井農業高校の学校紹介ではありません。
初代TEAM FLORA PHOTONICSが研究に着手し
2代目が完成させた「機能性食用菊」の紹介パンフレットです。
初代が取り組み、半年後には完成させたのが「ミニナデシコ」。
LEDを照射して矮化させたもので、この成功により植物と光の関係に興味をもった
研究班はその年の後半からTEAM FLORA PHOTONICSと名乗るようなりました。
つまりフローラ誕生のきっかけとなった研究です。
その翌年にフローラの仲間入りした2年生は、理化学研究所のご支援を受け、
まだ市販されていない薬剤を用いて草花の矮化研究に取り組みはじめます。
また一人一研究のフローラは、キキョウの突然変異育種やレタスの植物工場にも着手しました。
さらにメンバーの半分が農学系の大学に進学する初代フローラが
受験で忙しくなってきたことを受け、先輩の研究も引き継いでいます。
それがこの「機能性食用菊」。延命楽、別名「もってのほか」という赤花の食用菊に
先輩ゆづりのLEDを照射し、ブルーベリーの2倍までポリフェノール量を高めた食用菊は
大いに話題となりました。2年生たちはこの研究を晩秋の京都大学で開催された
科学技術アイデアコンテストに応募。前年「白いりんご」で初出場ながらグランプリを受賞した
アップルガールズに続き、みごと2連覇を果たします。
食用菊は山形県やこの青森県南部地方が産地ですが、これらの品種の多くは
昔、東北の殿様が京都からいただいて持ち帰ったものです。
発表したのは2年生の女子メンバー。
「京都から嫁いだ食用菊が機能性を纏って里帰りする」というストーリーも秀悦でした。
初代が立ち上げた研究班を軌道にのせた2代目。本当の意味ではじめの一歩となった研究です。
その後、3年生になる直前に東日本大震災を経験した2代目。
取り組んでいるすべての活動をきっぱり休止し、後輩を引き連れサクラソウ救出と
マイクロバルによる除塩活動へと突入していきます。
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