花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ツインエンジン方式

2014年10月07日 | 研究
これを見て下さい。立派に発達した「水中根」です。
根は土の中の酸素を吸収して呼吸をします。
ところが水中のように酸素が吸えない状態になると
植物は窒息して根腐れを起こしてしまいます。
しかし植物の力は優れたもので、葉から吸収した酸素を
根の先に送って根腐れを起こさないよう
ストローのように中心に穴の開いた「水中根」を発達させるのです。
このサンパチェンスは水に浸かってもう4ヶ月にもなりますが
立派に茂った水中根でこのように元気に育っているのです。
現在、チームはバイオエンジン最後のチューンナップに取り組んでいます。
課題はたったひとつ。アンモニア態窒素を硝酸態窒素に変える
バイオ過給器が強力すぎて、エンジンが吸収しきれない状態になったからです。
改善策として過給器を小型化し性能を抑える方式と
エンジン(花)を強力にして窒素分を吸収してしまう方式が考えられます。
自動車であれば小型化必要ですが、バイオエンジンが駆動する場所は大きな池。
また花は安価なうえ多ければそれだけ公園が華やぐとの判断で
鉢に2株のサンパチェンスを植える
ツインエンジン方式を採用することになりました!
その結果はいかに?今後またご紹介します。
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Kaizen

2014年10月07日 | 研究
昨年から取り組んできたサンパチェンスによる水質浄化研究。
実証試験も終了してほぼ完成しましたが、
チューンナップするともっと性能があがる余地はあります。
そこで現在チームは、今年最後の実験に取り組んでいます。
手をかけてもっと良くなる可能性があるのであれば改善を繰り返す。
これがバイオメカニックメーカーとしての心意気です。
日本の自動車メーカーで有名になったkaizen(改善)という活動は
上からの命令で実行するのではなく
作業者が自分で知恵を出して変えていくことをいいます。
さすがは日本の技術者、素晴らしいモノ作りの考え方です。
環境システム科のキャッチフレーズは
「農と工のドラマティックな出会い」。
植物や微生物の力を組み合わせて
機械のようなシステム作りを目指す
メカニカニックチームにとってこれは見習いたい考え方です!
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