外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

電力の話題

2011-06-15 19:29:44 | 社会全般
私の職場でも、いよいよ節電モードが本格化してきました。

今日、総務担当の女性スタッフがオフィス内を歩き回り、蛍光灯を何本も間引きしていきました。

照度計でデスク上をチェックし、明るさがグローバルな社内基準に達していれば問答無用。
執務デスクのない通路や休憩室は、物置小屋のような薄暗さとなってしまいました。
(><)
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また、エアコンの使用も限定されてきました。
外資企業のオフィスはパーテーションが多いので、エアコンを効かせないと、空気がよどんで気温も一気に上がってしまいがちです。

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浜岡原発が突然に運転中止となったことにより、大同特殊鋼や日本ガイシなど東海地区に集積している有力メーカー各社が、対応に追われているとの報道がありました。

中には、東京電力管内から東海地区へと生産活動をシフトしようとしていた企業もあって、頭を抱えているそうです。

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昭和四十年代ごろまでは、次々に完成する巨大なダムで発電された安価な電気が使えるからと、多くの電力を必要とする産業、例えばアルミやカーボンブラックなどのメーカーが、競って東北や北陸に工場を立地しました。

その後、最新式の火力発電所、そして原発が次々と完成したために、水力発電所の近くに工場を持っているメリットが無くなってしまいました。

日本海側の地域で過疎化が進んだ要因の一つに、水力電力への依存度低下があると、私は考えています。
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そんな状況で勃発した福島の原発事故、そして他の原発の運転停止。

改めて水力発電の可能性を検証すべきではないかという気持ちになっています。

東北や北陸地方のダムに発電能力があり、そして、その電力をダムの所在地周辺で優先的に使用することができるならば、再び工場立地を促進する有力な武器になるのではないかと思うのです。

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地域住民の方々に立ち退きしていただいてダムを造っても、治水や防災など、説得力も現実味もない効用が主張されるばかり。
しかし、既に完成したダムの水力発電機能を生かして、企業誘致ができるのであれば、これまでの構図がガラリと変わります。

遥か彼方の大都会のために発電するのではなく、地元の工業団地に優先的に利用できる仕組みができるならば…

そして、この切り口は太陽光にも、地熱にも、風力にも当てはまるはずです。

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あまり根拠のない思いつきではあります。

でも、「地方の電力、人材その他の様々な資源を大都会が吸い上げる」という構図が変わる可能性を、電力問題を考えているうちに少しずつ感じ始めている私です。
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