外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

NYC:6日目( その2)

2012-01-24 18:31:00 | 音楽
今夜のジャズ・バー2軒目として、「アーサーズ・ターバン」に行きました。

ブルーノートでは、15ドルのミュージック・チャージを支払いましたが、このお店には、カバー・チャージがありません。
その代わりに、演奏が気に入ったら、聴衆は大きなガラス瓶の中に「おひねり」を入れます。
瓶に投げ入れられたお金が、バンドマンたちの懐に入るわけです。

ですから、お客さんのリクエストに応えてくれたり、サインをくれたりと、バンドマンたちはサービス精神満点です。
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私が到着した時には、デキシーランド・ジャズのグループが演奏中。
ピアノ、ドラムス、ベースに、管が4本(コルネット、トロンボーン、テナーサックス、クラリネット)という編成です。

プレイヤー達は年配者ばかりですが、そこは「亀の甲より年の功」。
長い間、競争の激しいアメリカの音楽シーンを生き抜いてきた貫禄を感じさせる、楽しい演奏を聴かせてくれました。
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デキシーランド・ジャズの演奏が終わると、R&B系のトリオ(キーボード、ベース、ドラムス)に替わりました。


最初は、オーソドックスなブルースを何曲か演奏しました。

キーボードとボーカルを担当するバンド・リーダーが、「何かリクエストはないか」と私に訊くので、「70年代のファンクが聴きたい。例えば、スライ&ファミリーストーンズとか」と私。

それに応えて、
スライ&ファミリーストーンズ「サンキュー」、
スティービー・ワンダー「スーパースティション」、
マービン・ゲイ「ワッツ・ゴーイング・オン」
などをパワフルに演奏してくれたのです。


私が一番驚いたのが、それまで大人しくしていたベーシストが、いきなり前面に出てきて、チョッパー奏法でガンガン弾き始めたことです。

すると、それまで静かにカウンターで飲んでいたお客さんたちが、一斉に立ち上がって、フロアで踊り始めるではありませんか。

私のリクエストは大正解でした。
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ショート・ブレイクの間、ベーシストと雑談しました。
私が「最初は、ジェントルなベーシストだと思ったけれど、スライの曲が始まった途端、ラリー・グラハムみたいに変身したので驚いた」と話すと、彼は「ラリー・グラハムのような偉大なベース奏者みたいと言われて、光栄だ」と大喜び。
それから、お互いに好きなベーシストは誰か、いつ頃からベースを始めたのか等々、ビールを飲みながら話して、一気に打ち解けました。

こういう交流ができる、バンドマンたちが身近な店が楽しいです。
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