外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

休日出勤の日曜日

2010-11-21 23:52:11 | 大学野球
今日は、朝8時半から午後10時まで休日出勤して、シンガポール宛ての報告書を作成するという、実に冴えない日曜日となりました。

当初は明日1日を作業に充てれば楽勝と考えていたのですが、次々に会議の予定が明日に入り、夕方には職場での懇親会まで飛び込んできて、とても報告書作成どころではなくなってしまいました。

祝日の火曜日はラグビー早慶戦がありますから、日曜日に出勤して片付けてしまうことにした次第です。
本当は、上尾のハーフマラソンに行くつもりだったのですが。

私以外にも休日出勤する社員は何名もいました。
でも、私が朝一番乗りで、最後に鍵をかけたのも私でした。
早稲田スポーツの応援と仕事との両立は、楽なことではありません。
(><)
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休日出勤は、一般的には仕事の効率が良いのですが、今日は違いました。

上尾ハーフマラソンの結果を知らせるメールが届いたり、遅い朝食をとりながら、ワンセグで斎藤投手の特集番組を視たりして、午前中はなかなか仕事モードになりませんでした。
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上尾ハーフマラソンでは、矢澤、平賀、佐々木らが、今後のレースに備えて走らなかったのですが、一年生の大迫くんが、コスマスらの強豪をものともせず、ぶっちぎりで優勝したそうです。
記録も、学生歴代3位とか。

志方、三田、猪俣らも上位でゴールしたようですから、箱根に向けて大収穫といって良いでしょう。

インフルエンザや食当たりなどへの対策をきちんと講じて、ベスト・メンバーでレース当日を迎えて欲しいものです。

その先には、過去に早稲田が達成したことのない、大学駅伝三冠という偉業が待っています。
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一方、NHKの斎藤くんの特集番組には、色々と考えさせられました。

入学直後から、早稲田投手陣の主軸として投げまくり、大きな故障もせず、四年生では主将としてチームを大学日本一に導いたのですから、最大級の賞賛の言葉を私は贈ります。

加えて、ドラフト一位指名を受けた後、「野球の原点はアマチュア野球。これからも大学野球をよろしくお願いします」と最後に挨拶したスター選手を、過去に知りません。
彼は、実際、大した男です。

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そんな斎藤投手を、四年間、あそこまで精神的に追い込んできたのは何だったのでしょうか。

ハンカチ王子という、マスコミが創り上げた偶像に多くのファンが群がり、結果的に斎藤投手から普通の学生生活、伸びやかな大学生活を過ごす環境を奪いました。

一人一人のファンにとっては、制約のある中、つつましい応援であったのだと思います。
しかし、その小さな応援が何万人分も重なると、応援の域を越えて、過酷なプレッシャーとして本人を締め付けます。

可能な限りスポーツ紙のチャラチャラした報道を無視して、一人の大学生として接するぞと、彼が入学してからの四年間、私は自分に言い聞かせてきました。

それでも、彼が主将になってからは、重要な試合の前には、ブログを通じて斎藤くんに様々な期待の言葉を寄せてきたのですから、私も彼のプレッシャー増幅に加担してきた人間の一人なのでしょう。
全く申し訳なく思います。
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スター偏重のメディアの報道姿勢、そして、そんなメディアに相乗りしてファンが騒ぐことが、結果的に、どれほど若者を窮地に追い込むのか。

トップアスリートとファンとの距離感はどうあるべきなのか。
応援を言葉にしないで遠くから見守ることも、立派な応援の方法なんだなあと、斎藤くんの苦悩の表情をみて、改めて感じます。

帰りの横須賀線で缶ビールを二本飲んで、ちょっと酔っぱらいました。
明日も五時起きです
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5 Comments

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メディア対策 (MT)
2010-11-22 19:19:31
江川卓さんは、スポーツ紙を読むときに「江川という選手がもう一人別にいる」と思って読んでいた、と言ってました。
斎藤佑樹君も「ハンケチ王子(日ハム王子?)は別人」と思って欲しいです!
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NHK特集 (JJ)
2010-11-22 22:31:34
NHKの斎藤くんの特集を見て彼の4年間の苦悩や苦労を知りました
そして胸が熱くなる思いで見ていました
ハンカチ王子と戦って勝利できたことは斎藤くんにとって間違いない成長です
4年間お疲れ様でした
そして君は本当にすごい男です
返信する
選手を追い詰めるもの (寒椿)
2010-11-23 14:45:50
自分ではなし得ない胸のすくような活躍とドラマと絵になるヒーローを求める日本人。選手の為というより応援する側の満足感と爽快感を求めているような。WBCで選手が苦しんだのは何故か?オリンピックでも気安く選手に「メダルを期待します」と言い、ニュースでメダルの数を数え、逃せばお通夜状態(世界の4位でもすごいのに)絵になる新ヒーロー・ヒロイン候補を見つけると持ち上げ、地味な種目や選手は活躍しても申し訳程度の報道。甲子園でも連日「ヒーロー誕生!」。斎藤投手も「不敗神話」と監督まで口にし、負ければ見出しや雑誌の表紙になりチームもファンもお通夜状態。応援コメントも「優勝を」「パレードしたい」。ファンの期待は力になるが、その時点の力を出すべくプレーし、得るものがあれば負けてもいいじゃないか。プロ入りしてもまた華やかなデビューを世間は期待するのだろう。加賀美投手のいう通り「まずは一軍、次にローテ入り、そして初勝利。一歩ずつです」でいいではないか。爽快感を求め過ぎず、過熱し過ぎず重圧をかけない見守り方をしたいと思う。(島袋投手も少し心配です。周りは教訓にしてほしい。)
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Unknown (KT)
2010-11-24 10:46:35
>>自分ではなし得ない胸のすくような活躍とドラマと絵になるヒーローを求める日本人。選手の為というより応援する側の満足感と爽快感を求めているような

それは日本人だけに限った事ではない
全国共通の感情である
その期待や重圧と戦ってきたアマチュア選手達を
見守り励まし賞賛してきたこちらのブログ主を評価します
称えるべきは称える
苦言を呈すべきは呈す
それが出来ない人には何を言う事もない・・・
返信する
距離感 (ay1881)
2010-11-24 12:33:55
皆様、たくさんのコメントをありがとうございます。

長い歴史の中で数えきれないほどのスター選手を生みだしてきた東京六大学野球ですが、インターネット時代になってから最も幅広いファン層を獲得したのが斎藤投手であったろうと思います。
インターネット時代だからこそ、あそこまで斎藤投手の人気が過熱したということも言えるでしょう。

トップアスリートというよりも、宝塚のスターを見つめるような視線で、斎藤投手を追いかけるファンも大勢いらっしゃいました。
それも、一つの応援スタイルだと思います。

しかし、情報に飢えたファンの歓心をひこうと、スポーツメディアにとどまらず、写真週刊誌までが太鼓持ちのような記事を連発し、それをまたファンがありがたがるという構図は、個人的に最後まで馴染めませんでした。

WASEDAのユニフォームを着た斎藤投手のピッチングがもう見ることができないというのは淋しい限りです。
一方、ゴシップ週刊誌の記者が部員たちの周りをうろつくことがなくなるのかと思うと、ほっとする気持ちもあります。

私自身としては、もう一度、選手たちとの距離感を個人的に検証して、これからの応援に活かしていきたいと思います。

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