外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

日刊スポーツの誤報

2014-10-28 18:59:01 | 大学野球
明治の高山選手が通算100安打を達成し、日刊スポーツが「三年時での到達は史上初」と報じています。

明大・高山100安打 3年時到達は史上初 : nikkansports.com mobile


しかし、この記事は誤っていると思います。
石井藤吉郎さん(水戸商業ー早大。元 早大監督)が、シベリア抑留から帰国した昭和23年から25年の3年間で、114安打を記録しているのです。

「関白さん」こと石井藤吉郎さんは、第二次大戦の最中に早稲田に入学。
戦況の悪化から既にリーグ戦が休止されており、いわゆる「最後の早慶戦」にベンチ入りした後、リーグ戦出場を果たさぬまま兵役に就きました。
そして終戦後、ソ連に連行されてシベリアに2年間抑留され、ようやく昭和22年に帰国しました。


昭和23年春からの6シーズンで通算79試合出場、333打数114安打、打率.342、3本塁打、58打点。1シーズン平均19安打は後にリーグ安打記録を127に更新した明治の高田繁さんのペースを大きく上回ります。


一般財団法人 東京六大学野球連盟


旧制大学の時代に入学し、在学中に兵役とシベリア抑留まで経験した石井藤吉郎さんが、記録達成時に大学何年生であったのか私も良く分かりません。

確かに高山選手の記録は素晴らしいものです。
しかし、実働3年間で114安打という石井藤吉郎さんの公式記録がある以上、記事における「史上初」という修飾語は明らかに誤りだと思います。
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明立4回戦は明治が勝利

2014-10-28 17:16:43 | 大学野球
明立4回戦は8対2で明治が勝利し、勝ち点4としました。

勝ち点3で早慶明立が並んだ状況から、明治が頭一つ抜け出した形です。

次の週末の早慶戦で、早慶いずれかが2連勝すれば、その連勝チームが優勝、1勝1敗となった場合は早慶3回戦の結果を待たずに明治が優勝となります。

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立教に先勝を許し2回戦も引き分けたところから、粘りに粘って巻き返し。
明治の底力と気力は大したものです。

かたや、今日も21選手が出場する総力戦を展開した立教は、天皇賜杯を目前にしながら最後の最後で力尽きました。

澤田投手は大車輪の活躍でした。
8試合に登板し、6完投で5勝2敗。
力投が報われず残念無念という心境でしょう。
しかし、各校の主戦投手が不調で先発回避が相次ぐなか、常に1回戦に先発して自軍を勝利に導いた奮闘は立派のひとこと。
リーグの中で際立つものでした。

泣くな澤田くん
あなたが神宮の星です

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さあ、他力本願ではあったものの、絶望的な状況から辛うじて息を吹き返した早稲田。
ここで奮起しなければ男がすたるというものです。

この状況を予想していたかのように、明日の水曜日は早慶戦前夜祭「稲穂祭」
もちろん、決戦を控えた野球部員たちも参加予定です。

大隈講堂に結集し、必勝の決意を共有いたしましょう。

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