週べ増刊号「大学野球」秋季リーグ決算号は、12月2日(金曜日)に発売予定です。
リーグ戦に加えて、明治神宮大会での熱戦の様子も紹介されているようですから、これは見逃せませんね。
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さて、週べ今週号。
早々と、2012年のドラフト候補者リストを掲載しています。
これまでの経験によれば、リストアップされた高校球児の中から、早稲田をはじめ、東京六大学に進学する選手が必ず登場します。
高校名やポジションを見ながら、早稲田と縁がありそうなのかどうか、あれこれ想像を巡らすのは実に楽しいことです。
大学/社会人からは、地引、佐々木、後藤(日本製紙石巻)、松永(三菱重工広島)がリストアップされています。
期待の眼差しで見てくださっている方がいることを励みにして、彼等には精進してもらいたいです。
ちなみに東京六大学の他校からは、立教の小室投手・松本内野手、法政の三嶋投手・多木内野手・建部外野手、慶応の竹内・福谷の両投手、明治の上本内野手らの名前が挙がっています。
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読者アンケートでは、早大ソフトボール部からプロ入りした大嶋選手が活躍できるかどうかが、話題となっています。
「活躍できる」と投票してくださった方が54%。
野球ファンの度肝を抜いた挑戦に対する温かな励ましに、大嶋くんには是非とも応えてもらいたいもの。
このドラマの当事者で、我等がオフ会にも参加してくださる大渕スカウトも、同じ思いでいらっしゃることでしょう。
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一方、毎週、楽しみにしていたお大越健介さん(新潟高校-東大-NHK)の連載コラムが、最終回を迎えました。
「ぼくは今、人生の中で野球と最もいい関係にあると言える」
「少年時代を芽生えの春とするならば、高校や大学時代は灼熱の夏。さしずめ今は、穏やかな実りの秋か。」
「そして、この関係が冬へと進むことは、おそらくない。」
こんな素敵な表現で、野球の魅力を語ってくださる大越さん。
彼のコラムが終わってしまうことは、残念というしかありません。
しかし、大越さんのような熱い野球ファンが、実は全国にいらっしゃいます。
日本の野球は、幸せです。
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そんな大越さんが、巨人球団の揉め事について、こんなことを書いていらっしゃいます。
「大ボス相手に反旗を翻すには、よほどの事情と覚悟があったのだということが分かる。だが、どれだけ派手に立ち回りを見せられても、残念ながらそこはサラリーマンの喧嘩に過ぎない」
「彼らが身を置くのが夢を売るプロ野球の世界であるだけに、その落差が痛い」
全く、その通りです。
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数週間前の日経新聞に、かつて日本マクドナルドが日本のプロ球団を買収しようと考えていたという記事がありました。
当時の日本マクドナルド社長が米国本社に承認を求めたところ、「プロ球団を買うならば、社長個人のポケットマネーで買え。それであればMマークをユニフォームに付けることを認める」という回答であったとか。
すなわち、野球チームの経営は個人によってされるべきものであって、事業会社が直接に球団を経営しようとすると、両社の経営の間に利益相反が生じるので望ましくないということです。
たとえば、親会社の新聞購読者数を理由に、優勝に欠かせない有能な野球指導者でもクビになってしまう。
球団サイドでも、優勝に必要な戦力だからといって、球団の財政状態を無視して高給取りの選手を獲得して、「広告費と考えれば安いものです」と理由づけして、その赤字を親会社に付け替える。
事業会社が球団を直接抱えるということは、球団の自助努力を親会社が踏みにじる、あるいは、親会社依存のドンブリ勘定意識を球団に誘発して独立採算への企業努力を阻害する、
そんな弊害があるということなのだと考えることができます。
国内市場を主戦場とする新聞社や鉄道会社などがプロ球団を経営する一方、トヨタ、ホンダ、パナソニックなどのグローバル企業が、会社としては野球に深い理解を示しながらも、プロ球団の経営には進出しない。
日本球界の現状を説明しようとする時、その背景の一つに、利益相反の問題に対する意識の違い、感性の違いがあると、私は思うのです。
リーグ戦に加えて、明治神宮大会での熱戦の様子も紹介されているようですから、これは見逃せませんね。
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さて、週べ今週号。
早々と、2012年のドラフト候補者リストを掲載しています。
これまでの経験によれば、リストアップされた高校球児の中から、早稲田をはじめ、東京六大学に進学する選手が必ず登場します。
高校名やポジションを見ながら、早稲田と縁がありそうなのかどうか、あれこれ想像を巡らすのは実に楽しいことです。
大学/社会人からは、地引、佐々木、後藤(日本製紙石巻)、松永(三菱重工広島)がリストアップされています。
期待の眼差しで見てくださっている方がいることを励みにして、彼等には精進してもらいたいです。
ちなみに東京六大学の他校からは、立教の小室投手・松本内野手、法政の三嶋投手・多木内野手・建部外野手、慶応の竹内・福谷の両投手、明治の上本内野手らの名前が挙がっています。
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読者アンケートでは、早大ソフトボール部からプロ入りした大嶋選手が活躍できるかどうかが、話題となっています。
「活躍できる」と投票してくださった方が54%。
野球ファンの度肝を抜いた挑戦に対する温かな励ましに、大嶋くんには是非とも応えてもらいたいもの。
このドラマの当事者で、我等がオフ会にも参加してくださる大渕スカウトも、同じ思いでいらっしゃることでしょう。
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一方、毎週、楽しみにしていたお大越健介さん(新潟高校-東大-NHK)の連載コラムが、最終回を迎えました。
「ぼくは今、人生の中で野球と最もいい関係にあると言える」
「少年時代を芽生えの春とするならば、高校や大学時代は灼熱の夏。さしずめ今は、穏やかな実りの秋か。」
「そして、この関係が冬へと進むことは、おそらくない。」
こんな素敵な表現で、野球の魅力を語ってくださる大越さん。
彼のコラムが終わってしまうことは、残念というしかありません。
しかし、大越さんのような熱い野球ファンが、実は全国にいらっしゃいます。
日本の野球は、幸せです。
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そんな大越さんが、巨人球団の揉め事について、こんなことを書いていらっしゃいます。
「大ボス相手に反旗を翻すには、よほどの事情と覚悟があったのだということが分かる。だが、どれだけ派手に立ち回りを見せられても、残念ながらそこはサラリーマンの喧嘩に過ぎない」
「彼らが身を置くのが夢を売るプロ野球の世界であるだけに、その落差が痛い」
全く、その通りです。
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数週間前の日経新聞に、かつて日本マクドナルドが日本のプロ球団を買収しようと考えていたという記事がありました。
当時の日本マクドナルド社長が米国本社に承認を求めたところ、「プロ球団を買うならば、社長個人のポケットマネーで買え。それであればMマークをユニフォームに付けることを認める」という回答であったとか。
すなわち、野球チームの経営は個人によってされるべきものであって、事業会社が直接に球団を経営しようとすると、両社の経営の間に利益相反が生じるので望ましくないということです。
たとえば、親会社の新聞購読者数を理由に、優勝に欠かせない有能な野球指導者でもクビになってしまう。
球団サイドでも、優勝に必要な戦力だからといって、球団の財政状態を無視して高給取りの選手を獲得して、「広告費と考えれば安いものです」と理由づけして、その赤字を親会社に付け替える。
事業会社が球団を直接抱えるということは、球団の自助努力を親会社が踏みにじる、あるいは、親会社依存のドンブリ勘定意識を球団に誘発して独立採算への企業努力を阻害する、
そんな弊害があるということなのだと考えることができます。
国内市場を主戦場とする新聞社や鉄道会社などがプロ球団を経営する一方、トヨタ、ホンダ、パナソニックなどのグローバル企業が、会社としては野球に深い理解を示しながらも、プロ球団の経営には進出しない。
日本球界の現状を説明しようとする時、その背景の一つに、利益相反の問題に対する意識の違い、感性の違いがあると、私は思うのです。