外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

イチロー・タイムズ2001-2010

2010-09-27 19:34:45 | スポーツ全般
兵庫県は姫路の、かしこきあたりの御意図に従って、「イチロータイムズ2001-2010」と題する、スポーツ新聞6紙合同の特集号を買ってきました。

JR東日本のキオスクでは取り扱わないとのことでしたが、地下鉄の売店やコンビニでは夕方から売っています。

それにしても、イチローの記録は、もはや神話の領域に含まれるレベルといって良いでしょう。

野球を無理矢理にラグビーに当てはめると、内野手がフォワード、外野手はバックスという感じでしょうか。

先日ご紹介した豊田泰光さんのお言葉を借りると、グラブを持つ手首が反り返るような強烈な打球を捌くことができないと、メジャーリーグの内野手は生き残ることができません。
これは、敵の圧力を身体全体で受けとめて押し返すという点で、まさにラグビーのフォワードに相通じるものがあるだろうと私は考えました。

かたや外野手は、味方投手と敵打者の対決を後方から観察して、もし相手の打球が味方内野手の防御線を突破してくるとしたならば、どこに来るのか。あるいは、味方がミスをする可能性を考慮して、どこにバックアップで入るのかを考えてボジショニングします。
これは、ラグビーのバックスに相通じるものがあるかと。

例えば、打力に難があるものの、並み外れた脚力と強肩を誇った新庄選手が、メジャーでは、期待を超える出場機会を得ることができました。
一方、チャーリー・マニエル(現・フィリーズ監督)は、強烈な打力を有していながらメジャーでは定着できず、日本球界にやってきました。

イチロー選手の場合、脚力+強肩に打力も加わるのですから、メジャーリーグにおいても稀有な存在だということでしょう。

内野手となれば、敵打者のパワーを受けとめるだけのゴツい体格も必要になるのでしょうから、日本流の牛若丸的な選手では太刀打ちできない領域なのだろうと思います。
イチロー選手をもってしても対応できなかったかも。

そう考えると、日本人の野手がメジャーに挑戦するならば、外野手というポジションに、より大きな可能性が秘められているのでしょう。
ヤクルト・スワローズの青木くんも、そのあたりの分析に基づいて、これからの進路を悩んでいるに違い有りません。

思えば、現在はトヨタ自動車でプレーする小島宏輝くん(外野手。愛工大名電-早大)が入学した頃、「僕の目標は、高校の先輩であるイチロー選手、そして大学の先輩である青木さんです」と話していました。

神の領域を歩む二人の先輩までの距離は半端ではありませんが、二人とも学校の先輩というのは羨ましい限り。
偉大な先輩の背中を追い掛ける小島くんにも、大いに期待したいと思います。
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スポーツとは関係ないのですが、新聞記事にまつわる話題を、もう一つ。

昭和38年4月、富山県から東京・目黒区の五本木小学校に転校した際、図画の時間に無意識のうちに屋根の向こうに山を描いて、「おいay、屋根の向こうの何処に山が見えるんだ?」と、担任の先生に指摘された思い出を、以前このブログで話題にいたしました。

家屋の向こうに山が見えるのが当たり前だと思っていた田舎っぺの私には、ショッキングな指摘でした。

先週末の日経夕刊に、そんな私の心を揺さぶる、富山県の写真が載っていました。


私が住んでいた時代は、未舗装の砂利道でしたけれど、その点だけを除けば、この写真が、まさに私が天真爛漫に楽しく過ごした富山の風景です。

写真からもお分かりいただけるように、「自転車で行けば、すぐ山に着くのではないか」と思ってしまうのです。
しかし、山に向かう道を一直線に進むも、行けども行けども、ちっとも近づくことができない。
小学校に入るか入らないかという、補助輪付き自転車に乗るチビ助にとって、山は、近くて遠い存在でした。

この蒼い山々が、冬は銀色に変わります。

また、写真の中で、ランドセルを背負った女の子たちの前を横切る道路は国道八号線だと思います。
私が住んでいた頃に、「近代的な立派な国道ができる」と、近所の人々と一緒に工事現場を見学に行った記憶があります。
(;^_^A

この写真を眺めていると、私の心は50年前にワープしていってしまうのです…
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