天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

NASA、ESAを始め主に外国の宇宙探査情報を
ハッブルから宇宙ステーションまで、幅広く、毎日
提供しています。

5月16日:ローバーの車輪の磨滅と消耗

2016年05月16日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAの火星探査ローバーキュリオシティを管理しているチームは、決まった間隔で車輪の状況をチェックするために、ローバーのロボットアームの火星ハンドレンズ画像(MAHLI)カメラを使っている。第 1,315 火星日のキュリオシティの左中央と左後輪のこのイメージは、2016年4月18日にとられた点検の一部である。キュリオシティは、2012年の着陸地点近くからシャープ山の麓へのルートで鋭い岩が散在する地域を横切ってきた。これらの車輪の穴と傷は2013年の間にかなり悪化した。キュリオシティの現在の総路程 12.7 キロメートルは、ミッションの科学目的地として前もって計画された全ての地質学的層に達するのに必要な道程の約60パーセントであり、現在車輪に蓄積されている損傷は、ローバーがシャープ山の目的地に到達するのを妨げる状況ではない。

<出典>: 「火星探査ローバーキュリオシティ(Curiosity)」

<大判>: イメージをクリック

<ひとこと>: 右の車輪には破られたいくつかの傷があります。大判イメージで確認。

コメント

5月15日:太平洋の朝の太陽のきらめき

2016年05月15日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションからのこの地球観測合成イメージは、中央太平洋の朝の太陽によるきらめきと低い雲を捕えている。このイメージは、2016年3月25日に遠征47指揮官ジェフリー・ウィリアムズによって撮られた一連の写真から、ヒューストンのジョンソン宇宙センターでまとめられた。

<出典>: 「今日のイメージ(NASA Image of the day)」

<大判>: イメージをクリック

コメント

5月14日:カラフルなナウクルフト高原

2016年05月14日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

このイメージは、2016年1月28日にセンチネル2A衛星によってとられた、ナミビア中央西のナミブ砂漠とナウクルフト山にまたがる国立公園、ナミブ・ナウクルフト公園(Namib Naukluft Park)を囲むエリアである。この国立公園には、世界で最も古い砂漠、ナミブの一部ナウクルフト高原マウンテン区域を含んでいる。典型的な西海岸の砂漠であり、湿気は雨ではなく大西洋からの霧として入る。砂の中の鉄が酸化され、この自然色のイメージの中央に沿って見えるように、砂丘の年につれて明るいさび色になる。ヨーロッパ宇宙機関のセンチネル2Aは2015年6月から軌道にあり、主要なアプリケーションの一つ、植物の健康に関する鍵となる情報を提供している。 

<出典>: 「Space in Images;欧州宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック

コメント

5月13日:ドラゴン、地球に帰る

2016年05月13日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

「スペースX」のドラゴン貨物船は、東部夏時間午後2時51分(日本時間5月12日午前3時51分)に、カリフォルニアのロングビーチの南西約261マイル(417キロメートル)の太平洋に着水し、スペースX社の国際宇宙ステーションへの8回目の貨物補給ミッションの終わりを記録した。ボートはロサンゼルスの近くの港にドラゴン宇宙船を運び、ある貨物は取り出され、48時間以内にNASAに戻されるだろう。ドラゴンは、処理のために、テキサスのマグレガーの「スペースX」のテスト施設に戻す準備をするだろう。ドラゴンは、現在、地球に貨物を持ち帰ることができる唯一の宇宙ステーション補給船である。ドラゴンはNASAの貨物と科学サンプルの 3,700 ポンド(1,680 キログラム)を持ち帰っている。

<出典>: 「国際宇宙ステーションブログ(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック

コメント

5月12日:センチネル1Bの最初のイメージ

2016年05月12日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関のセンチネル1Bの初めてのデータの一片が、バレンツ海の北緯80度から600キロメートル伸びている。ノルウェーのスヴァールバル群島を上に示すこのイメージは、衛星のレーダー稼働2時間後の、グリニッチ標準時2016年4月28日 05:37 にとられた。センチネル1Bは、仏領ギアナのヨーロッパの宇宙ポートから、グリニッチ標準時4月25日 21:02 に、ソユーズ・ロケットで打上げられた。センチネル1Bは、ヨーロッパの環境コペルニクス計画に更に多くの「レーダーの視力」を提供するために、その対の先行するセンチネル1Aに加わる。

<出典>: 「Sentinel-1B (ESA)」

<大判>: ここに挙げたイメージは一部です。全景はイメージをクリック。

<ひとこと>: ヨーロッパ宇宙機関のセンチネルシリーズは、多数の衛星を使って地球の変化を並行して監視しています。センチネル5シリーズまでが予定されており、最近センチネル3Aが打上げられました。

コメント

5月11日:お知らせ/水星の太陽面通過

2016年05月11日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

お知らせ: 5月11日夜、国際宇宙ステーションからスペースXの貨物船ドラゴンが切り離されます。

中継放送を見るには 「ウェブNASAテレビ(下記)」 から。放送開始午後10時、解放予定10時18分。http://www.nasa.gov/multimedia/nasatv/ustream.html

 

5月9日、水星の太陽面通過

2016年5月9日月曜日に、惑星水星が太陽面を通過するのがシルエットで見られる。水星は、地球と太陽の間を、一世紀に約13回通る。以前の通過は2006年に起きた。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: 大判は右のイメージをクリック。各種波長でのビデオ(左にその一部)は 「NASAのソーラーダイナミクス天文台、コマ落しの水星トランジットを捕える(Youtube)」 から。

コメント

5月10日:氷、北カスピ海を磨く

2016年05月10日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAのランドサット8衛星のオペレーショナル陸地画像装置(OLI)は、2016年4月16日に、チュレーニ(Tyuleniy:海豹島)群島の周りのカスピ海の視界を示すこの大きな自然色のイメージを得た。このイメージは際立って美しい。チュレーニ群島を囲む浅瀬が海の下のダークグリーンの植物を見せている。しかし疑問が残る。イメージには不可解な形、交差する線がある。それらの線はどのようにしてできたのだろう? ダークグリーンのエリアと線は海の底の形である。恐らく海草または海底の藻。しかし、マークのいくつかは人間に起源を持っている可能性がある。似た線は世界の海の底引き網が示している。しかし、科学文献と1月の衛星画像は、イメージのマークの大多数が氷によってえぐられたことを示唆している。1月、イメージの北東隅で最も顕著な多くの線の終端に氷のブロックが立ち、4月に氷が溶け流れの跡だけが残る。これらの跡の大部分は疑う余地なく氷がえぐった結果である。

<参考>: “線”は大判でご確認ください。「ひっかき傷」のような線が多数みられます。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック

コメント

5月9日:お知らせ/水星の最初の広域地形モデル(動画)

2016年05月09日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

お知らせ: 5月9日今夜、水星が太陽面を通過する、いわゆるトランジットと呼ばれる現象が予定されています。この現象は日本では夜間に当たるため見ることはできません。NASAの中継放送が予定されています。なお、この太陽面通過は、米国東部夏時間午前7時12分(日本時間5月9日午後8時12分)から午後2時42分(日本時間5月10日午前3時42分)の、約7時間強の長時間にわたるため、 Education チャネルのみが全体を通して太陽観測衛星(SDO)を通した中継放送を行います。他のチャネル Public と Media チャネルは、短時間、ディスカッションなどを含めた一部の映像が予定されています。

Education チャネル     08:00 PM~04:00 AM     太陽観測衛星(SDO)からの視界
Media チャネル          07:00 PM~00:30 AM     科学者インタビューを含む 
Public チャネル          11:30 PM~00:30 AM     パネルディスカッションを含む

 

水星の最初の広域地形モデル(動画)

NASAのメッセンジャ・ミッションは、この惑星の衝撃的な詳細で地形を明らかにする、また、科学者達が水星の地質の歴史の特性を評価する道を開く、水星の初めての広域なデジタル高度モデル(DEM)を公開した。この広域な地形モデルは、NASAの惑星ミッションデータの全てを一般市民に記録し配布する、NASA出資の組織、惑星データ・システム(PDS)からの三つの新製品の一つである。この15回目かつ最後の大きなデータの公開で、メッセンジャミッションは、約30万のイメージ、何百万ものスペクトラム、多数のマップ製品を含む、10テラバイト以上の水星科学データを共有した。

<出典>: 「MESSENGER」

<大判>: 動画は上のリンクからご覧ください。

 

コメント

5月8日:オーストラリア北西部の地球のアート

2016年05月08日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2016年3月29日に国際宇宙ステーションがオーストラリアの上空を通過する間に、NASAの宇宙飛行士ジェフリー・ウィリアムズは、海岸のカラフルなイメージを捕え、彼のソーシャルメディア・フォロアーと共有した。彼は書いた「オーストラリア北西部の海岸のユニークな地形」。

<出典>: 「国際宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック

コメント

5月7日:マジックアイ水星

2016年05月07日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

5月9日 11:10 GMT (日本時間5月9日午後8時10分)、水星はトランジットとして知られる太陽面通過を始めるだろう。世界の多くで通過の一部が見えるこのトランジットの間に、水星は太陽に対して小さな黒い点として見えるだろう。水星は、最も速く最も変わった軌道を持ち、太陽系で最も小さく最も内部の惑星である。水星は、無数のクレータ、隆起、高地、平原、山、谷を含む、魅力的な地表を誇っている。このイメージは、NASAのメッセンジャが見た、ケルテス(Kertesz)クレータの視界である。「マジックアイ」を想起させる錯視、このイメージでは、惑星表面から膨れ出るまたは水星の地殻の中に沈むクレータの、何れかを見るだろう。しばらくして、イメージの方向が逆転して見えるかもしれない。この効果はクレータ錯視(crater illusion)と呼ばれる。これは、我々の頭脳が、影を、頭上からの光の源から生じると解釈することから起きる。しかしながら、多くの衛星写真は光の源が地表にほぼ水平であり、これが我々を光と陰のパターンを誤って解釈するように導く。

<出典>: 「Space in Images;欧州宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック

<ひとこと>: ① 今回の太陽面通過は日本では直接は見られません。NASAの中継放送をご覧ください。昨日の「お知らせ」を参照。② このイメージでは“クレータが盛り上がり中央峰が窪んで(本来とは全く逆に)”見えていると思います。これが錯視です。この現象は火星からの写真ではしばしば起きます。参考までに最近の発表された冥王星の例もご覧ください。円形の多数のクレータが盛り上がり、中央やや左の孤立した塊が窪んで見えると思います。この錯視は常に起きるわけではなく、正しく見えたり、目をそらして再び戻したときに逆に見えたりします。

コメント

5月6日:ハッブル、矮惑星マケマケを周っている月を発見/お知らせ

2016年05月06日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

このハッブル宇宙望遠鏡のイメージは、矮惑星マケマケの周りに発見された初めての月を明らかにしている。このイメージでマケマケの上に見られる小さな月は、非常に明るい矮惑星のまぶしい光でほとんど見失われ、かろうじて見える。 MK 2 と名付けられたこの月は、幅約100キロメートル、マケマケから約 13,000 マイル(20,800 キロメートル)を周っている。マケマケはその月より 1,300 倍明るく、また非常に大きく差渡し 870 マイル(1,392 キロメートル)である。マケマケシステムは地球と太陽より50倍以上遠い。このペアは45億年前の我々の太陽系の構築以来の凍った破片の広大な領域、我々の太陽系の周辺カイパーベルトにある。
 
<出典>: 「ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)」

<大判>: イメージをクリック

<ひとこと>: 矮惑星マケマケ(Dwarf Planet Makemake)は太陽系の外縁部カイパーベルトを周っている矮惑星の一つです。冥王星がマケマケ等と同種であるとして“惑星から矮惑星に降格された”ことでも知られています。なお、日本では矮惑星を準惑星と呼んでいますが、英語では Dwarf Planet です。このページは海外のニュースを紹介することを目的としていることから原文通り“矮”惑星と表記しています。

お知らせ: 5月9日月曜日夜、水星が太陽面を通過する、いわゆるトランジットと呼ばれる現象が予想されています。この現象は日本では夜間に当たるため見ることはできません。NASAの中継放送が予定されています。下記参照。なお、このトランジットは、米国東部夏時間午前7時12分(日本時間5月9日午後8時12分)から午後2時42分(日本時間5月10日午前3時42分)の長時間にわたるため、トランジットの生中継はディスカッションに含めて部分的に取り上げられます。また、Education や Media などのチャネルも使われますのでご注意ください。リンク先のアドレスは5月9日の記事でお知らせします。

5月 9日(月) 水星の太陽面通過(SDO からの視界:Education チャネル) 未定
5月 9日(月) 水星の太陽面通過(インタビューを含む中継;Media チャネル) 07:30 PM
5月 9日(月) 水星の太陽面通過(パネルディスカッションを含む中継;Publicチャネル) 11:30 PM

 

コメント

5月2日:M16:星創造の柱

2016年05月02日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

お知らせ: 5月3日から5月5日までの情報提供は休みます。

 

鷲(イーグル)星雲に新生の星達が形成されている。1995年にハッブル宇宙望遠鏡のよってとられたこのイメージは、分子の水素ガスとダストの柱から現れる、蒸発するガスの滴(卵)を示している。この巨大な柱は長さが複数光年レベルであり、内部のガスの密度は星の形成を約束するほどに濃い。それぞれの柱の終端では、明るく若い星達の激しい放射が低密度の素材を沸き放つ原因になり、密度の濃い星の卵の託児所を露出させている。散開星団 M16 に関連するこの鷲星雲は地球から約 7,000 光年に横たわっている。この創造の柱は、軌道を周っているスピッツア宇宙望遠鏡によって、2007年に赤外線で再び画像化された。これらの柱は既にその地域の超新星によって破壊されたという推測があるが、その出来事からの光はまだ地球に届いていない。

 <出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

 <デスクトップ壁紙>: こちら(1600x900) から

 <ひとこと>:  これはハッブルの最も有名なイメージの一つです。
      ここでは表示画面の大きさの関係で一部のみを示しています。全景は こちら から。

 

コメント

5月1日:地球の上の国際宇宙ステーション

2016年05月01日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションは、宇宙における人間によって造られた最大のオブジェクトである。ステーションの周辺部はざっとフットボール・フィールドの大きさがあるが、人間が居住可能な小さなモジュールの組み合わせから成っている。ステーションは一度に打上げることができないほど大きく、小刻みに建造され続けている。国際宇宙ステーションは、それを堅固に保ちまた電気や液冷剤を配るために、長さ15メートル以上 10,000 キログラムを超える巨大なトラス(図の中央を横に伸びる棒状の構造物)を必要とする。描かれている巨大な宇宙ステーションは、2010年に一週間にわたる滞在の後、今ではリタイアしたスペースシャトルアトランティスから撮られた。イメージ下部の星間宇宙の暗闇と際立ったコントラストを見せて、上部には明るく青い地球の一部が吊るされている。

 <出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

 <デスクトップ壁紙>: こちら(1600x900) から

 <ひとこと>:一般的には上下が逆に示されますが、ここでは原版に忠実に表示しました。もっとも、無重力の世界には上下はありませんが!

コメント