天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

NASA、ESAを始め主に外国の宇宙探査情報を
ハッブルから宇宙ステーションまで、幅広く、毎日
提供しています。

6月16日:ロゼッタの着陸船フィラエ、冬眠から覚める

2015年06月16日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

<速報> 欧州宇宙機関のロゼッタの着陸船フィラエは、彗星67P/チュリュモフ・ゲラシメンコの地表上での7ヵ月の冬眠後に目覚めた。この信号は、ドイツのダルムシュタットの欧州宇宙機関のヨーロッパ宇宙オペレーションセンターで、中央ヨーロッパ夏時間6月13日22時28分(日本時間6月14日午前5時28分)に受信された。300以上のデータパケットが、ドイツの航空宇宙センター(DLR)の着陸船コントロールセンターのチームによって分析された。フィラエは健康であり、摂氏マイナス35度を持ち、24ワットが利用可能であり活動の準備ができている。データの分析によれば、フィラエが以前から起きていたことが明らかであった。

<参考>: 写真は7か月前のフィラエの着陸時の足跡です。解説は こちら からご覧ください。

<出典>:  Rosetta & Philae :欧州宇宙機関

<大判>: イメージをクリック。

コメント

6月16日:矮惑星ケレスを飛ぶ

2015年06月15日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

ドイツ航空宇宙センターからのアニメータは、最近、ある魅力的な仮想シーケンスをつくるために、現在ケレスを訪問しているNASAのロボット、ドーンミッションからの実際のイメージと高度データを得た。この特集ビデオは、幅約950キロメートルの宇宙の岩の疑似軌道に始まり、視界の中を回転する謎の白い箇所の二つのクレータを映している。次のシーケンスはケレスの北と南極の周りの視界を、その後、激しくクレータされた表面を強調する暗い世界の縁を見せる。ここでは、この小惑星帯最大のオブジェクトの高度はデジタル的に二倍にされ、人工的な星のフィールドが背景に加えられている。ドーン宇宙船は、そのミッションが結了した後も、恐らく、長くケレスの人工の月として残るだろう。

<動画>: イメージをクリックして Youtube から。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

コメント

6月14日:国際宇宙ステーションからのハワイの島

2015年06月14日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

欧州宇宙機関宇宙飛行士サマンサ・クリストフォレッティは、2015年2月28日に国際宇宙ステーションからこのハワイの島の写真をとり、ソーシャルメディアに掲示した。宇宙ステーションのクルーは、地球観測プログラムの一部として、地表上360キロメートルのユニークな視点から地球を撮っている。写真は、都市の成長や貯水池の建設などの人間が原因の変化から、ハリケーン、洪水、火山噴火などの自然の出来事まで、時間の経過と共に地球がどのように変化するかを記録している。宇宙飛行士達は、1960年代初頭のマーキュリーミッションに始まり、、40年以上地球を撮るために携帯カメラを使ってきた。国際宇宙ステーションは、世界の大部分の居住エリアを観測するために優れたステージを提供する、354~460キロメートルの高度を維持している。

<参考>:6月11日に帰還したサマンサは宇宙から多くのイメージを撮りました。欧州宇宙機関はこれらを編集して flicr に掲載しました。見ごたえのある写真に満ちています。帰還の写真を含めて こちら から。

<出典>: 「今日のイメージ(Image of the day)」

<大判>: イメージをクリック

コメント

6月13日:ソユーズクルー、宇宙での199日後にホームに帰る

2015年06月13日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAの遠征43指揮官テリー・バーツ、欧州宇宙機関のサマンサ・クリストフォレッティ、ロシア連邦宇宙局のアントン・シュカプレロフは、東部夏時間6月11日午前9時44分(日本時間6月11日午後10時44分)に、彼らのソユーズ TMA-15M 宇宙船をカザフスタンに着陸させた。トリオは2014年11月24日に国際宇宙ステーションに到着し調査と技術デモを行った。彼らは宇宙ステーションで6ヵ月を超える199日を過ごし、その間、約134百万キロメートルの宇宙の旅を記録した。

<出典>: 「今日のイメージ(Image of the day)」

<大判>: イメージをクリック

<参考>: これまでの着陸が現地時間の早朝であったのに対して、今回の着陸は日没前というきわどいものでした。定刻には着陸できるという自信があったからこそ実行できたことだと思いますが、この実行が、何らかの事情があったのか、意図的に試されたことなのかは分かりません。

コメント

6月12日:プロミネンス

2015年06月12日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

太陽大気に浮かぶ冷たいガス、それがプロミネンスです。太陽観測衛星「ひので」搭載の可視光・磁場望遠鏡は、プロミネンスが静的なものではなく、想像以上に激しく動き回る微細構造の集合体であることを明らかにしました。「ひので」の動画をじっくり見てみるといろんなものが見えてきます。上下に移動するものもあれば、振動したり渦を巻いたり、黒い空洞がプロミネンスを掃き寄せながら上昇していたり……。ところで、プロミネンスを構成するこれらのガスは周りのコロナよりずっと重いにもかかわらず、長時間にわたり浮遊しています。これは目に見えない磁場がハンモックの役割を果たし、プロミネンスを支えているためです。言い換えれば、プロミネンスの形状やその運動を調べることで、直接観測が難しいコロナ磁場の性質を知ることができるのです。
 
<出典>: 国立天文台

<動画>: イメージをクリックして動画(Youtube)をご覧ください。

<参考>: 国際宇宙ステーションクルー帰還関連の記事は明日掲載します。

コメント

6月11日:サマンサ・クリストフォレッティ、帰還への旅の準備

2015年06月11日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

欧州宇宙機関(ESA:伊)宇宙飛行士サマンサ・クリストフォレッティが、宇宙での6ヵ月半後、国際宇宙ステーションからの遠征43クルーの出発に備えて彼女のソコル与圧服をチェックする。2015年6月6日土曜日に、クリストフォレッティは、一回の宇宙飛行での女性の最長記録を開いた。以前の記録は、NASAの宇宙飛行士サニタ・ウィリアムスによる遠征33の195日であった。クリストフォレッティは、また、欧州宇宙機関の宇宙飛行士の連続的な宇宙飛行の最長記録をも得た。クリストフォレッティと仲間の遠征43クルーメンバー、NASAのテリー・バーツ、ロシア宇宙局のアントン・シュカプレロフは、2014年11月24日にカザフスタンのバイコヌールコスモドロームから打上げられて以降、199日間の宇宙での生活と 134.4 百万キロメートルの旅の後、6月11日に地球に戻るだろう。

<出典>: 「今日のイメージ(Image of the day)」

<デスクトップ壁紙>: こちら(1600x900) から

<お知らせ>: 
今日11日午前中、サマンサを含む国際宇宙ステーションの3名の飛行士達が地球に戻ります。カザフスタンへの着陸は午前10時43分の予定です。中継放送があります。スケジュール等詳細は こちら から「トップニュース」を追ってください。

コメント

6月10日:サーベイヤー1号月面の影

2015年06月10日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

サーベイヤーミッションの最初の軟着陸を成功させたサーベイヤー1号は宇宙船設計と着陸技術の有効性を証明した。サーベイヤーは、 11,000 を超える写真の送信に加えて、月の土の強度、レーダー反射、温度に関する情報を送ってきた。サーベイヤー1号の影のこのイメージは、地平線を右上にした午後遅くの月面を示している。サーベイヤー1号は1966年5月30日に打上げられ、1966年6月2日に着陸した。

<出典>: 「今日のイメージ(Image of the day)」

<デスクトップ壁紙>: こちら(1600x900) から

<お知らせ>: 

明日11日午前中、国際宇宙ステーションの3名の飛行士達が地球に戻ります。中継放送があります。スケジュール等詳細は こちら から「トップニュース」を追ってください。

コメント

6月9日:虚空に入る

2015年06月09日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

50年前の1965年6月3日、エドワード・ホワイトは、米国初の宇宙飛行士として、宇宙遊泳のために、軌道を周っているジェミニ4号宇宙船から踏み出した。ホワイトは、ジェミニ4号の3回目の軌道の太平洋上で始めた船外活動で、カプセルの中のミッション指揮官ジェーム・マックディビットによってとられたこの写真に捕えられた。惑星地球、宇宙船、綱(命綱)が、ホワイトの金色のヘルメットバイザーに映されている。ガスで動く銃が彼の右手に保持されている。この銃は僅か3分後にガスが尽きたが、彼は23分長の船外活動の残りの作業を続けた。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<デスクトップ壁紙>: こちら(1600x900) から

コメント

6月8日:ミルキーウェイのはくちょう座領域の「あかり」の視界

2015年06月08日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

はくちょう座は北半球で最も識別しやすい星座の一つである。夏の間、その長い首の星達はミルキーウェイに沿って伸び、その翼は左右に開く。遠赤外線波長に切り替えると、ミルキーウェイの星達の川は消え、冷たいダストのつるを明らかにする。日本の「あかり」からのこのイメージに示されているのは、はくちょう座の中央領域であり、ダストの豊かなミルキーウェイを示している。このダストは星間媒体の一部でありガスをも含んでいる。これらの赤外線イメージは星間の媒体の詳細な分布を明らかにしている。遠赤外線光は星と惑星の構成を調査するための重要な波長である。星間媒体がそれ自身の重力の引きの力で集まるとき巨大な分子雲をつくる。この「あかり」のようなイメージによって、科学者達は、巨大な分子雲全体を綿密に調べることができる。青は65マイクロメートル、緑は90マイクロメートル、赤は140マイクロメートルの波長をコード化している。このイメージは「あかり」の最近発表された全天調査の一部である。このミッションでは、16ヵ月間にわたって全天の99%以上を観測した。 赤外線天文衛星「あかり(ASTRO-F)」 は、欧州宇宙機関も参加した、日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)のプロジェクトであった。

<出典>: 「Space in Images;欧州宇宙機関」

<デスクトップ壁紙>: こちら(1600x900) から

 

コメント

6月7日:ステーションマネージャ、遠征43帰還に6月11日を選ぶ

2015年06月07日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションの遠征43クルーメンバー、テリー・バーツ、アントン・シュカプレロフ、サマンサ・クリストフォレッティは、東部夏時間6月11日に地球に戻るだろう。米国、ロシア、イタリアからのこのトリオは、宇宙での6ヵ月半の後にソユーズ TMA-15M 宇宙船に入り、ラスベットモジュールから切離され、カザフスタンに着陸するだろう。NASAテレビは切離しと着陸の生中継を提供するだろう。クルーは、ソユーズ宇宙船に装備等を積み、下半身陰圧服を使って訓練し、地球の重力に戻るために彼らの身体を準備するだろう。

<出典>:  「国際宇宙ステーションブログ」

<大判>: イメージをクリック

<参考>: NASAテレビの放送予定など詳細は「天文ニュース」の「トップニュース」から。

コメント

6月6日:相互作用する銀河達、トップ12のイメージ

2015年06月06日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

相互作用している銀河は宇宙中の至る所で発見される。ある時は星の形成の爆発をトリガーとする劇的な衝突、他の例では新しい銀河達を形成する融合。これまでに発表された最大のコレクション、衝突する銀河達の一連の59の新しいイメージが、望遠鏡打上の18回目の記念日を祝って目録化された生のハッブルイメージから発表された。

<出典>: 「Space in Images;欧州宇宙機関」

<デスクトップ壁紙>: こちら(1600x900) から

コメント

6月5日:ハッブル、混沌の中で転がる冥王星の月を発見する

2015年06月05日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

もし冥王星のある月で暮らすならば、太陽が毎日何時どの方向から昇るかを判断するのに困るかもしれない。NASAのハッブル宇宙望遠鏡からのデータの広範囲の分析が、冥王星の月(Nix と Hydra)の二つが予測不可能なほどぐらついていることを示した。これらの月達は絶えず変わる重力場に埋められているので常にぐらついている。この動きは互いを周っている冥王星とカロンの二重惑星システムによって生み出される。冥王星とカロンは重力の中心を共有するので二重惑星(double planet)と呼ばれる。それらの変化する重力場が小さな他の月を不規則に転がす。この影響は月達を球状でなくフットボール状の扁平にする。科学者達は他の二つの月 Kerberos と Styx も類似した状況にあると考えている。

<出典>: Pluto (冥王星)

<リンク>: 
① 右図は7月に最接近するNASAの冥王星探査機ニューホライズンズが捕えた冥王星とカロン:共通の重力場で周る動画はイメージをクリック。
② 冥王星の月達(Nix, Hydra, Kerberos, Styx)のイメージは こちら から。
③ Nix の揺らぎのシミュレーション動画は こちら(Youtube) から。

コメント

6月4日:プロバⅤ、航空機を検出する

2015年06月04日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

欧州宇宙機関のプロバⅤミニ衛星によって、放送受信機(ADS-B)監視実験装置を使って航空機の位置が拾い上げられた。これらの信号は航空機から常時放たれ、速度、位置、高度などのフライト情報が伝えられている。ヨーロッパの空域に入る全ての航空機は来たるべき年に ADS-B を運ぶことが想定されている。プロバⅤは 15,000 以上の個別の航空機から、少なくとも 2,500 万の位置情報を拾った。ドイツ航空宇宙センターとSESチームが 2,500 万以上の位置情報を捕えたことから、世界中にはおよそ 20,000 の航空機がある。

<出典>: 「Space in Images;欧州宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック (3.18 MB)

コメント

6月3日:水星の重力異常

2015年06月03日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

水星の地下には何があるのだろう? この4年間惑星水星の軌道を周ってきたロボットメッセンジャ宇宙船は、非常に正確なエネルギーの電波で、そのデータを地球に送り返してきた。しかしながら、地球で測定したとき、この惑星の重力はエネルギーに僅かな変化があった。ここでは、重力の不規則が疑似カラーで示され、クレータに満ちたこの惑星の地表のイメージに重ねられている。赤は僅かに重力の高いエリア、地下に異常に密度の高い物質を持っているのであろうエリアを示している。中央のエリアはカロリス盆地であり、その巨大なインパクト地形は差渡し約 1,500 キロメートルである。メッセンジャは、先月、燃料を使い尽くした後水星の地表に計画的に衝突してそのミッションを終えた。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<デスクトップ壁紙>: こちら(1600x900) から

コメント

6月2日:2015年6月のカレンダ

2015年06月02日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

NASA/欧州宇宙機関のハッブル宇宙望遠鏡のこの新しい NGC 6240 のイメージが示すように、全ての銀河が整然とした形をしているわけではない。この異様な形をした銀河は二つの銀河達が互いに近づき過ぎたときに起きた銀河の融合の結果である。

<出典>: 「Space in Images;欧州宇宙機関」

<カレンダー>: 右のイメージをクリックし、ダウンロードしてプリントしてください。

コメント