goo blog サービス終了のお知らせ 

またたびダイアリ

結局、食べることが好きなんだ

トゥク トゥク タイ

2006-06-16 | お出かけ
ラ チッタデッラにあるトゥク トゥク タイに行ってきた。

タイ料理店は初めてなので、
まずトムヤムクンを頼んだところ、
ダンボのような耳の大きい鍋に入ってきた。

これがセラドン焼か? 耐熱みたいだけど…。

エビとエビの頭、ふくろたけ、プチトマト、
パクチーに厚切り生姜など。


厚切り生姜は皮ごと5mm厚にスライスしたものが
入っているのだが、一見したところ焼豚そっくりだったので
口に入れてみてびっくり。
新生姜みたいな辛さはなかったのでまだ助かったが、
きっとこれが味付けに重要な役割を果たしているのだろう。

期待していたトムヤムクンの味は、伝えられているとおりに
スッパ辛くて味に深みがあり、とても気に入った。


お店のおすすめメニューのガイヤーン。
スパイスのきいたタイ風鶏もも肉のテリヤキ?
小皿にスイートチリソースがついてくる。


これまた美味しかった。


他に「本日のおすすめ」で揚げピータンと鶏そぼろの
辛口の炒め物と、パッキーマオというきしめんのように
ひらたい麺を鶏肉や野菜と炒めたものを注文。

どれも辛口なのだが、舌にびりびりくるのではなく、
あとからじんわりくる辛さ。

私はどれも気に入ったので、
一度タイに行って食い倒れてみたくなった。


食べ終わって外に出ると、ショーケースには
可愛いさかなの形の皿に入ったサンプルが並んでいる。


こちらは盛り付け方がさかなっぽい。


上の画像のガイヤーンも、なんだかサカナを意識した
盛り付けのように思えてきた。
タイの人ってサカナ好きなのかしら?

*

さてせっかくここまで来たので、
チネチッタ(映画館)もチェックしておこう。

じゃ~ん! UDONの前売り券を購入。
全国限定1万本オリジナルお箸つき。

割り箸にUDONのロゴが焼印で押されている。
箸袋には「観ないと、マズイ! 8.26」。

裏は「松井製麺所」。


実は前売り券じたい買うのが初めて。
チネチッタは席も音響も良いらしいので楽しみだ。

長瀞ライン下り

2006-05-28 | お出かけ
流しそうめんを食べ終わったあと、川面を眺めていると、
ライン下りの舟が通りすぎていった。

楽しそうなので、私たちも乗ってみることにする。

*

長瀞駅(ながとろえき)近くにある商店街の中にライン下りの
乗船受付所があったので、そこでチケットを買う。

バスで上流にある乗船場に向かい、川原から船に乗り込む。
私は船の右側に陣取り、いざ出発!

今日は水量が少なく、船を出せるぎりぎりの水深とのこと。
そのため川の流れも穏やかで、静かな水音に鶯の声が響く。
川面を吹き抜けていく爽やかな風。深山幽谷の境地ですなあ。

水も空気もきれいとは言えないところで暮らしているので、
静かで豊かな自然の中で心身が癒されていくのを感じた。

船はゆったりと進んでいく。
トップ画像で遠くに見えている赤い陸橋は、古い単線の線路で
今でもSLが通ったりするらしい。

途中に小さな滝がある。


増水期ははねあがるしぶきも大きく、船首に近い席の人たちは
頭からずぶぬれになってスリル満点だそうだが、
今日はぼちぼちというところ。

写真を撮りつつ、のんびりと揺られていきたい私にはちょうどよかった。

*

船首と船尾に1人ずつ船頭さんがついてくれる。
船首では長い竹ざおで水底や岩を突いて船を進ませ、
船尾は櫂を操りながら乗客へのガイドもしてくれる。

やや流れが速くて水路が広いところでは、船頭さんは
竹竿を使わず前方を見据えて仁王立ち。

よく日焼けをした顔に、体を動かす仕事をしている人特有の
バネのある身ごなし。よっ、川の男!

*

岩畳と呼ばれる、特徴のある大きな岩をたくさん見ることができる。

こちらの岩も迫力満点。よく見ると観光客が2人、頂上にいる。
船上と岩上とで、それぞれカメラを構えていたのであった。


桜の時期のライン下りは大盛況で4時間待ちだったんですよと
語る船頭さんだが、新緑もとても美しかった。


頭上にせりだす岩畳。


全長6kgのコースが終わり、私たちは船を降りてバスで
上流まで送ってもらうのだが、船はどうするのかと見ていると、
川原にユニックのついたトラックがあり、それで吊り上げて
荷台に船を載せ、また川上まで運び上げるのだった。


帰りのバスには船頭さんたちも同乗。
ライン下り、楽しかったなあ。何より気分がよかった。

【長瀞ライン下り 公式ページ】

*

長瀞駅前商店街で、栗豆(ひよこ豆に似ている)と
紫花豆の新豆が出ていたので買ってきた。


こちらは帰りのサービスエリアで見つけたもの。
長瀞とは関係ないけれど、焼き鳥で有名な東松山のみそだれと
新潟限定の笹だんご風味キャラメル。


笹ダンゴキャラメルは1粒食べてみた。
まったりとした笹だんご風味で美味しかった。

長瀞 流しそうめん

2006-05-27 | お出かけ
行き先は秩父と聞いてなぜか私は群馬と勘違いしていたのだが、
秩父は埼玉だった! 実に恥ずかしい。

友人が車を出してくれたので、総勢4人で豪雨の中秩父を目指す。
雨天時の流しそうめんってどうなの?と心配していると、
そこには屋根があるから大丈夫とのこと。

高速に乗り、降りてからしばし進むと到着!
長瀞駅近くの長生館というところである。
秩父に着いたら、こちらでは雨は降っていなかった。


のれんをくぐって奥に進むと、
トップ画像の流しそうめん用の東屋がある。

流しそうめんは食べ放題で800円(小学生以下500円)。
天麩羅 1000円。ソフトドリンク300円、生ビール700円。


懸念の流しそうめんは、なんとこんな形。
パイプは1人1本なので、いろんな意味でトラブルがなさそうだ。


板のむこうから、おばちゃんがそれぞれのパイプに
適宜そうめんを流してくれるというわけ。
パイプから流れたそうめんは各人の前までノンストップ。


この輝きはチタンカーボン、職人の手曲げパイプである。(ウソ)


おばちゃんがやってきて流しそうめんの始まり~。
パイプに水を流してから目の前にザルを置いてくれる。

薬味はワサビ、揚げ玉、ネギ、シソの4種類。
自分で好きにとって食べる。


とっくりに入ったツユも使い放題。


薬味はどれも美味しかったし、そうめんものびることなく
ほどよい茹で加減でツルツルッと食べられた。

食べ放題なのだがザル2回分も食べればもうおなかいっぱい。
たぶん1ザル100gくらいではなかろうか。


ひんやりとして涼しい気候だったために、春物のセーターを
着ていても肌寒い。流しそうめんにはやや早い時期だったが
美味しかったので満足。

真夏に行ったら、さらに美味しくいただけるであろう。

*

眼下には荒川。画面左下にカラフルなカヤックが見える。


そうめんを食べ終わってのんびり川を眺めていると、
カヤック教室が始まった。生徒は子供が多かったなあ。


色とりどりの小さなカヤックでパドルをふりまわす姿は、
アメンボや水スマシのようでとても可愛らしかった。


女性教官たちが大きな声で元気よく指導しているなか、
1人だけ前に進むことができず、同じ場所でクルクルと
回転するだけの坊やがいた。

他の子供たちは教官について川をのぼっていけているのに
彼はその場で旋回しているだけなのでみるみる遅れをとり、
しまいに「もうダメだ!」と叫んでバタリとつっぷした。

あのままじゃ流されるぞ~と心配していると、教官が水面を
滑るような速さで近づき、彼のカヤックに横付けした。

すると、教官に先導されて坊やはぎこちなくパドルをふりまわし、
みごと川のぼりができている。やればできる子だったのね?

…と、よーく見ると、カヤックのへさきにはロープをかける突起があり
そのロープは教官のカヤックにつながっていた。

つまり坊やは助けに来た教官に引っ張ってもらって進みながら、
形だけは勇ましくパドルをふりまわしていたのだった。
まるでカルガモの親子みたいでとても面白かった。

新宿~渋谷間を歩く

2006-03-24 | お出かけ
東京麺通団を出てから渋谷まで歩いていくことにする。

まずは新宿駅を越えて南口まで出なければならない。
JR新宿駅を背にすると、目の前にはドコモのビルが見える。

ドコモは儲かってるんだなあ…。

ドコモビルに向かって歩き出し、振り返ると新宿駅。


左手に高島屋。17時過ぎなので人も多くなっている。


駅を背にして直進するとじきに代々木につく。
今日はよく晴れていたので、夕暮れの空もきれいだ。


明治神宮の中を通り抜けて帰ろうと思っていたのだが
ちょうど閉門時間に来合わせてしまった。


仕方ないので線路の向こう側から行くことにする。
振り返ると遠くにドコモビルが見えた。



原宿に近づいてきた頃、ロックショップ?発見。
AC/DCやラモーンズのTシャツが窓にディスプレイされており、
ドアの向こうにはロブ・ハルフォードみたいな格好の
130cmくらいのレゴ人形がいる。

帰ってから調べたが、たぶんこのお店だと思う。

原宿駅が近づいてくる。


ここが原宿駅。遠くに見えるのがドコモビル。


原宿駅からやや渋谷寄りにある神宮橋。


夕焼けがきれい。


神宮橋を通り越して歩道橋の真ん中でストップ。
左側のうねった屋根は代々木体育館。


振り返るとこんな感じ。


しかし6時近いというのに、日が長くなった。
ビルに夕日が映っている。


せっせと歩いて渋谷ゾーンに入る。
東京電力の前を通ったらケロロがいた。


今日からケロロのスプリングフェスティバルを開催しているとのこと。

ちょうど終わった時間だったのか、建物の中から子供たちが
大勢でてきた。ガラス貼りのドアから中をのぞくとロビーの
受付にいるお姉さんは、ケロロとおそろいの軍帽をかぶっていた。

渋谷駅到着~~。今日はよく歩いた。

東京麺通団に行ってきた

2006-03-23 | お出かけ
数年前に文庫化された「恐るべしさぬきうどん」を読んでからというもの、
私の中でもさぬきうどんブームがわきおこり、いつかさぬきに渡るべく
二輪免許まで取ったが、渡讃は未だ果たせないまま現在に至る。

川崎港からバイクと一緒にフェリーに乗って、
さぬきうどんツーリングをするのが夢~。

で、「恐るべしさぬきうどん」の著者である田尾氏が東京に麺通団の
店を出したことは知っていた。麺通団オフィシャルサイト

もちろん、たいへん気になっていた。
が、私から「恐るべし…」を借りて読んだ友人が店に赴いたところ、
感想は「はなまるのほうがうまい」だったのである。
…そんな!

私のさぬきうどん歴は、

1.さぬきの夢2000 で作った半生麺、あるいは石丸製麺のものを
  自分で茹でて、ヒガシマルのうどんスープで食べた。ウマー。
2.赤坂のさぬき小町がお気に入りで、仕事のある日は毎昼通った。
3.平日の夕方、渋谷のはなまるに行ったが、あまりうまくなかった。
4.平日の夕方、めりけんや小杉店に2回行ったが、うまくなかった。

くらいなので、「ベルトコンベア式大衆セルフ麺」のみ
経験ありということになる。

赤坂のさぬき小町はなかなか美味しかった。
冷やぶっかけとササミのテンプラがオススメ。

このさぬき小町はビジネス街近くの店舗のため、超繁忙期である昼間に
いつも行っていたので、基本的に麺も天麩羅も最良に近い状態で
提供されていたものと思われる。

うまくなかった3と4は、夕方近くのヒマな時間帯に行ったことも
関係あるかもしれない。天麩羅も麺もくたびれてそうだしなあ。

で、前出の友人は四ツ谷のはなまるを贔屓にしており、
麺通団はこれに勝てなかったということになる。

田尾団長が采配ふるった店なのに?
うーむ、私も確かめに行かねばならぬ…と思っているうちに
月日は過ぎ、大阪麺通団は閉店して東京のみが残ったのであった。

*

そして今日、ついに東京麺通団に向かって出発。

新宿駅地下の工事が急ピッチで進んでいるようで迷ってしまう。
気がつくと都庁に向かう地下道にいた。これは違う気がする…。

焦っているとiPodシャッフルからザ・ロックのサントラ「In The Tunnels」が
流れ、臨場感たっぷり。1人USJですよ。行ったことないけども。

しばらくその状態を楽しんでもよかったが、とりあえず地上に出る。
一度、麺通団の前を通ったことはあるので、必死に思い出して
ようやくたどりついた。ヤッタ! 時刻は夕方4時をまわっていた。

*

讃岐うどん大使 東京麺通団 と看板に書いてある。
大使というのはいいね。ちょっとじんとしながら引き戸を開け、
中に入ると釜があり、威勢のいいお兄さんが声をかけてくれる。

しかし私は入ってすぐの右手に「呑み介歓迎」と小さく
書いてあるのを見逃さなかった。

まずは酒とつまみをもらおうか。
まっすぐ奥のレジに進み、そこで酒を注文する。

レジにいたのはサイトで顔を覚えていた和製ケビン・ベーコン山中店長。
香川人らしい柔らかいアクセントで注文を聞いてくれる。

日本酒は悦凱陣 純米酒を1合。
読みは「ヨロコビガイジン」だったような。


おつまみにゲソ天とカシワ天、チクワの盛り合わせ。


日本酒はすいすいと入っていく。うまい。
天麩羅はコロモにしっかり味がついており、コロモじたいもぶ厚いが
私はこういう天麩羅も好きだ。チクワはまあ普通にうまい。

銀河高原生ビール大と かまたま小。

かまたまは注文してから6分ほど待つ。
よく混ぜて卵をうどんの熱で半熟にし、だし醤油をかける。

ふわりと柔らかくてもちっとしているが、手打ちならではか
麺の太さが一定ではない。

私はタピオカ粉を混ぜているという噂の、工業麺のもちもちぷりんとして
エッジのたったうどんが好きなので、手打ちといったらこんなものか?
と自答しつつ、美味しくたいらげる。

だし醤油もなかなかイケている。さすがだわ。

ひやかけ小と芝エビ唐揚。

芝エビの唐揚も味はしっかりついている。
スナック菓子によく似た味で、ビールによく合う。

さて、いりこだしを味わってみなければならない。
私は自分でだしを取るときは、いつも昆布とかつをぶしで、
煮干系は使ったことがないのだ。

ひやかけ、麺はまあ、タピオカ粉に弾力では勝てないだろう。
注文すると即座に茹でおきの麺を水にくぐらせてダシを注ぎ、
5秒で出してくれるのだから、夕方5時前というがらがらの
時間帯であることも考慮しなければなるまい。

問題のツユを一口飲んでみる。
これがいりこだしか~~。
うん、酔い覚めにするすると入っていく。

トータルで言うと、店の雰囲気を含めて満足。
新宿に行く機会があれば、また行くつもり。

新宿という土地柄、値段設定はやや高めだけれど、遠い讃岐の製麺所の
おっちゃん、おばちゃんたちを想像しながらかっこむ大切な店だ。

上記の品々だが、全部私が1人で食べた。
のんびり呑めるうどん屋というのもよいものです。

お盆を片付け、渋谷まで歩いて帰った。
たいへん有意義な一日でした。

新宿~渋谷

2006-01-05 | お出かけ
今日は昼から友人と新宿をまわった。
こっちまで来るのは久しぶり。

西口近辺をあれこれ見たあと、京王デパートで遅い昼ご飯を食べた。
食事を終えて屋上に出てみると、もう真っ暗になっていた。
時間にして17時半くらいだったかな。

都会の夜景を撮りたかったので、カメラを出す。
京王の屋上から見える西口ロータリー。奥は小田急ハルク。


ヨドバシカメラ


今日はよく晴れていたが気温が低く、屋上は風が吹きすさんで
寒いなんてものではない。手がかじかむぅ~~~。

屋内に駆け込み、ペットショップなどをひやかしながら1階まで降りた。
こちらは地上からの小田急ハルク。


小田急新宿駅


京王新宿駅


渋谷のハチ公前の大きな交差点。これは屋内から撮っている。
18時半頃だったかな?



ほとんどの会社はもう仕事始めだと思うが、まだお正月の空気は
街のそこここに残っており、普段の平日に比べて人は少なめだった。

東急のれん街の中にあるベジテリアでジュースを飲んで帰った。
いやとにかく今日は寒かったです。

地鶏ダイニング たまい

2005-12-07 | お出かけ
転勤で地方にいた友人がこちらに戻ってきたので、家人と3人で歓迎会。
溝の口にある、地鶏ダイニングたまいに行ってきた。

駅前はイルミネーションがきれいだった。


私はここしばらく、自宅とスーパーの往復くらいしか出ていなかったので
煌々と輝く街の明かりが目にまぶしい。街サ来たダ!

夜8時には真っ暗になるところに5年いた友人もまぶしがっている。
「戻ってきた~ちゅう感じやねえ!」(友人は広島人)
久しぶりだとびっくりするよね。

*

私はこのお店に来るのは初めて。
掘りごたつ式の席に通され、焼肉屋のように卓上につくりつけられた
網に鶏肉をのせ、ガス火で焼いて食べる。


もも、むね、皮、ぼんじり、砂肝、ささみの変わり焼きなどを頼んだ。
鶏肉が新鮮でなんの臭みもなく、プリプリとした歯ごたえですごく美味しい。
私は鶏肉が好きなので狂喜しながら食べる。ンマー!

こんな鶏肉って、そこらのスーパーでは決して手に入らないんだよね。
とくに砂肝は新鮮さがはっきりわかって、苦手な人でも美味しく食べられそうだった。

表面に焼き目がついていれば中はレアでもいいやという私と、
焦げるまでしっかりと火を通したい友人。

「そんなん、ちゃんと火ぃ通さんと、あとでヤバイんちゃう~?」と
からかわれながら、網の上では熾烈な戦いが繰り広げられていた。
友人は分が悪いよね。フフフ。

この友人とは13年くらいのつきあい。

私も家人も人付き合いはマメなほうではなく、今日会ったのも3年ぶりで
その間とくに連絡もとらずにいたのだが、どんなに間が空いてもそのギャップを
感じさせずに、寛いで、わあっと盛り上がれるのは友人の人徳なのかも。

*

この店は料理も美味しく、お酒も色々あったが、お勧めはこちら。

●青竹入り凍結 みぞれ酒

フローズンマルガリータ風の日本酒。
直径10cmほどもある青竹の酒器から、小さな青竹のひしゃくで
ひとすくいし、すりガラスの小さなお猪口にうつして飲む。
ひんやりシャーベット状のお酒がトロリとのどを通っていく。

地鶏の味噌鍋をつつきながらこれを飲むと、たまらないうまさ。
いや~幸せ。とても楽しかった。
さんざん飲んで食べて、1人あたり5000円くらいだった。また行きたい。

根津界隈を散歩

2005-12-02 | お出かけ
福島に行って白虎隊の話を聞いてきた!という知人に連れられて
千代田線・根津駅で降りる。

なんで白虎隊で根津なのか。ポカンとしている私に知人は滔々と説明して
くれたが、なんだかよくわからなかった…。今度勉強しておきます。

根津といえば、しばしば猫雑誌で「下町の猫特集」を組まれている。
よく太った野良猫が多いらしい、ということしか知らなかった。

改札を出るとすぐ右側に、古びた靴みがき台が置かれていた。


靴みがき屋が常駐しているわけではなく、セルフというのがまた不思議。
以前はブラシが添えられていたらしいが、今はない。
なにかのオブジェかと思ったよ。

*

昭和の空気を色濃く残した商店街を抜け、路地に入ると三浦坂がある。
坂の途中に猫雑貨の店があり、大きな猫が2匹、昼寝をしていた。

ここは岡山勝山藩の藩主、三浦家の下屋敷前の坂道だったことから
三浦坂と呼ばれているとのこと。

細くてやや急な坂だ。左側が下屋敷跡で、右側には大きな寺がある。
知人は、「この坂に手傷を負った兵が逃げてきたのね」と感慨に耽っている。

当時は高い塀が巡らされており、助けを求めて彷徨う兵は、活路を見出すのに
必死だったことだろう。少し胸が苦しくなった。

寺院に匿ってもらえれば、さしもの追手も寺には手を出してこないという、
古き良き時代の慣習があったおかげで(横紙破りをしたのは信長くらいか)、
ここ谷中に逃げ込む兵は多かったそうだが、本当に寺が多くてびっくりする。

休日は観光客も多いのだろうが、平日の夕方なので、町はひっそりしている。

*

たまさか入った寺院には、大きな無縁仏の碑が建立されていた。
「拝観謝絶」の張り紙がされた寺もある。

とにかく町全体が静かで人気がなく、自然と会話も慎まれ、失礼にならない
ように気を配りながら、2人で寺を見て回る。

複数の寺院の門前に、「山門不幸」という立て看板があった。
意味はわからないながら、なにかまずい気がしてそこは通り過ぎたが、
あとで調べたらこれは、そこの住職が亡くなった際に立てられるものらしい。

いや、けっこうな数の寺の前でそれを見たのだが…。
ちなみにこれは、喪中 ではなく 忌中 の意味。

冬を迎えてご年配の方には厳しい季節になったということかな。
とんだ時期にお邪魔してしまいました。

*

日暮里駅方面に向かうと、そこには「谷中ぎんざ」という、個人商店が
ずらりと並んだお買い物ストリートがある。

急に町に活気が出てきて、ほっとする。
昔ながらの魚屋、肉屋、総菜屋などが軒を並べて、ゴム長に前掛けを
つけた店のおやじが、年配の客と元気よくやりとりしている。

いまだかわらぬ昭和の風景といったところか。
この手の魚屋、うちの近くにもあったらいいのになあ。

*

JRに乗り、秋葉原で途中下車して、駅に隣接してできたヨドバシカメラを
見学。この駅、10年以上前から工事していたのが、やっと完成したんだね。

なんとヨドバシの地下にはオートバイ専用駐車場が作られている。
これはさすがとしかいいようがないですな。

*

すしざんまい という24時間営業のまわらない寿司屋で食事をし、帰路につく。

品川駅も長らく続いた工事が終わって、きれいで便利になったのだが
改札内の店舗を大幅に増やしていた。これもいいアイデアだよね。

うきうきと見てまわり、さて帰ろうとすると、こんなものを発見。
電車の形のポストだ。

これもオブジェではなく、現役のもの。
こういう遊び心はすきだなあ。

日帰り名古屋

2005-11-25 | お出かけ
モトリーのライブに行くために、昼過ぎに新横浜からのぞみに乗る。
のぞみっていつのまにか自由席もできてたんだね。


平日だし、そんなに混んでやしないだろうとタカをくくっていたら、
予想外に席が埋まっていて驚いた。

差額を払って指定席に行こうかと思ったが、どうせ名古屋までだし
立っていけばいいやと、運転席の真後ろにあるデッキに陣取る。

最前車両は乗車率101%というところで、そのデッキは私が独り占め。

*

よく利用している東急東横線は、ドアに貼ってある広告がちょうど私の
目の高さにあり、外を眺めるのにえらくストレスを感じるのだが、
新幹線のデッキの窓に視界を妨げるものはない。

飛ぶように過ぎていく、美しく色づいた山々を眺めてゴキゲンになる。
たまに対向の新幹線とすれ違うのだが、その車体に、こののぞみの
ボディが映っているのが見える。

あのアヒルみたいな顔の真後ろに自分が乗っていることを確認できて楽しい。
走行中、列車の進行方面はデッキからは見ることができないのが、少し残念。

のぞみの最高時速は270kmだそうだが、リッターバイクでこのくらい
出せたはず。しかし、とてもじゃないが風圧に耐えられないと思うぞ、これは。

*

箱根あたりまで来ると空気がきれいだなあ。
静岡は大きな県だねえ。

だんだん立っていることにも疲れてきたが、相変わらず窓に張り付いていると、
車内販売のカートに2度ばかり背後から轢かれた。前方は確認してください…。

1時間半ほどして名古屋に到着!
愛知県体育館に向かう前に、あつた蓬莱軒でひつまぶしを食べよう。

松坂屋にあったはず、とナゴヤエキマエ松坂屋をうろうろするがどこにもない。
焦ったが私はこれから当日券もゲットしなければいけないので、諦めて
タクシーで体育館に向かう。あとで調べたら「松坂屋本店南館」だった。失敗。

*

愛知県体育館は名古屋城の隣にある。
当日券販売は16時からで、まだ時間があるので500円払って名古屋城を見る。


広くてのんびり。観光客もほとんどいなくてゆったりした気持ちになる。
屋根の上の鯱。たしかにエビに似てますなあ。


少し歩くと土産物屋がある。お昼を食べていないので、こちらで何か
おなかに入れておこうと近づくと、こちらにも鯱があった。


正面から見ると歯が! けっこうすごい面構えなのね。


ざるきしめん700円を食べてセルフのほうじ茶を飲む。美味しかったよ。

天気にも恵まれ、写真を撮るのも気分がよかった。
秋の夕暮れは大好きだ。


*

さて大満足のうちにライブも終わり、食事できる場所を探して適当に歩くと
しばらく歩いたのちに、世界の山ちゃん 伏見錦通り店発見。

カウンターによじのぼってビールと手羽先を頼む。うまい!
のども渇いていたし、おなかもすいていた。ライブ後で少し耳が聞こえにくく
なっていたが、エビフリャーと味噌串カツも頼む。

またたく間にビール3杯をあけ、まったりしながら経過を家人・知人にメール。
23時半に出れば、名古屋駅23:55発の ながら に間に合うかな~。

いやー、今日は実に楽しかった…と遠い目をしていると、「今すぐ出ないと
マズイのでは」とメールが入る。

地理感覚がつかめていないので油断していたが、ここを出てまっすぐ行けば
名古屋駅のはず。ヨロヨロ歩く。寒い。

*

ローソンがあったので、帰りの車内のために、のどあめと水、雑誌を買い、
レジで店員にふと、「ここから名古屋駅まで、歩いて5分くらいですかね?」
と聞くと、店員さんは、えっ?という顔をして「……15分、くらいでしょうか」と言う。

これはちょっとヤバイかも。
慌ててタクシーに乗り込み、「近くてすみませんがナゴヤ駅まで!」と頼む。

ムーンライトながらは1日1便なので、これを逃すと寝台列車・銀河の券を
買いなおさないとならない。穏やかな顔をした初老の運転手さんは、
駅が近づいてくるとメーターを倒して会計をしてくれたので、お金を払う。

車が多くて混雑した場所だったが、ドアは自分で開けるのかと思い、
聞いてみると、「いやまだ駅はもう少し先ですよ! こんなところで
降ろしたら、お客さんに怒られちゃうよ!」とおっしゃる。

お、おまけしてくださったのね。
思いがけない好意に胸が熱くなる。

今日はライブのチケットも厚意で譲って頂けたし、タクシーの運転手さん
にもよくして頂けたなんて。 ナゴヤの人ってなんて親切なんだ!

*

お礼を言ってタクシーを降り、駅構内を必死に走る。
当たり前だが構内はすごく広くてホームもたくさんある。

「大垣」という字が目にとまり、そのホームに行って列車を見る。
乗車券にある列車名も号数も違うな…。つまり、これじゃないと。

慌ててまたホームを探す。今度こそ間違いなく、ながらに乗り込み、
これは指定席なので自分の席に向かう。

その車両での一番前の座席だった。
そして車内はけっこう混んでいる。立っている人もいる。

デッキと車内に遮る扉はないので、駅にとまるたびに、外へ出るドアから
冷気がやってくる。わりにこまめに停まるので、立ち乗りの人たちは
みな近い地域に住んでいるらしいことがわかった。

コートをしっかり着込み、iPodをはめて音楽を聴きながら読書をしていたが
2時をまわった頃に眠くなってきてうとうとする。

*

到着は4時過ぎだ。
熱海あたりから1駅ごとにハッと目をさましてはうとうと。

まだ街が眠っている、早朝の静かで澄んだ空気は大好き。

到着駅に近づき、目覚めたときにiPodから流れていた曲は、
Bon Jovi の Last Man Standing だった。

初めて聴く曲だけれど、どこか懐かしい。
長かった1日を経て、ようやく自分の住む町に戻ってきた朝にふさわしい曲。
ココロのふるさと、ボンジョビですわ。

朝まだきの、しんと冷え込んだホームをジョンと一緒に歩く。
すがすがしい。そして癒される。

始発に乗って家に帰った。実りの多い、素晴らしい一日だった。

姉宅訪問

2005-10-22 | お出かけ
姪の2歳の誕生日に洋服を買って送った。

私のお気に入りはセレク、フーセンウサギ、エルパッポン、
イヴドローム、ファミリアなど。
彼女の70~80サイズの服は、そのほとんどを私がまかなってきた。

姪のために…というより、なかなかゆっくりと買い物に行かれない
姉が喜んでくれるのがうれしかったのと、小さくてかわいらしい
洋服を姪に着せ替えて遊ぶのが楽しかっただけだったりする。

なのであまり感謝されても困るのだが、幸い洋服の好みは姉と
かぶっていたため、姉の育児休暇中は、シーズンごとに洋服を
買い込んでは携えて遊びに行った。

今年の4月に育児休暇が明け、姉が復職してからは、せっかくの
週末にお邪魔するのも、と足が遠ざかっており、気がつくと10月。

久しぶりにファミリアに行ってプレゼントする洋服を選んだけれど、
今回初めて買った90サイズが、70~80サイズに比べてずいぶん
大きく見えるのでびっくりする。

配送されたそれを喜んでくれた姉夫婦に招待されて、そぼふる雨のなか、
電車を乗り継いで遊びに行ってきた。

姪は木製のイスに腰掛けて食事中だった。
スプーンを使い、1人で食べられるようになっていたので感心する。

顔かたちは社交的な義兄にそっくりなのだが、無愛想で警戒心が
強いところは誰に似たのか、見慣れない顔の私が来たのをじろりと
ながめて、むっつりしたまま食事を続けている。

慣れるまでは時間が必要なのだろう。
こちらもあえて姪の機嫌をとることはせず、姉夫婦にまかせて
ワインをあける。

姪は先に送ってあったプレゼントの洋服を着用に及んでおり、
サイズもちょうどで満足する。

正直、子供本人の好みはどうなのかわからないので、大人だけが
勝手にもりあがっている気もしないではない。

さて食事が終わり、手ぶらで来るのもナンだと思った私が何気なく
買ってきたディズニーのベビープーの砂場セットを、姉が姪に支給した。

そのときの姪の喜びよう、あれには心底驚いた。
キャーッと歓声をあげ、砂場セットに入っていたスコップとおたまを
両手に持ち、頭上でカンカンと打ち鳴らしながら部屋の中をぐるぐるまわる。

大人にどっとひやかされ、自作の歌を披露しながら、いつまでも
ぐるぐると円を描いてまわり続け、ときどき目をまわしてへたりこみ、
また果敢に立ち上がってはぐるぐる歩く。

なぜだかインデアンを連想したが、ここまで喜んでくれるとは
思わなかったので、私もうれしかった。

おなかもいっぱいになり、おもちゃももらって気のほぐれたらしい姪は、
プラスチックのカップに木のボールを入れ、「ハイ!」と差し出して
くるので、「ありがとう~」と受け取り、もぐもぐと食べる真似をして
「はい、○○ちゃんもどうぞ~」と返してみる。

するとまた「ハイ!」と出してくれるので、食べるまねをして返す。
するとまた「ハイ!」と(略)

こちらもほどよく酔いがまわっているため、100回でもつきあうぞ!
と張り切ったが、みかねた姉夫婦がとめに入る。ちょっと笑った。

さて食事も終わったし、ニコラスまでケーキを買いにいこう、
○○ちゃんはお父さんとお留守番しててね? と姉がいうと
姪は「一緒いく! あるいてく!」とはりきった。(通訳は姉)

しかし姉はベビーカーに姪をいれて出かけることにした。
安全ベルトをしているけれど、乗り出すようにして前方を見ている
姪を気にしつつ、急な坂を下ってのぼってニコラス到着~。

私は讃岐栗のモンブランを選び、自宅へのお土産用に焼き菓子も
たっぷり仕入れ、両手に袋をさげて、また来た道を戻る。

ふとのぞきこむと、姪は片手でベビーカーの手すりにつかまったまま、
仰向いてばったりと気絶していた。さっきあれだけ興奮してたもんねー。

短いおつかいだけど、ベビーカーを出してきた姉にも感心。
さすが、よくわかってるなー。

ニコラスのモンブラン、軽い栗クリームにふわふわのスポンジが
とっても美味しかった。さすがプロ。
どうしたらマロンクリームをこんなに軽くできるのかわからない。

夕方になったので帰ることにする。
久しぶりで楽しかったなあ。

しかし帰宅してから寝るまでの間、ひどい頭痛に悩まされることになる。
ビールやらワインやらしこたま頂いたあとに、姪につきあって激しく
頷いたりしてたので酔いがまわりすぎ、二日酔いの症状がでたようだ。

もともと体調もいまいちだったため、日曜も安静にして過ごす。
日曜は朝からPCも不調でリカバリで半日作業だったな…。
まあ、でも、よい週末だった。