写真1 軒先に吊るされ干してあるのは、なんだろー。
写真2 6年前と同じように鹿避けネットは張ってある。
写真3 6年経つと栗の木は大きくなっている。しかし、熊座はない。
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1.猿の姿と熊座はなく、鹿避けネットは張ってある
農村歌舞伎の里、埼玉県秩父郡小鹿野町。同町の松井田でバスを降り、県道43号を旧荒川村方向へ、長留(ながる)へ歩く。
約60分歩いて着いたのが、請地(うけじ)という名の小集落・むら。6年ぶりに訪ねる。かつて、当ブログで熊座(クマザ・)と鹿(シカ)避けネットを紹介した(2011年02月15日・同月17日)。
その熊座や鹿避けネットはどうなっているか、今年もあるか、猿は今年も畑に出でダイコンを食べ農家に害を与えているか(当ブログ2011年02月13日)、など頭に浮かべながら歩いた。
請地に着く前、県道脇の畑などには猿の姿はなかった。猿がいないことを帰りに乗った町営バスの運転手さんに聞くと、ふだんは運転中に猿を見るので、狩猟期の今、猿は山奥に隠れているんだ、との見解。
請地に着き、県道から左に入り、長留川を渡り、件の熊座とネットを確認。その結果、鹿避けネットは張ってあり(写真2)、熊座はなかった(写真3)。
2.軒先に吊り下げて干してあるものは、なんだろー
さらに集落の中を歩く。まず、目に入ったのが、農家の軒先(のきさき)に吊るしてある長くて細く、茶色のもの(写真1)。あれ、なんだろー。
後日、宇都宮市宮山田町の「ファーム山田 とれたて直売所」で、ヤツガシラといっしょに買おうとしたものを、店番の女性に聞くと、それはヤツガシラの茎を干したもの。
そうかー、小鹿野町の請地で見て撮ったのは、これだー、ヤツガシラの茎を干していたんだー、と合点。
考えるに、ヤツガシラの茎干しは、代々引き継がれた食料保存行為、保存食つくりの一つ。
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2012年11月18日 撮影地:埼玉県秩父郡小鹿野町請