ホワイトシェパード・アリエスの日々 ≪一雲日記≫

いつまでもどこまでも一緒に歩こう!

言葉の話 その3

2019-06-10 | 11~12歳
そうして築いてきたアリエスとの、目に見えるアリエスとの対話の時間は、アリエスの旅立ちをもって終わった。今はこうしてアリエスの物語を語るという別の方法で、アリエスと話しているようなものだ。

記憶に残るアリエスの行動様式に照らして、アリエスだったら今こう思うかな、こう表現するかなと確かめる。その瞬間に臨場する対話や会話の形式でなく、この日記に文字にして思い直してみる。ということは時間的にも空間的にも、可能性はむしろ広がっているかもしれない。

そういった確認や記憶の再生作業は、アリエスの11年にわたる生命の記録をより濃く書き上げるものだ。そして私の日常生活の大きな柱となって、これからも私そのものを形作るだろう。アリエスの生涯は私であり、私の人生だ。忘れないという消極的な意味よりも、やっぱり一緒に生きていくと言った方が適切だ。少しでも良く生きる人生にすること。言葉で、イメージで、手の感触で、匂いで、気配で、アリエスはこれからも何度も生き直すだろう。

こんな物言いは妙に意気込んでいて空回りかなと、恥じる気持ちもなくはない。たかが一個の犬と、たかが一個の人。しかし、それを大仰な話にしない努力こそ今後の自分に求められるものであり、そもそもこの世に生まれてくることに意味があるのかないのか分からない生命の一生に意味を附す、すごく根源的なプロセスなんじゃないかと、そうも思う。あなたのくれた日々はこんなに意味あるものだったと、アリエスに伝えたい。というかもうそれしかできることがない。アリエスの使う言葉は日本語ではなかったから、ちゃんとやってるよと見せてやるしかないのだ。



母ちゃんやっぱり大げさなのかね・・・

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