転職してからビジネス書ばっかりでしたが、最近は小説もちょいちょい読んでます。
非常に読み応えのある本でした。
グリコ森永事件をモチーフにしたフィクション。
わたしはちょうど事件があった年に生まれているので実際の様子は知らない。
でも「キツネ目の男」「どくいりきけん たべたらしぬで」というフレーズは耳にしたことがあるし、それが未解決事件ということも知っている。
それがリアルで、本当にドキドキしながらページを捲る手が止まりませんでした。
犯行に使われた子どもの声が自分のものだと気付いた俊也と、事件を追う新聞記者の阿久津。
それぞれが少しずつ事件に繋がる人を辿っていく場面がもうドキドキ。
映画も観ました。
映画は2時間ちょっとなので、人に辿りつくまでの道のりほぼカット。
全部最初から答えが出てるというか。
その代わり、俊也と阿久津のバディ感とか、同じく声を犯行に使われた子どもたちの人生とか、そういう人間的なところに焦点が当てられていました。
なるほどねー。
本だと2人が出会って一緒に行動し出すのは4分の3を過ぎたあたりだけど、映画だと結構早い段階だった。
あと俊也がもう1人の子どもに会ってからのやり取りも本より濃かった。
わたしは単純にミステリーとして本を楽しんでたけど、作者が本当に伝えたかったのってこっちなんだろうな。
あと俊也はテーラーなので着てるスーツやコートがいつもお洒落で、それが俊也役の星野源さんによく合ってて良かったです。
本も映画も良かった!
引きこもりゴールデンウィーク、自宅でしっかり満喫してます。