今日の考え事〈applemint1104〉

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「あなたのことはそれほど」最終話の感想

2017-06-22 09:56:00 | ドラマ
最後の最後まで結末が読めませんでした。
全部終わって「はぁ‥、そういう話だったのか」と、分かったような分からないような…。
しかし普通のありがちな展開を裏切って進みました。
随所随所で「あーこういう人っているよなぁ」と妙に納得させられました。
結局何が言いたいのか?考えてみると、人の道に反した者へのバッシングとその代償という単純なものではなくて、それぞれの人たちの個性的な生き方をそのまま見せているだけと言う…。
人を描いてるというのが特徴かな、と思いました。
どの人もとても個性的でしたよね。作者が作中人物に語らせているのではなく、それぞれ生きている人たちが作者に語らせているような…。
そういう意味で、新しい毛色の変わったドラマでした。
 
有島は賢い妻と別れたくなくて努力を重ねます。でも妻の怒りと制裁を受け、仲直りしました。
一方、美都の方の関係は壊れてしまいました。
夫は、何か怖いものを秘めています。粘着型で完璧主義のような…。自分が作り上げるものを他の人に壊されるのが許せないのです。
美都が涼太を探して丘の上へ行って、「もしよければやり直してもいい」と言ったのに、涼太はそれをはねのけました。
「僕は一番好きな人に出会ったのに君はそうじゃなかったんだ。残念だね。でも今はもう…きみのことはそれほど」と突き放したように言います。
この変わり身…、怖い。
 
一年経ち、美都がレストランで涼太に会った時、女の人と一緒でした。
すぐに美都は「再婚するんだ」と思ったけれど、実は彼女は涼太の部下でした。
こういうのってありがちですけどね。人は見たいように見てしまうから。
でも最後は、涼太は小田原と進展があったような雰囲気を匂わせていました。ここが曖昧ですけどね。
 
とにかく出演者それぞれ個性が立ってて見事でした。
東出さんの顔の表情、とても細かく演技していました。
何でそこまで言うか?と思うような、自虐的な美都の母親。
腹の座った麗華の冷静さと怖さ。普通で素直な有島、天然でマイペースなしょこたん、勝ち気で美しい友人の香子。一癖ありそうな医者。
皆それぞれいい味を出していました。
ドラマって総合芸術なんだなぁ…。
そうそう、波留のぽかんとした表情も的確でした。結局ああいう、真剣に考えてない人はあんな感じになるのだろうと思います。
でも美都はこういう経験を経て、大人の女性になって行くのだと思います。
これは意外にもドラマ史に残るものになるのでは?そんな気がしました。


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