今日の考え事〈applemint1104〉

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「ハケンの品格」最終回の感想

2020-08-07 17:12:39 | ドラマ

少し遅くなりましたが、最終回の感想を書いておきます。

面白かったですね~。13年前も少し見た気がしましたが、こんなにぶっ飛んでましたか?
もうこれは完全に大前春子の独壇場ですね。
食品会社の派遣という立場なのに、言う事もする事も一々度肝を抜く変人ぶりが笑えます。

今週は「S&F市場」というコンビニとスーパーの中間の店の内覧会をしました。
が、大前の「レジ横にアジフライを置く」という企画(里中も推している)が招待者に受け入れられず、社長はAIにこの企画の成功率を尋ねますと
なんと成功率が0.001%でした。
AIと勝負して勝った方の意見を採用するということで、大前がAIと碁の勝負をしました。(大前は囲碁7段)
するとAIの勝利でした。が、大前の打った碁は「ムダ」という文字でした…

「ムダ」というのは大前の、仕事に対する全般的な意見でした。彼女は13年間のハケンで見てきた会社員の姿とAIについて語ります。
「しょっちゅうサボったりミスしたりへこたれたりする人間がAIに勝てるわけがない」「将来も人間はAIに負け続けるだろう」
「でもたった一つ人間がAIに出来ない事がある」と言います。
「それはムダなことです。失敗したりやけ酒飲んだり仲間を思いやったり嫉妬したり恋したり、失恋したりショックで仕事が手に着かなかったり、これらはすべてムダなことなのです」
ムダを切り捨てれば業績は一時的に上がります。
「ハケンを労働力として切り売りするそんな企業を渡り歩いてきました」
「何の為に働いているのかどこに向かっているのか迷う無駄考える無駄も忘れた人を死ぬほど見てきました」と話します。
神妙に聞いている里中と東海林を前に、大前は語りかけます。

「里中、あなたはまだ失敗しかしてない。またそこから立ち上がればいいんです。何度失敗しても」
そして力強く言うのでした。
「働く事は生きることです!」
この言葉で、里中は吹っ切れたように動き出します。

「働く事は生きること」が迫力でした。このドラマのテーマのような気がしました。
ここから大前の素晴らしい仕事が始まります。海に船を出し漁をし、アジを釣りあげます。
早朝会社の調理場へ忍び込み、持ちこんだアジを捌いて一人アジフライを作っていました。
すると警備のドローンが大前を見つけて警告を発してきました。大前はドローンと対決し一撃で落としました。が、警備員に捕まり連れて行かれます。

二度目の内覧会に、東海林の用意したアジフライがレジ横に並びました。
そこに大前が現れたのですが、ななんとアジフライのかぶり物をして現れたではありませんか!
アジフライは女性達に人気で大成功でした。

しかし、大前はドローンを叩き落としたことでクビになってしまいます。
彼女がいなくなって社員は動揺します。改めて存在の大きさを噛みしめるのでした。
里中は決心し、会社に退職を願い出ます。東海林は会社に残るのを選びました。

一年後、里中は自分で店を開きました。惣菜の店です。洒落た店には惣菜や弁当が並び、社員に嘗てのハケンの二人と、ハケンになった元社員がいます。
そこへ一台の車が止まります。そこから現れたのは…演歌歌手になった大前春子でした…。

最後の演歌歌手はいらなかった気がするのですが…(ちょっとしつこい)
去って行く後ろ姿の大前で終わらせた方が、余韻があります。そして視聴者の想像力を刺激します。

社員全員が大前に振り回され、大前が何か言うと全員の手が止まり視線が集中するという、あり得ないマンガチックなドラマでした。
しかし篠原さんって46歳なのですね。ハケンの二人は多分その半分くらいの年ですね、もうこれが限界かなと思います。
もっと続きを見たいけれど、うーん、これが最後か?

でも、家政婦やベビーシッター、政治家ならまだまだ行けそう。
何とかしてこの続きを考え出して欲しいです。
個人的に言えば、ナレがドクターXのナレーションの真似でしたけれど、ドクターXより大前の方が断然好きですね。
8回、あっという間でした。このような時勢に楽しく見せて頂きました。



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