今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「スーツ2」11話の感想

2020-09-22 13:59:25 | ドラマ

今回のは面白かったですね。
引き逃げ事件の始まりから経過を追って示談に持ちこむも、その後で加害者から思わぬ事実が出ました。

その一つ一つに自分の体験と感情を交えて対応する鈴木弁護士。
もはやビジネスというより、自分の抑えきれない正義や個人的事情のためにやっているようです。
それがどんなに危険で非常識なことか、分かっていても抑えが効かない。甲斐がフォローしてフォローして、最後は鈴木のために検事を弁護士として雇い入れるという
あってはならないことまでやってのけたのでした…

上杉の解任を多数決で決めた会議で蟹江も渋々手を上げ、上杉は事務所から出て行きました。(仕方ないですね)
鈴木は受けた依頼を(大手コンサルの息子のひき逃げ)何故か独走しがちで、甲斐から注意されます。
鈴木は被害者にも非があったのを突き止めます。
深夜に迷惑な落書きスプレーを描いていて追いかけられた所を引き逃げされたと言うのです。
被害者との示談交渉で鈴木は自分勝手な意志で、示談金を釣り上げます。
200万でいいという両親に、唯一の一人息子の死は何物にも代えがたい、1千万を要求すべきだと言うのです。依頼者はどっちなんだ。
両親はサインしました。そして加害者の息子もサインをして決着したかと思いきや、…なんと息子は実はドラッグをやっていたと白状します。

ちょっと待てよ。示談が済んだんだから一件落着でしょうが。法律のことを知らない私でも思います。が、鈴木はそうじゃない。自分のトラウマがムクムクと頭を擡げたのです。
彼は交通事故で両親を亡くしています。その時の弁護士の理不尽な態度が忘れられないのです。

鈴木は甲斐にたてつき、検事にもこのことをバラします。が全く相手にされません。

一つ仕事が上手く行かなくなると私生活にも影響があります。
鈴木はななんと、先週から人妻の幼なじみとホットな関係になりました。
けれど鈴木は彼女を振ります。聖沢が彼に絡んできます。再び恋人になりそうな感じですが、隠していることがあれば自分に話して欲しいと聖沢は思いの丈を打ち明けます。
困る鈴木でした。
それは出来ない、人生がかかっている事だからと拒否します。聖沢は去って行きます…。

甲斐が最後の方で新しい弁護士を雇うのは、理由がありました。鈴木の為です。
蟹江が雇ったハーバートー大卒の才女が、鈴木の秘密をばらしそうだと察知したからでした。
甲斐は蟹江の雇った女性をクビにしたのです。何という早業でしょう。蟹江のメンツ丸つぶれです…。

鈴木が被害者の両親を慮って一千万の示談金にサインさせたと言うところは胸のすく思いでしたが、このスタンドプレイで自分が身動き取れなくなったのが痛かったです。
さらに、鈴木がなぜ両親が亡くなった時の相手方の弁護士のところへ行くのか、単なる思いつきなのか不明でした。

結局このドラマって、加害者の親が大物だったように大物には勝てない、長いものに巻かれるのが弁護士だでもと言いたげです。

甲斐の鈴木への入れこみがすごいです。が、何故そこまで?
幸村は「鈴木先生がこのファームのジョーカーね」と言ったように、確かにジョーカーです。

まるで鈴木が主役のようなこのドラマ、15話まであるそうですが最終回まで引っ張ってその謎を解き明かすのでしょうか。
いい加減にしろよという気分になってきました(笑)