今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「MIU404」最終話の感想

2020-09-05 16:31:49 | ドラマ

昨日最終回を見ましたが、途中2019年10月の日付から話が混線して、あれ?志摩は死んだ筈じゃ?
とわけが分からなくなりました。
今日見直してる内に寝てしまい、再び見るもまたまた寝落ち。改めて見ましたが、どうもそれは薬の幻覚だったようです。

まぁしかし、久住は壮大なテロ犯罪者です。
一人爆破事故で死んでるんですよね。
そして、先週も自分の身が危なくなると急にテロを演出した画像をユーチューブで流して伊吹と志摩、警察を罠にかけました。
普通の人をやんわり誘導し、違法薬物づけにする。一つの店全員を薬物依存にしていました。

先週の、久住がいる場所がバレたのが面白かったです。
久住がパソコンで井吹たちと話している時に後ろに映っていたウーバーイーツのような配達員が見えます。
配達の人の背中にあったロゴから、久住のいるところを逆に割り出しました。
警察の力はすごいです。しかし、久住を捕まえに行く途中に都内で同時多発テロが起こって、やむなく伊吹たちはそちらへ向かいます。

違法薬物を工場で作っていて(六郷とは…懐かしい!)それを嗅ぎつけられると一日で畳んで逃亡って…
とにかく犯罪のスケールがでかいです。
久住は元大手のIT会社のシステム課にいて、多くのサイトにバックドアを仕掛けていたらしいです。だからハッカーみたいな事もお手の物らしいです。
そこまでして世の中を壊し、人をダメにすることに何の意味があるのでしょうか。
それを聞かれると久住はのらりくらり答えます。心を占めてるのは虚無感のような感じ。
世間を騒がせ、人を煽り、生きることを馬鹿にし破壊する。愉快犯のようなやつ。
態度が悪い。始終ヘラヘラしてる。
しかしそれに負けてないのが伊吹です。
「久住は何がしたいの?薬作って若い子に売って、相棒を殺して…それってダメじゃん」と聞かれれば「ああ、あいつはただの人形」と答えます。
「じゃあ久住にとって人って誰?」と聞くと、「俺が許すかどうか決めるだけ」と答える。
「お前は神か?」
「俺は薬を作ってそれを売るだけ」「使いたい奴だけ使って、人形になりたい人だけなった」「みんな頭悪いんやな。頭悪い奴はみんな死んでしまったらええねん」
「汚いものを見ないようにしている自分だけ正しいと思ってる正しい人が、みんな泥水に流されて全部なくしてしまえばいいんや」
その後、まるで10年前の東日本大震災のような例えを持ち出して「神はもっと残酷や、一瞬で人の命も町も全部さらってしまう」「そして10年経てば忘れ去られる、頭の中の藻屑や」
と言います。

見るからに若い、若造がこんな悟りきった事を言うのは本か何かの影響か、それとも根っからの反社会的な気質なのかと思ってしまいます。
伊吹の苛々は募ります。追いかけていって船の中の薬製造室に閉じ込められてしまいます…。
結局久住は逮捕されますが、ずっと黙秘を続けています。

陣馬は意識を取り戻しました。
それから半年以上が経ち、2020年の夏になっていました。
コロナ禍で世の中全てが変わりました。自粛している伊吹と志摩は相変わらずの様子です。
一時は久住の翻弄で相棒の二人の気持ちも離れそうになったり、桔梗さんもマスコミに晒されて不安定になりましたが、どうにか皆元に戻ったようです。

さて最後に感想ですが、久住のような人を食ったキャラが今の時代の新しい犯罪者の人物像かもしれませんが、私は普通に凶悪犯として気味が悪かったです。
(更に名前も戸籍も無くしているとはどんだけー)
しかし、伊吹のチャラさと正直さと馬鹿さを混ぜた役は綾野さんしかできなかったでしょうね。
このドラマでつくづくと綾野さんの上手さに感心しました。以前二人の役が逆だといいのにと言ったことは撤回です。すみません。

また見たいかと問われたら直ぐにハイとは答えられませんが、暫くしたらこのコンビとドラマを懐かしく思うことでしょう。
不思議な魅力のドラマでした。