日々是好舌

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大井川水路橋。

2011年05月24日 12時53分50秒 | 日記
写真は農林水産省関東農政局によって架けられた大井川水路橋(小笠幹線水路橋)である。橋面の下は水路になっていて大井川から引き込んだ水が勢いよく流れている。

工期は平成14年9月~平成19年3月までの4年6ヶ月間。請負業者は大林組・大豊建設共同企業体で一次下請けとして岸本建設(大阪府摂津市)が下部工、上部工とも施工を担当した。

元の大井川水路橋は昭和22年~43年にかけて築造され、完了後40年以上を経過したため、老朽化により躯体のひび割れなどが生じていた。
また、大井川の河床低下が著しく、橋脚基礎部の露出や洗堀が起きていた。これらのことから、施設の機能低下や管理費の増大が生じ、更に大地震や洪水などで橋脚の転倒、橋桁の落下という事態が発生する事が予想されたため、既設水路橋の下流100mの位置に新設したものである。下部工の施工については、ニューマチックケーソン工法、上部工については、移動架設桁併用片持架設工法を採用して施工されたものである。

大井川用水(おおいがわようすい)は、静岡県の大井川周辺8市2町に水を供給する国営および県営の灌漑用水である。静岡県島田市身成の中部電力川口発電所の放水口の下流から取水し、大井川左岸は焼津市、右岸は大井川水路橋で大井川を渡り袋井市までを潤す広域な水路網である。

日本を代表する用水のひとつとして、農林水産省の疏水百選に選定されている。 一部は上水道や工業用水として利用されていたが、農業用水の違法転用(目的外取水)として問題となった。

大井川水路橋は大井川の左岸で取水した水を右岸側に渡すために建造された水路橋で、島田市神座と同市横岡を結んでいる。橋上は一般の通行に解放されている(午前6時より午後8時まで)。
現行の水路橋は全長742m、幅4.3m。2007年秋に旧水路橋から切り替えられ、2009年6月9日より自動車(小型自動車以下)、オートバイ、軽車両、歩行者の通行が可能となった。原動機付自転車以上は上下線が時間帯(2時間毎切替)による交互通行となっている。
旧水路橋(1960年完成。全長715.5m、幅3.45mで、軽車両以下の通行が可能だった。)は約100m上流にあった。老朽化により2008年撤去。

大井川用水は農業用の灌漑用水であるが、その一部が長年にわたり上水道や工業用水として転用され、地域の人口の増加と工業化に寄与してきた。
しかし本来認められているのは農業用水としての利用のみであり、これらの転用は違法である。このため、2006年度中に問題を是正することを求められた。
上水道については静岡県が保有する水利権を利用して大井川広域水道企業団が水を供給、工業用水については周辺自治体で組織する東遠工業用水事業団が2006年度中に供給開始し、違法転用問題は解決した。

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