Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
雨でも晴れでも歩きましょう!
世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

オリンピック半島一周ロードダイアリ その2~湖と山と海

2013-10-08 03:06:11 | シアトル


オリンピック半島の旅を続けましょう。

この大きな半島の中心部にでんと構えるのが、1981年に世界遺産にも登録された「Olympic National Park(オリンピック国立公園))です。ここは、太平洋に面した海岸線と、頂上に雪を抱く山脈、そして「Rain Forest (雨林)」の3つの地域に分かれます。

それでは出発しましょうか。

12時5分
ポートエンジェルスを後にした私たちは
山々を仰ぐ道から下って
家かげひとつ見えない湖に沿って走ります。
天に向かってまっすぐに伸びている針葉樹林は
まるで湖の水面から生えているように見えます。
針葉樹の合間合間、一段低くなったところを彩るのが
秋色に染まり始めた広葉樹です。

この横に長く伸びた美しい湖は
どこまで走っても私たちと一緒についてきます。
これが「Lake Crescent(クレセント湖)」です。
空から見たら
その名のように三日月に見えるでしょうか。


クレセント湖に別れを告げて
Sappho(サッフォー)→Bearer(ベアラー)を過ぎ
Forks(フォークス)に着いたのが13時15分
霧も晴れ、気温は64度F(18度)まで上がってきました。

この小さな町のアイスクリームショップで
アイスクリームシェイクを作ってもらってちょっと一息。


13時40分、再び車に乗り込んだ私たちは
今度はおだやかなアップダウンがあるカーブの道を走ります。
これまでは60マイル(97キロ)の制限速度だった道が
半分の30マイルに変わります。

101号線を南に南にと下り
途中、「Hoh Rain Forest(ホー雨林)」の入り口を通り過ぎます。
世界的にも珍しいという
この温帯に発達した雨林のビジターセンターも
アメリカ政府のシャットダウンのあおりを喰らって
扉が閉ざされています。

両側に白樺林を見ながら
さらに南へと走れば、いよいよ太平洋です。
連なる山もあれば、生い茂る樹林もあり、広大な海もある、
これがこの半島の魅力です。


14時10分
「Olympic National Park Entrance (オリンピック国立公園入口)」の
サインボードが見えました。
車のメーターは15298を指しています。

ということは
シアトルを出発してから165マイル(266キロ)走ったことになります。

ここでもまた、ビジッティングセンターの入り口には
「Shut DownのためClosed」という貼り紙が出され
人影もありません。
(続く)

次はいよいよ目的地の「Quinault Lake(キノート湖)」と
「Quinault Rain Forest(キノート雨林)です。

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オリンピック半島一周ロードダイアリ

2013-10-06 11:20:22 | シアトル
10月4日、金曜日の朝
私たちがまず一番先にしたことは
シアトルの目抜き通り、パイクストリートの
HERZのレンタカーオフィスで
予約していた車のキーを受け取ることでした。

そして
メーターが15,133マイルを示す車で
8時46分、オリンピック半島一周への旅に出ました。
真っ赤なカローラ、もちろん左ハンドルです。


高速を北へと走って9時20分


エドモンズ(Edmonds)から
大きなフェリーに車ごと乗りました。


いつ岸を離れたのかもわからぬほどに
船は静かに霧の中を進みます。
その風景の何と幻想的なことだったでしょう。
まるで私たちの小旅行そのものが
現実ではなく夢の世界であるような。


10時5分
大きな船はいつ接岸したかもわからぬ静けさで
キングストン(Kingston)の町に着きました。

ここから霧の中の道を
海峡をはさんでカナダのビクトリアと向かいあう港町
ポートエンジェルス(Port Angeles)に向かって走ります。
霧はいっこうに晴れません。

途中で通り過ぎた
ポートギャンブル(Port Gamble)という小さな町では
オモチャのような家が建ち並び
霧の中で赤い服を着た少女が看板を持ち上げて
通りに面した所に置こうとしています。
霧を通して見えるのは「HOTDOG HERE」という文字です。
その向こうではうっすらと
紅葉が始まっているのがわかります。


私たちは104号線を東へと向かい
長い橋を渡りました。


10時35分
突然霧が晴れて視界が広がり始めました。


左手に雪をかかえた美しい山々が見え

走っても走っても
水たまりが逃げて行きます。
「逃げ水!」とつぶやくと
ハンドルを握る人が「Road mirage! (道の蜃気楼!)」と答えます。

霧の中でも
霧が晴れても
夢の中を漂っているよう不思議な気がします。

牛や馬がのんびりと草を食む牧場を過ぎて
トーテムポールがいくつも建つ先住民の村を過ぎ
たくさんの国立公園の表示を見て
車は時計とは逆回りにひたすら半島を走り続けます。

11時30分
ポートエンジェルス(Port Angeles)
天使の港に到着しました。
ウェンディ―ズで最初の休憩です。


この半島をぐるりと走る小さな旅は
たった一日半ではありましたけれど
たくさんのことを考えるきっかけとなりました。
感動の瞬間も多々ありました。
たくさんの発見もありました。
写真もたくさん撮りました。
写真の一枚一枚を紡いで
タペストリーを織り始めたいと気が急きますが
まずは私たちの旅の概要から
こうしてお伝えしなければなりません。

12時5分
ポートエンジェルスを出発し
私たちは今回の目的地である
キノート湖(Quinault Lake)に向かいます。

ここからはまた次回。
時々、寄り道もすることもあるかと思いますけれど
しばらくご一緒に旅を続けてくださいますか?

雲の向こうの山々のこと
太平洋の圧倒的な存在感のこと
レインフォレストを抜けるトレイルのこと
湖を染める夕焼けのこと
鳥や花や木々のこと
キノート湖の南岸、長い歴史を持つロッジのこと
飛行機雲や
空気や風や光のこと
そんなことをお話ししたくてたまりません。

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地震が起きたら、、、、、

2013-10-04 22:40:43 | シアトル


そうそう、これを言い忘れてました。
シアトルのワシントン大学構内にある
バーク博物館の地震コーナーで見つけた展示です。

環太平洋火山帯や地震の説明は
ちょっと古い感じがしないでもありませんが
もしかしたら、この部分は古今東西同じかも。

地震が起きた時にとるべき行動を
何とも愛嬌のある恐竜さんが教えてくれます。

Turn away from windows.
窓から離れましょう。

Crouch under a desk or table.
机やテーブルの下に隠れましょう。

If the desk or table moves, hold the legs and move with it.
もし机やテーブルが動くなら、脚を持って一緒に動きましょう。

その上にはこんなことが書いてあります。

「ワシントンは何世紀もの間、小さな地震しか起きていません。
 けれども過去には大きな地震が起きた記録があります。
 地震の際は、まず火の元を切って、非常警戒放送を聞き、専門家の指示に従いましょう。」

ちなみに、この場合、ワシントンと言うのは、アメリカの首都があるワシントンDCではなく、アメリカ50の州のひとつ、太平洋に面したワシントン州のことです。シアトルはワシントン州にあります。

ところで
昔々、子供たちがまだ小さくて
親の権威もまだあった頃
下の子供が保育園で避難訓練をしてきました。
そして、夕食の席で、得意顔で私たちに教えてくれました。

「お・か・し・も なんだよ。」

この「お・か・し・も」なる謎の言葉
よくよく聞いてみれば

さない
けない
ゃべらない
どらない

というわけ(笑)。

たしかに小さな園児たちには大切な教えでしょう。
すると、上の子がすかさずギャグを飛ばしました。

「ふうん、そうかあ、『お・か・し・も』かあ。
 こらない
 みつかない
 からない
 ぞもぞしない
 だね。」

違う~!とばかりに、一生懸命、説明する下の子。

「おさない、かけない、しゃべらない、もどらない、だよ。」

どんなに戻りたくてももう戻れない
なつかしい「家族の時代」です。

さて、今は金曜日の朝6時半。
こちらも日が短くなって、外はまだ真っ暗です。
二人とも仕事の山を越えたので
今日、明日の2日間、車でOlympic Peninsula (オリンピック半島)をまわります。

きっとまた
たくさんお伝えしたいことに出会うでしょう。
行ってきます!

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家具付きコンドミニアムの暮し

2013-10-03 10:47:07 | ライフスタイル
私たち
ヨーロッパでもアメリカでも
1か月以上の長い滞在になる時は
ホテルではなく家具付きのコンドミニアムを借ります。

なぜならば
一見高く思えても、結局はホテル代より安くなりますし
キッチンもダイニングルームもあるので
料理ができますから
家で食べることができますし
お客様もよべるからです。

つまり
旅ではなく
限りなく日常生活に近い暮しができるのです。

国によって、町によって、コンドによって
備え付けられているものは少しずつ違います。

たとえばこの家なら、
ベッドやソファーなどのほかに
こんなものがついています。

*各部屋にフラットスクリーンのテレビ
*ダイニングテーブル
*仕事机
*アイロン、アイロン台
*コーヒーメーカー、電子レンジ、ブレンダー、トースター
*掃除機
*電子レンジ、オーブン、冷蔵庫、食洗機
*鍋、皿、コップ、ワイングラス
*包丁その他のキッチン用品
*ヘアードライヤー
*ベッドリネン、タオルがたっぷり etc. etc.

洗濯機と乾燥機は共用のものが2階にあります。(ここは14階)
ですからまずまずの生活に不自由はないのですが
やっぱり何点かは、最後に置いてくるのを承知の上で
買わねばならないものがあります。

今のところ、私たちが買ったのは

*小さなCDラジカセを3つ (だってめちゃめちゃ安かったんですもの)
 これを3つの部屋に置いています。
 ですから「我が家」はだいたいどこにいてもBGMつき(笑)。

 
*プリンター
 これは私専用です。仕事をするのには、やっぱり画面ではなくプリントアウトをして読むほうがはかどるのです。


*テーブルクロス
 ハロウィン色を買いました。四方をこんな可愛い○○(何て言ったかしら、こういうの。)が囲んでいます。広げて見たらあまりに素敵なので、家族友人たちへのお土産用にと翌日お店に飛んで行ったら、もう売り切れでした(涙)。

大きなものはざっとこんな具合。
あとはザルだの、スライサーだの、台所用の小物たち。

アイロン台を出してきて
買ってきたばかりのテーブルクロスをひろげて
大きなアイロンで皺を延ばしていたら
なんだか鼻歌でも歌いたいぐらいに幸せ気分になりました。


いつも思うのですが
アイロンがけって、そういう効果がありません?

ほうら
こんな味気のないテーブルが


ちゃんとお客様をお迎えできるようになりましたよ。


ちなみにこの真四角のテーブルはエクステンションで
8人まで座れるようになります。
もちろん椅子も8脚そろっています。
ホテルでは味わえない暮しです。


こうしたコンドはどこにもあるはず。
一日単位でも、週単位でも、月単位でも借りられます。
どのくらいのお値段なのかも含めて
いつかまた詳しくお話ししましょうね。


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+-ドライバーってなんて言う?~英語おもしろ表現

2013-10-02 09:02:13 | 言葉
日本から16時間遅れで新しい月になった朝
ドアの下の隙間から絨毯の上に
A4サイズの紙が滑り込んでいました。

まだ1日なのに10月2日付です。
件名は「HEATING SYSTEM ACTIVATION」
暖房開始のお知らせです。

Winter is its way! We are going to be turning on the heating system on WEDNESDAY, OCTOBER 2, 2012.
(冬が近づいています。暖房が2012年10月2日水曜日から始まります。)

と、ここまで書いて、あれ????
何かおかしい、と思ったら、2日は2日、水曜は水曜、つまり明日2日の水曜日の日付なのですが、2013ではなくて2012!(笑)

よくあるユニバーサルな間違いですね。
はい、メイもしょっちゅうやってます。
上書きをする時に、ついうっかりと去年の年号のままにしてしまったのでしょう。

ともかく、いよいよ明日から暖房になるようです。

1.開始時はちょっと雑音がします。
2.温度調節の方法は、、、、、
3.スチームの方法は、、、、、
4.暖房時間は、、、、、

などなど書いてあります。よほど寒くならなければ、暖房時間は午前4時から8時、夕方の6時から10時までだそうです。暖房の配管は浴室も含めすべての部屋に付いていますので、楽と言えば楽ですけれど、資源の無駄と言えば無駄とも言えます。だって、留守の時もありますし、体感温度は人によっても違いますから。とは言え、メイはちょっと明日が楽しみ。

もうひとつ、ついでにおしゃべり。
合わせてこんな紙が差し込まれておりました。


ついうっかり間違えて
くしゃっと丸めて捨てかけてしまいましたので
こんな貧相な写真になりましたけれど
こちらはキッチンの断水のお知らせです。
どうやらリーク(漏れ)の修理のためらしいのですが
このお知らせに使われていた英語が初めはわかりませんでした。

少しばかりは英語生活にも慣れているメイですが
時々こうした未知の表現に出会い
その都度、目から鱗とばかりに世界が広がります。
大袈裟かしら(笑)。

ATTENTION 09 & 10
STACK RESIDENTS
に宛てた注意連絡なのですが
夫に聞いて初めてこの意味がわかりました。

つまり
全ての階の09と10の部屋の住人宛てだったのです。
ここは14階、1410号室ですから
まさに「10 STACK RESIDENT」に当たります。

夫が仕事用に借りている同じ階の部屋は1413号室ですから
この宛先には含まれません。
なるほど、1413には暖房の知らせは入っていても
断水の知らせは入っていませんでした。

STACKという言葉
こういう風に使うんですね。
いい勉強をしました。

もうひとつついでにハワイでの話。
どうしてもプラスマイナスのドライバーが必要になって
フロントに電話をしたのですが
何度言っても、プラスマイナスがわかってもらえません。

これまた良い勉強でした。
ごぞんじでした?
プラスはSTAR(星)、マイナスはFLAT(平ら)と言うんですって。

いつまでたっても嬉しいことに
学ぶことがまだまだたくさんあります。

スーパーマーケットに行ったら
どこもカボチャの山でした。
まだ1か月も先なのに(笑)。



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垣間見させた優しい母の顔

2013-10-01 07:12:34 | キャリアについてメイが思うこと


シアトルの週末は予報通りの荒れ模様。
結局、傘が手放せませんでした。
一夜明けて、今日月曜の午前中まではまだ雨が残っていましたけれど
お昼を過ぎる頃から、青空と白い雲が眩しい
飛びっきりの上天気となりました。
まるで「Rain or Shine~メイの宝箱」みたいです(笑)。

この何日かで気候ががらりと変わりました。
ここに来た2週間前はまだ
夏の残りが感じられましたけれど
今ではとっぷり秋が深まって
コートが必要になりました。

ここに住んでいる友人たちも口をそろえて言います。
「今年はいつも以上に寒くなるのが早い!」

さて、まだノースリーブのドレスを着て行けた頃の話です。
町の真ん中の高層ビルの42階で
私たちの歓迎レセプションがありました。
夕方の4時からという
仕事の合間にちょこっと出て来られるような時間帯です。

広々としたレセプションルームは
大きな窓で囲まれて
窓を開けてバルコニーに出てみれば
海が見え、山が見え、湖が見え、街が見えます。

案内をしてくれたリンダがちょっとばかり得意そうに言いました。

「このビルよりも高いビルは他にもありますけれど、
こんなに景色を一望できるビルはありません。
素晴らしい町だとは思いませんか?」

たしかにその眺望は息を吞むほどで
この町に片足を踏み入れたばかりの者への
最適なイニシエーション(通過儀礼)となりました。

団欒の間にスピーチが混じったりしながら
時間が流れて行きお開きになるやいなや
この会の発起人のジェーンが
手際よくテーブルの上の残った食べ物を
お持ち帰り用の箱に詰め始めました。


「どうぞ皆さん、よかったらお持ちになってください。
私もいただきますから。」

そして、私の耳元でこう囁きました。

「私、これから事務所に帰ってもう少し仕事なの。明日の朝からロンドン出張だから、これ、すごく助かるわ。明日の準備で今日は料理を作る時間がないんですもの。子供たちはこのチキン、きっと喜ぶわ。」

先ほどまであんなに颯爽として、たくさんのゲストたちの前でスピーチをしていた彼女がこんなことを言うなんて、そのギャップに驚きながらも、何だかとても嬉しくなりました。そう言えば、会の途中でそわそわとし始めて、「すみません。今日はシッターさんの都合が悪くて、私が子供たちを迎えに行かなくてはならないんです。」と、わざわざ失礼をお詫びに来た若い女性もいらっしゃいました。

二人とも、シアトルではなかなか名の知れた腕利き女性弁護士だと聞いています。
そんな彼女らが見せた優しくもたくましい「母の顔」はとても素敵でした。

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