どうぞまずこの写真たちを見てください。
余計な解説はつけません。
何だと思いました?
私はアメリカ人の友人と
何の予備知識も構えもなくふらりと行きました。
ですから、最初はただの散らかった部屋だと思いました。
そして、なぜそんなゴチャゴチャの汚れ部屋が
作品としてミュージアムに展示されているのかがわかりませんでした。
「これ何?」という彼女の質問に
「ああ、これはね」と答えながらも
「それにしてもよく散らかしたものね。」と
まるでそれが「展示作品」であることを忘れて呟いていました。
けれども
何の説明もない、ただごみだらけの部屋の間を歩いて
昔懐かしい品々を見つけたりしながらその一角を出たところで
とんでもないことに気づいてしまいました。
その「とんでもないこと」に行く前にもう少し前書きを。
それは、日本のネオポップアーティストの作品展でした。
場所はキャピトルヒルの丘の上にある美しい建物
「Asian Art Museum」です。
ダウンタウンにある「SAM」と呼ばれる「Seattle Art Museum」の別館です。
展覧会の題名は「Live On: Mr.’s Japanese Neo-Pop」、
アーティストは「Mr.」です。
「Mr.」は、村上隆さんのスタジオ「カイカイキキ」の製作チームの一人だった方です。
美術家のフライヤーの紹介欄にはこんなことが書かれています。
「この展覧会は『Mr.』が単独で開催するアメリカで最初のものです。」
そして赤字に小さな白文字で書かれた文面をさらに追っていけば、こんなことが書いてあるのに気づきます。
「The central piece is a massive installation, made in reaction to Japan's March 11, 2011, tsunami and nuclear accident……….」
つまり、冒頭の写真はただの散らかった部屋ではなく、2011年3月11日の地震の跡を表現したものだったのです。最初からフライヤーの小さな文字を読んでいた場合は別として、それがわかるのはゴチャゴチャな部屋の間を抜けて足を踏み入れた別の部屋に展示された、地震についての客観的な記述を目にする時です。
それがわかった時、私はすぐ入り口に戻り
もう一度、同じコースをまわり
もう一度同じ汚れ部屋を、今度は全く別の目で見ました。
知らないで見て回っていた時は、単に面白がっていたのに
二度目に歩いた時には、時に息苦しく、時に涙がにじみました。
一言で言えば、きわめて「Unusual」(ふつうではない)な展示です。
日本のアニメと一緒に展示されたこの「Live On: Mr’s Japanese Neo-Pop」は
昨年の11月22日から始まりました。
最終日は今年の4月5日です。
もしたまたまシアトルにおいでになることがあり、時間が許すならば
どうぞご覧になってみてください。
Visitsam.org//liveon
ちなみに同行の我がアメリカ人友が「ねえ、メイ、これ何?」と
一番不思議そうに質問してきたのがこれでした。
ほら、日本でよく見かけますよね。
五十音順に並べれらた印鑑箱です。
サイン文化のこの国ですから、驚くのも当たり前。
読んでくださってありがとうございました。
どうぞ良い一日をお過ごしくださいね。
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余計な解説はつけません。
何だと思いました?
私はアメリカ人の友人と
何の予備知識も構えもなくふらりと行きました。
ですから、最初はただの散らかった部屋だと思いました。
そして、なぜそんなゴチャゴチャの汚れ部屋が
作品としてミュージアムに展示されているのかがわかりませんでした。
「これ何?」という彼女の質問に
「ああ、これはね」と答えながらも
「それにしてもよく散らかしたものね。」と
まるでそれが「展示作品」であることを忘れて呟いていました。
けれども
何の説明もない、ただごみだらけの部屋の間を歩いて
昔懐かしい品々を見つけたりしながらその一角を出たところで
とんでもないことに気づいてしまいました。
その「とんでもないこと」に行く前にもう少し前書きを。
それは、日本のネオポップアーティストの作品展でした。
場所はキャピトルヒルの丘の上にある美しい建物
「Asian Art Museum」です。
ダウンタウンにある「SAM」と呼ばれる「Seattle Art Museum」の別館です。
展覧会の題名は「Live On: Mr.’s Japanese Neo-Pop」、
アーティストは「Mr.」です。
「Mr.」は、村上隆さんのスタジオ「カイカイキキ」の製作チームの一人だった方です。
美術家のフライヤーの紹介欄にはこんなことが書かれています。
「この展覧会は『Mr.』が単独で開催するアメリカで最初のものです。」
そして赤字に小さな白文字で書かれた文面をさらに追っていけば、こんなことが書いてあるのに気づきます。
「The central piece is a massive installation, made in reaction to Japan's March 11, 2011, tsunami and nuclear accident……….」
つまり、冒頭の写真はただの散らかった部屋ではなく、2011年3月11日の地震の跡を表現したものだったのです。最初からフライヤーの小さな文字を読んでいた場合は別として、それがわかるのはゴチャゴチャな部屋の間を抜けて足を踏み入れた別の部屋に展示された、地震についての客観的な記述を目にする時です。
それがわかった時、私はすぐ入り口に戻り
もう一度、同じコースをまわり
もう一度同じ汚れ部屋を、今度は全く別の目で見ました。
知らないで見て回っていた時は、単に面白がっていたのに
二度目に歩いた時には、時に息苦しく、時に涙がにじみました。
一言で言えば、きわめて「Unusual」(ふつうではない)な展示です。
日本のアニメと一緒に展示されたこの「Live On: Mr’s Japanese Neo-Pop」は
昨年の11月22日から始まりました。
最終日は今年の4月5日です。
もしたまたまシアトルにおいでになることがあり、時間が許すならば
どうぞご覧になってみてください。
Visitsam.org//liveon
ちなみに同行の我がアメリカ人友が「ねえ、メイ、これ何?」と
一番不思議そうに質問してきたのがこれでした。
ほら、日本でよく見かけますよね。
五十音順に並べれらた印鑑箱です。
サイン文化のこの国ですから、驚くのも当たり前。
読んでくださってありがとうございました。
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