月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

いいコピーとは、言葉のアイデア。

2013-10-15 19:21:44 | 執筆のおしごと(主な執筆原稿、最近の公開できるもの記録)

三連休はほとんど仕事をしていた。
休日の仕事は、なぜか大好き。
どこからも追っかけられなくて済むし、誰にも否定されない、安全で平和な環境で仕事できるから。

今回の連休は教育事業WEBでの全コンテンツのコピーと
流通業界のPR誌、それに全国150店舗くらいで展開されているエンタメのコピーワーク。

でも頭の中にはずっーとあるキャッチコピーが渦まいていた。
(「キャッチコピーを考えてください」という案件があった)。

キャッチコピーというのは正解があってないようで、ある。

いいキャッチってナンだろう。

私がいいなと思える広告媒体のキャッチコピーには、
いってほしいことが、ズバッと直球で飛んでくるような明快さがあるものだ。
そして言葉がやっぱり動いている、生きている。
呼吸しているようなフレーズだ。

一生懸命考えに考えて考え抜かれたものは、その一生懸命さがにじみすぎていて、読んでいて苦しい。つまらない。正統すぎて面白くない。
こなしのアイデアはよくない。
いいコピーは絶対に性格が良いのだ(言葉自体の)。それが、共感へとつながるのだ。
ウィットに富んでいる。

コピーワークは、編集ものとは違って、アイデア=コトバ化。
アイデアというものが、降ってくるわけじゃないのでしんどいけれど、終わってみればすごく愉しい作業。
(うまくいかないと、いつまでもいつまでも、モヤモヤしているけれど)

私の方策は1冊のノートに、自分の反応を、書き加えていって、熟考させて1本のコピーをつくる。
1本のコピーまでに百本(?)の思いつきや駄作や、ちょっといい考えやヒントも。
やっぱ、何がいいか選ぶ目が大事だなぁ。

クライアントの課題というか、問題意識を解消できるものが
うれしいコピー(ありがたい広告)なんだろうなぁ。

時間がたてばあせてくるコピーは、ダメだ。

そのタイミングを間違えて、途中段階の考察を出さないように、気をつけないとなぁといい聞かせる。
じぶんが関わったからこそ、 できたコピー。言葉というアイデアを、キチンと商品として納品できればいいなと思う。

今日は台風で、雨のなかに閉じ込められているが
昨日までは秋晴れの3連休だった。

最終日にはあまりに空がきれいなので、ちょっと近くの河原(野外)でごはんでも食べましょうと、
ある思いつきでお弁当をこしらえた。

気分が出るように花見のお重まで出して。
そうすると、キレイな景色で食べたいなぁと欲が出てしまい、
ほんの1時間半ほどの外出のつもりが有馬温泉まで(大丈夫?仕事)
渓谷沿いでお弁当を広げて、六甲の緑と水しぶきをみながら食べた。






せっかくここまで足を伸ばしたのだから…と結局、
銀の湯に浸かってかえる。気持いいラジウム泉。
温泉は生きているなぁ。海の中のお風呂に浸かっているみたい…。




写真は、温泉寺に浮かぶ月さま。




紅葉まであと1カ月だねー。

時間差でやりくりできて、よい仕事を上げられるといいのだけど…。
コピーとして発する言葉が。社会の役にたてばいいのだけど。