(写真は、9月の京都で。小中学時代の友人に激写されたもの)
最近のわたしは「恋」にうつつを抜かして困ってしまっている。
え!あらまぁ。「恋」ですか。
そうですよ「恋」なんです。もう愉しくって、ハラハラして、夢中なのです。
白昼夢、彼の言葉を想い返せば、うふふと胸がときめき。
彼のなさった行動が心に沁む…。想像を超えて妄想の世界へ。遠い所へいっちゃってます完全に。
と、いっても娘のNの恋バナのことだ。
もうアホすぎて。これは病気だ(私のことです)なんとかしなければ…。理性を保たなければ。
これ以上、はまれば私自身、支障が出るわ。
8月後半から9月は仕事も立てこんでいるというのに
昨日も深夜遅くまで、カチャカチャとパソコンを叩いていたら。
デートから帰ってきたNが上機嫌で私の腕をつかみ
寝室へと誘い込むのである。そう私の寝室へ。
寝室は、リベコ(LIBECO-LAGAE)ホワイトのリネン1色。
赤のランプと鏡台しかないガランとした空間である。
そこへ、ダウンライトの照明だけにして、聴かされるのである。一部始終を(といっても、健全すぎる間柄です)。
Nは今日1日あったこと、ささいな会話の断片を全部きれいにおさらいしてくれて、
スマホで撮影した写真をこれまた全公開してくれる。
家を出てから帰ってくるまでの時間を延々と、延々と細かく聴かせてくれて、90分……!!
今日なんゾ、「そんなに受けるのなら、今度会話を録音してきてあげようか」と言っていた。
そして、Nが自分の部屋へ消えるや、(ハッ!)と我にかえった私は深夜2時半から、1人机に戻って40分くらい原稿を書いて寝た。(もう、明日にまわしちゃえ!て)
いや、正確にはベッドに入った。
しかし…、興奮して眠れないのである。気持ちが高ぶってしまっているのだ。
一体どんなお話?
いや、まあ、限定の人と交際しているわけではなく、
ある殿方と3回デートをしただけ。毎日ラインでお話されているだけ。
(だって、英語でお互いを褒めあったりするんだもの)
(写真を送る時も、物語的にお話を展開しながら写真を貼るんだものなーー)
そうなんだけど、その一部始終が実に興味深く、奥深く…。
しかも、20歳の大学生事情。サークル事情。
どういう人がいて、こんなワケで、こんなこと言って。
この人とこの人がこんな風につき合っていて…と。写真付き、解説付きなわけなんです。
私とて、文を書いたり読んだりする人。自分でいうのもナンですが、
人一倍の「物語体質」なので、想像の翼が膨らんで、はっきり言って、小説を読んでいるより、リアルでワクワクするのは当然…。
ましてや、自分の娘のことですから。その後、どうなったのか、どう展開しているのかが気になって仕方ない。
しかし、問題はNったらです。
なぜ、そんなに親切ていねいに母にぶちまけるのかと、不思議な気持ちもあったりするのです…。 はて?なんででしょうね。
そういえば、先日、おデートをされた殿方が言われたそうです。
「僕は、こんなに純真で素直な子とこれまで会ったことがなかった。
どうしたら、こんないい子に育つのか。こんなに可愛らしいのか。
お母さんに会って、どうやってこんないい子に育てたのですか、と聴いてみたい。
お母さんってどんな人?お父さんってどんな紳士?」
と、言われたそうなのである。
あら、お恥ずかしい。でも、その質問をはたと胸に手をあてて考えてみました。
思い返せば。お腹にいた頃から、●●ちゃんとすでに名前は決めていて
妊娠3カ月頃からずっと、ずっーとお腹の赤ちゃんに話しかけておりました。
そして、いっつも。お腹の赤ちゃんに自分が見た世界を聴かせ、音楽を聴かせ、物語を聴かせ…10月10日。その幸せだったこと。
お腹に赤ちゃんが宿った途端に、私の人生は魔法のエンジェルがお腹に入ったみたいにワケもなく幸せで、不思議でした。
そうやって晴れて誕生したら、それはそれは目の中に入れてもいいほど可愛くて。
いっつも笑いかけて、お話して。本当に「可愛いね。可愛いね。いい子だね」といいながら。
今だにです、お恥ずかしながら。長年勤めた会社まで退職しましたわ。
学校に通うようになると、何があったか、どんな風だったか。
仕事が忙しくてもお話を聞き、
まあそれが愉しくて、おかしくて私としては実に貴重なひとときであったのですよ。
だから、小さい頃から、いつ誰それと誰がね、と私にていねいに話しをしてくれるようになりまして。
そのたびに私がすごくうれしそうに聴くものだから(新鮮すぎて。おかしすぎて)、
中学 高校時代も、男子の誰それがこんな面白いことをした。
あんな愉しいことを言った、
そして、みんなを笑わせたのよーーと。
ティーンエイジャー達との「今」の事情、「今」の話題、
普段聴きたくても聴けないものだから。ごはんのたびに、よく聴かせてもらいました。
そうやって、のびのびと。幾とせ、なのであります。
そんなこんなでありますから、娘のNはごく普通の20歳の女性としては、ちょっと欠陥もあるのかもしれませんね。
母と父に叱られた経験が、ほんの一握りですから。
すくすく、のびのびと自由に成長していくと、あの子のような怖いものしらずの、ちょっぴりわがままな。めちゃくちゃポジティブ思考の、ハッピーの塊のような子になったのです。
はっきり言って、自分が感動したものは見せ、
美味しいと思ったものは味わせ、
大人な場所へも連れていき、本物を見せて。
よく言いますよね、「可愛い可愛い」
「あんたは凄い」とかいえば、本当に「可愛く」なっていくのですよーーと。それを実践していたんですねーー。
まぁ、これは余談ですが、私の母という人は、非常に厳しい人だったもので、「あなたはダメだ、あんたは愚図だ」といわれて大きくなり、いつ叱られるかびくびくしてばかり。
(その分、父が母の分まで甘やかしてはくれましたが)
私はいつか親になった日には、そんな風に自分の娘の重箱のスミをつつくようなことだけはしまい、と誓って生きてきたのであります。
ま、そんなことで。多いに脱線してしまった、恋バナの話でした。
今、Nは大学に入って、相当にもてまくっていらして、いい気になっていらっしゃいます。なにせ、明るくポジティブなものだから、いいことばかっかりの連鎖です。
で。ある男の子は彼女を、まるで「クラッシャーだ」(男性を虜にしては破壊していく女の子のこと)というようです。
Nを取りまいている男性は、かのK大学の優秀な男子ばかり。
ある殿方とは最近親しくなって、おデートなさりながら、
それでも、本音で語り明かすボーイフレンドから先輩まで、映画の話しをする人もいらっしゃるみたい。
20歳前半の男女の機微、心の揺れ、人との接し方、かけ引き。「すごくピュアなのであります」特に男子が。
こちらまで心が高揚状態!です。
パソコンを叩いていながら、フッと心がそっちに向かうと
妄想状態が加速して、1人で赤くなって笑っております。
ま、今のところ楽しみつつ、ちょっぴり心配しつつ見守るしかない(嫁に行ってしまえばガクッと寂しくなるだろうなぁ)。
ほんまに、時々、誰かにぶちまけたくなる話、満載なのであります。
そして、最近の若い草食系男子、なかなか骨ありますよ。
すごく紳士な奴、見込みある奴、ユニークな奴。
薄汚れたおやじのように、毒舌もはかないし、打算もすくない。
意外と昭和な古風な子が多いですね。
皆さん、勉強ばっかりしてきた方々で。ある意味世間を知らないし、そういう意味では、すれていないです。
男子ばかりでつるんで、どんな研究をし、どんなものに興味をもって、下宿生活をしているか、というのも。
自分の時と比べると、懐かしくって仕方ないです。
ま、そんな心の広い、ぬくもりいっぱい、恥じらいの男子に比べて、女性は…怖い。
Nでさえも、キラキラの笑顔をみせながら、しっかりと観察していることしきり。
今日も言っていましたよ。
「だから、いい人すぎて、ひねりがないのよ」って!(ああ、、、申し訳ない。叱ってやりましたが)
ま、深入りしない程度に。これ以上はいりこむと原稿も進まないので。
ほどほどにはしておきますが…(笑)
あまり火をつけて、やけどさせてもよくないですから。
しかし、子どもを授かるということは、人生が2度楽しめまする。
幼児期から思春期まで。その子の心の目になってやることで、
こちらまで、ときめかせていただいている毎日なのですから。
春夏秋冬の行事から、受験期から、大学生生活、
イギリス留学と。疑似体験させてもらって、ありがたいことです。はい。
当の本人は平成女子なので、意外と淡々として、
しれっと、してはいるんですがね。はい。困ったものなんです。
ま、いろいろを隠し始めた頃から本当の恋がはじまるのかもしれませんわね。