娘のNの就活が全日空のCAに内定が出て、勤務地は羽田空港とのこと。
こうやって何げない日常を笑って過ごせるのも数日と思うと、
ともかく何か思い出に残ることをしたくて、この日も1本押している仕事があったけれど、家族で淡路島へ出掛けた。
8月11日は山の日。Nは昨年からずっとヒマワリ畑へ行きたい!と念願していたので、淡路島の「あわじ花さじき」へ。
正直それほど期待はしていなかった。
だからこそ衝撃は大きかった。
ヒマワリはただ一途に、太陽の方に向かって黄色い花弁を広げて、
くるくるくるくると素直に咲いていた。
その素直さにグッとくるものがあった。
太陽に負けない元気さ!可愛い花だ。
昔、私が小さい頃に見たヒマワリは、もっと花弁が大きくて、沢山の種がとれて、
スケールがでかい花。派手すぎる花の印象があった。
けれど今日みたこの花はただただ可憐で、無垢な黄色いヒマワリなのだった。
帰りには近くの多賀の浦の海水浴場で、気持ちよく遊泳も。
こちらも小さな島の映画のロケ地みたいに、鄙びたレトロチックな浜辺だった。
夏に海水浴はどうやらとても理にかなっているらしい。
大らかな海と塩、そして太陽で。
半年分の、穢れ(疲れ)を浄化するんだとか。
帰りは、しらす丼を食べて淡路大橋のみえる温泉へ浸かって帰路につく。
何を話したわけでも、盛り上がったわけでもないけれど、
温もりがすぐ手の届くところに存在する、そんなごく普通すぎるアットホーム感が宝ものに思えた休日なのだった。
最近ではちょっと忘れたくないくらいの8月の思い出。