月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

体調、自意識では70%台まで回復しました

2018-05-31 00:00:33 | カラダの声に耳を澄まして






体調は、だいぶ快復してきました。良かった。

先週も仕事ばかりしていて、難解な案件にうんうん唸っているうちに過ぎてしまったという感じ。
(1本映画は観た。「ペンタゴンペパーズ最高機密文書」。近くの映画館に車で乗り入れて直ぐ帰宅。2時間半後には机の前にいた)。
河瀬直美さんの「あん」はDVDで。
映画と本と音楽が、私の句読点である。
といっても、それも満足いくほどできないので。もっともっと深く入り込みたい。(いまのとこ、量より質という感じ)

SNSは、はっきりいって疲れる。自意識過剰すぎの私は楽しむまでには至らない。忙しいのであまり閲覧しないし、それでも気になって合間に時々みる。→すご!とフォロワーさんの発言に感嘆→なんかちょちょっと書く。→ちゃんと発信できているのか気になる(責任ある発信になっているかと自問自答)→周囲のことも気になる。負の連鎖だ。
テレビもほとんど見ない私がSNSと友好関係を結べるはずもなし。私の友人はSNSをほぼやらない(アカウントだけもっているような人が多い)のだけれど。仕事でつながったライターさんはご活躍で、人気だ。素晴らしい。もちろんSNSのメリットも熟知するが、そのどれともうまく馴染めないでいます。仮想ではなく、リアルがよい。

さて、体調の話である。
CTを受け、その足でクライアントのところへ定期刊行物の打ち合わせへ。一人で訪問するのが久しぶりだったし、母のために水素吸入器をお借りしていたので、それを返却がてらにお礼の「おもたせ」を梅田で購入。
ふと財布をあけたら忘れ物に気がついて(私としてはよくあること)、また病院までトコトコと歩いて引き返し、久しぶりにトータルで1時間近く歩いたのだ。
それが功を奏し、良かったのではないかと思っている。翌日、シャキッとした。
大地を踏んで歩くことは、自分の基礎代謝を押し上げると、改めて納得である。
 
また、肺に吸入する薬・シムビコートタービュヘイラーを
毎日2回を1回にしてほしい、とこちらから申請して了解を得た。
自分は医師ではないけれど、たぶんそれで体への負担が軽減されたに違いない。
3回わたる検査の結果、喘息テストとアレルギーの検査も問題なし。あとは今週は取材で行けなかったが、CTの結果を待つばかり。

健康な心とカラダで、良い仕事と出会い、がんばらせていただきたい。これが、悲願だ。

心がけるのは、できるだけ夜中まで仕事しない。

ミネラルふんだんな塩と黒糖を摂る(石垣の塩、ゲランどの塩など)、毎朝2種ほどフルーツを食べ、岩茶やルイボスティーなど抗酸化作用のあるお茶を。

水素ガス吸入については、夫婦でもしくは訪れてくれた友人らとシェアできるのが良いと思っていて、私の場合は五感がすこし、若くなったのでは、という実感だ。
食べ物はなにをいただいてもびっくりするほどおいしいので、食いしん坊の私としては、それで十分すぎるくらい。髪も肌もまぁ調子はいい。疲れた時にはソファーにごろーっとなって水素の風に癒やされている。

「健康」つながりの話だと、先日は特集案件で「姿勢なおし」の本(やわらか背中)を出版された著者にインタビューさせていただいた。姿勢は大事、肩凝りや疲れも軽減されるとか。私もささやかなトライ中。

その話はまた次の機会に。

「湯を沸かすほどに熱い愛」ようやく鑑賞

2018-05-19 00:12:01 | writer希望を胸に執筆日記




5月19日(土) 晴れた日。でも寒い。

昨晩は珍しく2時半まで執筆の仕事をしていたので、今朝は8時まで寝ていた。
気分よく目覚め、広島のはるみ(柑橘類)と、メキシコ産のアップルマンゴー、キウイ、珈琲で朝食。
よく眠れたせいか、今日は元気。

昨晩ダウンロードしても聴くことができなかった編集からの音声データーを、デザイナーのところに送り、電話する。「保存形式が違うだけで、Macで聴くことができない。どうしたらいいの?」という旨を話ながら、直近の近況報告に脱線し、アッという間に30分以上経過。
慌てて周囲をざっと片づけて仕事にかかる。
すぐに電話があり、万能変換ソフトを教えてくれた。万事解決。持つべきモノは良きブレーンであり頼りになる友人の存在。

ホッとしたのか、それから今日提出の原稿も、あっという間に最後の1行までダダダっと書けてしまった。2回読んで少し修正を加え、提出。
以前は提出前の前日には必ずできていたのに、いつの間に当日勝負の体質になってしまったのだろう。ジレンマでいっぱい。

今週も先週に引き続いて、ハードだったが無事全部出し終わる。

来週は一冊まるごとの案件のほか、連載ページの特集案件にかかる予定。でも、それらにかかる気になれず、真っ昼間から、お風呂で少し読書(「存在の耐えられない理由」。(何年もかかって再読中)
出て、「湯を沸かすほどに熱い愛」を観た。昨年、映画館で見たかった作品だったが、どうしても時間がとれず。ようやくその時が来た。
言葉にならないくらい良いシネマで泣いた。
来週火曜に検査があるが、そのことが頭をふとよぎった。

夕食は手羽先のトマト煮(春タマネギ、セロリなど香草たっぷり)、アボガドメーンの緑のサラダなど。

夜。今晩は仕事をせずにお風呂の中で日記を書いて就寝(12時30分)

薔薇も芍薬もうつくしい、5月に。

2018-05-18 00:00:34 | writer希望を胸に執筆日記


5月18日 晴れ。夕方から強い風と雨

朝起きてヨガと瞑想。朝から気分が優れず。
キウイと広島産のはるみ、紅茶を飲む。

昨日からのJ社、地域特集の連載原稿に苦戦。ロボットアパレルを事業化した開発者のインタビュー記事。
夕方、ご近所の友人が静岡の釜揚げシラスをお取り寄せしてくれた品を持ってきてくれた。
庭に咲いていたピンクの薔薇を沢山、白薔薇も。

薔薇のとげは、思いのほか太く緑のもの、太く茶色がかったものがあった。野生の薔薇は鋭い。
「危ないから刺さらないように気をつけて」
といいながら、手から手へとピンクと白の薔薇は渡る。

ガラスの花瓶に刺すと、部屋がぱっと生気であふれかえる。Nがくれたカーネーションに薔薇の花達が寄り添うよう。綺麗に咲きそろってくれて、美しい。
5月はのびやかな季節だ。木々の枝や葉っぱも花々も山の尾根、雑草のたぐいまでどんどん伸びる。ウグイスがなきはじめ、カエルも鳥も、このうつくしい季節を唄う。










再び仕事。夜中2時半まで執筆の案件。編集から来週の原稿依頼があり、4ページものが1本入った。

東京からメールで送られた資料、音声データーなど。ダウンロードしても開封できず、焦りながら、何度もチャレンジ。
色々な人とメールのやりとりをしながら、文を進めるのだが、どうもまとまらない。
結局、ざっとしたところまで書いて深夜2時半で切り上げた。



中園ミホさんの脚本は素晴らしい(西郷どん)

2018-05-17 23:49:00 | writer希望を胸に執筆日記

5月13日の執筆日記

最近心がけることは、ともかく睡眠。体調を崩してからというもの、出来ていなくても時間になれば、さ!寝ようと寝室へ行く。例えば遅くとも深夜1時までには眠る、としている。


13日の日曜日。朝思いのほかヨガのブレス(呼吸)がいつもより長く、深くできることに幸せを感じる。快復の兆しだ!
白湯を飲み、家のまわりを10分ほど散歩して、冷蔵庫からタイ産マンゴーと柑橘類を出し、それらを一皿に盛り付けて紅茶を飲む。
いい朝だなと、思う。


1日で原稿2本は難しいと昨晩眠る時には思っていたのに、午前中は短いコラム記事を仕上げ、それから本腰をいれてS社の連載人物インタビューに、意気揚々ととりかかる。
一章かくごとに、何度か机を離れて、家の周囲を歩いたり、読みかけの本、数ページに目を落としたりして、案件にどっぷりつかりすぎないように、自分が綴っていくものを俯瞰する立ち位置を試みながら。
途中で、何度か挫折しそうになったが、5章まで書いたらもう夜の9時だった。(まぁ下書きみたいなものだけど)

日曜日なので、当然として昼・夜の食事を作る必要があり、昼は釜揚げしらすのパスタ。夜は夫が辛いカレーを用意してくれていた。

食事の最中、大河ドラマ「西郷どん」をみる。
中園ミホさんの脚本は、あいかわらず素晴らしい。夫はここ数年、鹿児島にオープンする(1つはこの春に開館したらしい)博物館を2館担当している関係上、「西郷どん」の原作はもちろん読み、史実には相当詳しいのだが、大河の「西郷どん」は「実際の史実に寄り添ってないところもあるし、林真理子の原作とも少し異なる」のようなことをしきりにいうが、そこも含めて、脚本家の手腕(フィルター)だと私は返す。西郷の人間味にあれだけの焦点をあて、豊かに、魅力的に描けるところに見惚れてしまう。(俳優の選出も含めて良い)

「西郷どん」は、挫折と再生を描いたドラマなのである。時々、物凄くへたれになる、西郷どん。最後に、西田敏之のナレーションが繰り返し励まし、鼓舞させるシメもいい味。
天を崇め、民を愛する。特に弱いものに感情移入しすぎる彼の中に、私の父を回想…。

10時から、もう1案件。1ページものの同系列別誌を必死で書いて、13時には就寝。
明日、もう一度。新しい目で見直して原稿を提出することに。今日は久しぶりに、よく働いた。珍しい充実の日。


仕事の波を縫うようにして、今月3回目のNの帰省に

2018-05-14 23:58:20 | writer希望を胸に執筆日記

5月14日(月)
快晴。朝お風呂に入る、出て紅茶とタイ産マンゴーで朝食。


昨日からの原稿を手直しし、1本を11時に。もう1本を5時に提出。
最初の原稿を朝から、気になるところがあり結局、書き直して提出。企業の取り組みを紹介するというのは、骨が折れることだ。
一流の企業なら、なおさら。どんな小さなものであっても責任が伴う。

連載記事も、ギリギリまで時間がかりいったん提出した後で。
さらに読み直して、再び修正して出す。この集中力はギリギリの段階にならないと発揮されない。

3時半にNが東京から帰省。青いソファーに座って、ずっと待ってくれていた。
関西に帰省したら立ち寄りたい店があったらしく、車でつれて行く。
そして夜は久しぶりに料理を振る舞おうと張り切る。

ここのところずっと仕事がたてこんでいるせいもあって、手軽につくれて栄養のあるものがメーン(しかも2品、3品くらい)だったが。この日はNのリクエストに応じて和食を。
きぬさやとちくわの卵とじ、石垣島のもずく、アボカドとトマト、セロリのサラダ。ハタハタの干物。しじみの味噌汁。若鶏の唐揚げ。
ズラリ並べてみたら簡単なものばかりだ。

Nは渡米でのお客様の接遇や職場での人間関係の様子などをあれこれ披露してくれる。面白いネタばかり。
久しぶりにお腹を抱えて、ころころと笑った。体をよじって笑いながら、興奮気味に応える。愉しい夜だ。

彼女の言葉で印象的なのが、「日本人と外国人(アジア系や欧米人)を比較した場合に、外国人は大らかで、コミュニケーションが陽気」だと話す。
対して「その場では寛容なフリをしてみせ、後でクレームをいうのはきまって日本人」とも。
自分が抱いていた自国イメージとあまりに違うのに驚く。でも、納得するところもある。



この日はお風呂の中で、ふたたび談笑に花が咲く。
Nが裸でシャワーを浴びているところを観察すると、ユカちゃんちっくな手足の長さに、今どきの若者だと見惚れる。

その反面。
象型の朱色のジョロをもって、花壇に水をジャージャーと何杯もあげまくっては、花々にむかってアンと、ペコリと頭をたれて。溝掃除をしていた、幼少の姿を重ねて、いる。今日も。大きく成長したものだ。

夜は仕事をしないで13時に寝る。



再び、執筆日記

2018-05-13 15:48:30 | writer希望を胸に執筆日記

5月7日(月)〜5月12日(土)

この5日間の朝食には、タイ産マンゴー×メキシコアップルマンゴーあるいはキウイなど旬のフルーツをぐるぐると沢山食べて紅茶を飲む。タイ産マンゴーはおいしい。ビタミンC豊富な熱帯フルーツの王様だ。
昔T商社のコピーを担当していた頃、毎年のようにこの時季は、タイ産マンゴーがダンボール箱で送られてきて友人や実家になどに配り歩いたりしていたことを思いだす。懐かしいなぁ。


そう。毎朝執筆の日々を綴り、その合間に見たもの、感じたことを記録しておこうと心に誓ったのにも関わらず、結局、〆切り原稿を優先して、こちら(Blog)をおろそかにすることになってしまった。

忙しくなったら途端によく眠れるようになって、ベッドに倒れ込んで、横になりたくてたまらない気持ちを鞭打って、依頼原稿での執筆にかじりつく。

この頃は、いろんな鳥がよく鳴く。
朝ウグイスが鳴くと思ったら、昨日夕食の後に散歩をしていたら「てっぺんたけたか」(ホトトギス)が夕暮れの中で鳴いていた。もうこんな季節。これから夏になると深夜から早朝にかけて「てっぺんたけたか」が鳴くのだ。

最初にパナソニックさんの講演原稿に着手して、思考がうまくまとまらず、それをおいて(来週月に提出)、月曜日は病院に行く。
(来週別の検査になった)


帰ってから、約5000文字案件(4ページもの)2本。1本ずつ、格闘する。
原稿を書くときは闘っているような気持ちで書く。

とくに東京の編集から送られる音声だけで原稿をつくるものなど、知らない名詞や簡略用語が飛び交い、聞いていて50%しかわからないものもあり、それらをイチから調べ上げたり他の案件での収集した資料を読み返したり。(テープ起こしだけで時間がかかるのに、資料収集のほかにこれだけインターバルをとるとは。)、いつも初日はほとんど書き出すことがでない。
途方にくれて敗北まみれでいっぱいに。

それでも翌日になったら気分も回復して、すっと理解できたりするからおそらく私の理解力がそうとうにスローモーなのだと思う。
2日ごとの〆切りになんとかまにあわせる(といいたいが1本は、1日伸ばしてもらって翌日の昼すぎから一気に書き上げなければならかった)。頭がまわらなくて、体調は思わしくなかったが、9日(水曜)くらいから、平常運転に。
鮮明にわかる!と書きながら思えると、あとは一気にガンガン進む。
昨日までのちんたらは、なんだったのかと思うほどだ。

水曜は夕方から打ち合わせで半日つぶれた。結局、長いもの(5千字弱のもの)は1日ずつで仕上げて、水曜、木曜、金曜の深夜に送信した。

これから別の雑誌の2案件に取り掛かる。
1日で2本もできるのか。それでも朝は、思いのほかはかどった。昨日あまりに疲れて夜11時には眠ってしまったのだからそれが返って功を奏したのだろう。

「編集から連絡をもらい、体調が悪いと聞いて心配しておりましたが来週も取材が数本あるので、いくつでもいいので助けてほしい」と連絡をもらう。よかった。とりあえず安堵。

体調が悪くかったほうがクリアな原稿が書けているらしい。

毎日90分の水素ガス吸入を2セットしているからだろうか。
吸入している時は気管支や肺が清浄になるくらいしか、よくわからないけれど、
身体の内側が(気管や脳)のジャブジャブと洗われるような気もする。
よし、何事も良い方向へ、プラスに流れていると捉えよう1

こちらの写真はNがゴールデンウィークにかえってきた時におみやで持ってきてくれた、東京・浅草の梅園のあんみつ。
もうひとつは、実際に浅草で食べた懐かしい味。(昨年9月)。







私が時々ここに書いている水素ガス吸入器はこんなかたちをしている。
90分も吸うと、水素水を2リットル飲むのと同じだけ水素が身体に吸収できるらしい。






月刊「事業構想」6月号 好評発売中!

2018-05-08 09:17:49 | 執筆のおしごと(主な執筆原稿、最近の公開できるもの記録)

 企業活性、地方創生、イノベーション。
 
 地方自治体や企業宣伝部、スタートアップ起業家、ビジネスマンたちに広く愛読されている
 月刊「事業構想」。6月号では、地域特集を10ページ、ライティングにて、
 お手伝いさせて頂きました。

 今、国は首都から地方へ。ローカルの魅力を深掘りすることや、高齢化社会に向けてのスタートアップ(起業支援)に最も力をいれています。

 ビジネスマン雑誌の中でも、購読部数を伸ばして、勢いにのっている雑誌です。ぜひ。





 
 

珍しく、ライターイベントに参戦!

2018-05-05 23:27:30 | ご機嫌な人たち




その後、Blogで綴ってきた長引く春咳

今週火曜日頃から、夜は5〜6時間は眠れるようになりました。睡眠はやはり大事。
木曜日・金曜日には、日中も夜中も眠くて仕方ない。
それでも、いよいよ休んでばかりいられないと、執筆の仕事に追われる日々が舞い戻ってまいりました。

今は、シルビコート・タービュヘイラー吸入2回と咳止めを1日3回。水素ガス吸入を約70分。
薬の副作用があるので、少し歩くと休憩を必要としたり、疲れやすくなりましたが、それでも眠れるようになったので、ずいぶんとラクです。(月曜日は再診です)。

4月20日頃から、メーンのクライアントには療養休暇を頂戴していたのですが、
5月になるや、すぐ仕事も入り始めました。
現在は、長いものばかり(1記事4000〜5000文字案件や小冊子や)6案件。
そう若くもないのだし、無理は禁物。
自分が興味をもって書きたいものを厳選するようにシフトして、仕事を請けおっていくよう改善しなければと思っております。

また巷では、黄砂、PM2.5、花粉症の影響で私のような人が急増しているとのことです。
皆様お気を付けください。


さて、先週の金曜日のこと。4月27日にライターの江角悠子氏が主催する「ライターお悩み相談室」という企画に参加してきました。

江角さんとの出会いは、かれこれ5年くらい前から。
京都好きの私が、京都の社寺やおいしいもの、雑貨などの検索をするたびに、
彼女のBlogに、ことごとく辿り着くので、「ブックマーク」しておりまして。
好きなもの(洋館、おいしい店、雑貨店、本屋など)がリンクするなぁと。その文章が素直でいいなぁなどと思い、
「ことり会」主催のイベントなどで一度お会いし、また仕事案件などで、顔を合わせる機会もあり、そのうちにフレンチを一緒に頂いて、仕事の現状を話したこともあったように記憶しています。

(あまりメジャーにご活躍されていない頃からWEBで知り合ったので
 勝手に保護者ごころで見守っておる次第)


ともかく、まだ幼い子供さんがいながら(私のような無精者ではなく)、
筆まめにSNSを発信し、好奇心の赴くままに情報収集もなさっている努力家。
昨年は念願のことり会の本を出版。



アジアでの翻訳本も決まっているそうです。





本のページを開いてみると、私の好きな京都のいろいろが、そこかしこに。
誰でも読みやすい平易な言葉の中に、大事な情報をキチンと網羅して紹介されており、「辻ちゃん」こと辻ヒロミさんのイラストが、独特のいい味を出し、本の体裁に〝可愛いらしい〟彩りを添えているのです。オススメです。


さて本題。ライターお悩み相談室」では、当日は関西在住の5人のライターさんが集い、ゲストの作家兼ライターの「寒竹泉美」さんに、お悩みを相談するというスタイルでした。
参加者の面々(5名)の自己紹介のあと、
いよいよ質問に対するゲストからの回答や、質疑応答などがありました。


質問内容は、
・ライターの仕事はどうやって得るのか。
・ライターの収入の相場
・企画の立て方、ネタ探し、どんな風に情報のアンテナをたてるのか
・新しいジャンルへの挑戦の仕方は?

などライター業の〝いろは〟から、

・ライティングワークと小説を書くときの棲み分け、書き分け方、
・ブロットの作成の仕方、ストーリーを生む方法
・小説家の醍醐味、ご本人のターニングポイント
などをお伺いしました。

寒竹さんは、どの質問にもちっともえらそぶらずに、満面の笑みを少しも崩すことなく丁寧に回答してくださり、その言葉の矛先が全て明るい。
ポジティブ・マインドなのが印象的。

なので、ライターの意見交換会のような、いい雰囲気を醸すことができたのが
楽しかった♫


最も興味深い作家としての文章とライティングワークの違いは、
ご本人の言葉でいえば、
「小説の方が10倍くらい手間かかる。文章や言葉の組み合わせや選択を1からデザインおこしてオーダーメードの服を作る感じ。ライターの文章は文章自体にオリジナリティを出す必要はなく、むしろ出さない方がいいと思っていて、既製服を買ってきてコーディネートするイメージ」

と仰っているが、一言では語れないくらい小説世界は入口が狭く、奥が深い。果てしない宇宙空間のような広がりがあるのではないかと思っています。
だから、しっかりと向き合うには生半可ではなく、根性も言葉への愛も、物語が立ち上がってから熟成していく「時間」もいる。(もちろん、忍耐・才覚も)

「一つ一つの言葉を文にして選ぶ忍耐(センス)はもちろん、自らの想像力の翼をはためかせ、水をやって栄養を与えて、育てていくようなイメージ」ともいわれていました。

また「言葉を通して小説に魂を入れる」作業が小説の真髄を決めるのだそうです。
それは、「架空の人物の人生まるごと作り上げる」のだから。
また架空の建物も時間軸も創作するのだから、それこそ大仕事。

言葉によって、物語に信頼を描きだし、小説が導くところの真実を見せて、愛してやまないものにするのが作家の技量でもある。
書き手は、それこそ一度足を踏み入れたら、もう後には戻れない幸福な瞬間に出会えるのだということも、私には少しは理解できるのです。

小説は普段といる世界の外に立つという行為。
外にむかって立つことで、普段当たり前と思っている常識に揺さぶりがかかり、新しい世界に踏み入れてしまう醍醐味、があるのではないかと、寒竹さんの話を聞きながら思いました。


また、私が特に寒竹さんの言葉で衝撃を得たのは、
「一度最初から最後まで書き切って初稿を仕上げてから、それを2分の1の文量にすることができるのか。
それが非常に重要な仕事です。それをしなければ小説ではない」と言われた一言が深く心に残りました。
(ご本人は後日、こんな風にも綴っておられました

様々な分野のライターさんとも交流でき、
非常な有意義なひとときでした。

体調が万全なら、もう少し頭はまわったのだと思いますが、
インタビューごとく、自分の聞きたいことを中心として聞いてしまったのが私の反省点。

あまり発言されないライターさんにも、意見を振ったり質問を振ったりする心づかいができれば良かったのに…というのも悔やまれます。が、120分お付き合いいただき、皆さまありがとうございました。