2011年135本劇場で見た中で、好みな映画を10本に絞るとこちら。
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『ソーシャル・ネットワーク』を観賞。
一言、素晴らしい。心に残る1作。タイトルまでの数分間で感じた、傑作、の印象が最後まで途切れなかった。会話劇ながら、スリリングな展開に惹き付けられる。大切な想いは語らせず、少しの仕草に託す演出が、作品に深みと重みを与えている。期待以上。
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『塔の上のラプンツェル』を3D吹替観賞。
ディズニー・クラシックス50作目記念の冠を超えた、最高の作品。映像、音楽、物語、いずれも劇場で観るべき最上級の質。吹替も素晴らしい。冒険の中で、歌と勇気と愛が、雑じり気なく真っ直ぐ伝わる。心に光が射し、気持ちが華やいだ。
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『ブルーバレンタイン』を観賞。
素晴らしい。こんなにも心を掻き乱される作品は類を見ない。その場から動けなくなった。瑞々しい恋の始まり、幸せに満ちた愛の始まり、痛々しい愛のもつれ…。追いすがる言葉が自分の過去と重なり、胸に突き刺さった。涙を流す余裕もないほどに…。
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『ミスター・ノーバディ』を観賞。
とんでもない作品。これはすごい。飛び抜けてる。映像も音楽もセンスに満ち溢れ、平行世界が美しく有機的に絡み合っていく。その様にすっかり引き込まれた。語ることが出来ない物語、自分も昔考えた類の話なので、個人的に大好き。
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『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』を先行観賞。
唯一無二の面白さ!日本のゲーム・アニメ好き直撃の破天荒な演出!有り得ないアクションに、笑いどころもたっぷり。終始一貫パーティーロックなリズムで畳み掛ける。奇跡の実写化。
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『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』を観賞。
最高に面白い!全シーン大好き。原作の雰囲気が色濃く感じられる、本物のX-MEN。葛藤を重く描いた骨太さと娯楽のバランスが良い。大人が大真面目に楽しめる質があり、かつX-MEN自体を好きにさせる魅力もある。原作好き的にも映画好き的にも満足な1作。
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『ラブ・アゲイン』を観賞。
素晴らしい!幸せ過ぎて涙腺が緩む。ラブコメのいい部分をぎゅっと凝縮して、男女、親子、友情など、あらゆる愛そして成長をしっかり描き、ひとまとまりの素敵な作品として昇華している。終始笑顔で楽しめる心地良さ、目が離せないドタバタぶり、オススメしたい1本。
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『50/50 フィフティ・フィフティ』を観賞。
素晴らしい。大病を患った、人間、を笑いを交えながら丁寧に描いており、自然な葛藤、周囲の愛と友情に、つくりものではない真実の涙がこぼれた。今夏9時間超の手術を受けた自分に重なる自然さで、観るのが早過ぎた、と思えたくらい心に響いた。
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『リアル・スティール』を観賞。
素晴らしい。再生を通して深まる、父と子の絆。この戦いが観たかった、と感極まってしまうくらいの熱さ。ハリウッド映画のポジティブ要素が詰まっている。ロボットボクシングながら、登場人物それぞれ、人間味に溢れているのがいい。観賞後にシャドウをしたくなる。
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『宇宙人ポール』を観賞。
素晴らしい!終始笑顔で満開の幸福感に包まれた。コメディでは終わらない、友情と開放そして成長の物語。濃密ながらあっという間に感じられた。個性的なキャラたちながら、確かにいると思わせる説得力。吹き出してしまう、いちいちわかっているネタの数々。観てよかった。
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※自分的に、好みの映画と面白い映画は、別の話。ダメな部分も含めて好きだったりする。ので、オススメ出来ない映画もあるし、挙げたものより面白い映画ももちろんある。形を変えた自己紹介とも?