キャリコンまっちゃんのホッとひと息

キャリアコンサルティングの合間にホッとひと息。
その日に感じたことや起きた出来事などを
日記形式でつぶやきます。

知識的なものを教育するやり方について

2006年01月15日 | コンサルティング
みなさん、こんにちは。
引き続き、投稿します。

今回は、知識的なものを教育するやり方についてです。

実は、まっつあんは現在、販売士1級試験受験のための猛勉強
期間でもあります。
試験は、2月15日ですから、今日でちょうど1ヶ月後です。

さて、この試験の科目の中で、興味深かった内容の1つに、今日の
タイトルがありました。


企業経営者や上司・先輩、経営コンサルタントとして従業員に
何かを伝えていくときに、この内容については頭を悩ましている
方も多いことではないでしょうか?


人に何かを教えて、実践させ続けることはとても難しいですよね。
特に、セミナーなどの短時間集中という条件下で与えられた課題を
こなしていく難しさは、経験した方しかわからない難しさもあります。


そこで、今回はこの販売士のテキストにある内容を、このブログにて
みなさんに紹介したいと思います。

決して、当たり前のことじゃん!と、笑わないでくださいね。


「知識的なものを教育するやり方について」

 教える知識を理解しやすい順序に配列し、一度に覚えられる長さにわけ
それらを1つ1つ正しく理解できたかどうかを確かめながら教育していく。
 その途中で、適宜実務に応用させ、実務との結びつきを強めながら
理解させる。講義法が中心になるが、課題を与えて各自に調べさせ
報告させるとか、皆で課題について討議させる方法も併用する必要がある。


 

 コーチング技法の1つに、チャンク・ダウンやチャンク・アップという
ものがあります。

 チャンクとは、「かたまり」のことです。
 まずは、頭の中に、チーズのかたまりのようなものをイメージしてください。
 このチーズは、口に入れて1口に食べるには大きいサイズだったとしましょう。

 このチーズを、最終的に1口で口に入れることができるサイズまで、カットして
いくことが、チャンク・ダウンです。
 この逆が、チャンク・アップです。

 具体的には、従業員に対して、提示した経営理念をわかりやすく
噛み砕いたものがチャンク・ダウンです。

 チャンク・アップとは、個々の業務から経営理念までさかのぼっていくことです。


 つまり、ある概念を(たとえば経営理念)聞いた人が、正しい意味として
腹に入るように噛み砕いていく手法がチャンク・ダウンです。


 う~ん、すでにチャンク的な漠然とした説明ですね。
 では、少し噛み砕いていきましょうか。

 経営理念をたとえば、
「社会に貢献する利益還元型の企業として存在しよう!」というものに設定した
とします。

 この経営理念を聞いた方は、どういう印象を受けるでしょうか?
 きっと、壮大で素晴らしい経営理念と感じる一方で、具体的にはどういう形で
社会貢献するのかが、よくわからないと感じた方も多いのではないでしょうか。

 あくまでも企業の経営理念ですから、社是・社訓として会社に掲げるには
この経営理念でも良いのでしょうが、従業員や周囲の関係者に伝える際には
これだけでは説明不十分と思います。

 つまり、この経営理念のばあい、どのような形で利益還元することで社会に
貢献するのかということを、はっきりと相手に伝えなければならない、ということです。

 地域の傷んだような道路を補修するための費用を自治体に寄付するのか、
 世界中の恵まれない子供に寄付するのか、
 会社製品をよりよく改良・より安く顧客に提供するのか?
 リサイクルを目指した製品開発・製造・販売システムを確立するのか?

 などなど、一口に社会貢献といっても手法はさまざまです。
 ですから、社会貢献という言葉は、この場合チャンクになる可能性があります。


 人に知識的なものを教育する場合は、こうしたチャンクが連続的に発生します。
 特に、専門用語を使用した場合は、その言葉がいきなりチャンクになります。

 たとえば、
「御社のドメインはなんですか?」
「御社の具体的なマーケティング活動について教えてください」

 といった言葉ですら、聞き手には小難しく聞こえて頭を悩ますことにもなります。

 そこで、話し手は、こうした小難しいと感じる言葉をあらかじめ噛み砕いて
誰が聞いてもわかりやすい言葉に変換して話す必要があります。

 上記の例で考えてみますと、

「あなたの企業では、他社と比べてどんな特徴がありますか?」
「あなたの企業では、初対面のお客様に対して、商品をどのように
 売り込んでいますか?」

 といった具合です。
 もちろん、この落とし込みでも不十分な場合も多くあるため、
さらに落とし込んでいく必要もあるでしょう。

 大切なことは、人に知識的なものを教育する際には、自分にとっての
常識が相手にとっても常識だとは決して考えないことです。
 特に相手が、知識的なものについて未知の領域だった場合は、注意が必要です。


 もしかすると、まっつあんのブログ全体も、チャンクかもしれないですね…。

 どうしよう?

 
                  おわり  

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傾聴スキルについて

2006年01月15日 | キャリアコンサルティング
みなさん、こんにちは。
昨日は、久しぶりの大雨でした。

新潟のほうでは予想どおり、雪崩が発生したものの死者等の大きな
被害が出なくて良かったですね。

まだ、今週末から冷え込むそうですので、まだしばらくは予断を許せない
状況が続くとのことで、日本海側に住まれる方々にとっては、
不便な生活が強いられるかもしれませんが、どうか頑張っていただきたいと
思います。


ちなみに、私の住む岐阜県では、郡上・飛騨方面や揖斐方面を除いて、
大きな雪の被害は今のところ聞いておりません。

私たちの住む町は、普段から大雪を想定していませんので、ひとたび大雪
が降ると、あっという間に交通マヒなどが起きやすいため、新潟の苦しい
生活事情をみると決して対岸の火事と考えられないと思います。

この機会に、大雪が降り続けたときの対策を考え直してみたいと、改めて
感じています。



それでは今日の内容に移りましょう。
さて、今日は、傾聴のスキルについてです。

この内容は、これまでに何度もこのブログで取り上げたものですが、
今度のセミナーでも大きなテーマとして取り上げる予定ですので、
ここで改めて傾聴スキルについて取り上げてみたいと思います。

実は先週、あるコンサルタントの方にこの傾聴スキルにチャレンジして
いただきました。
この方は、今はやりのコーチングについての知識は十分持っている方
でした。
しかし、コーチングスキルがないということで、この方はコーチングスキルを
得る研修に参加したいということで、手始めに傾聴スキルを体験してもらった
わけです。

手始めに、「反射」という技術を教え、私と2~3分程度の訓練をしました。

反射という傾聴技法は、一言で言えば「オウム返し」です。
相手の言葉をそっくり相手に返していく技法なのですが、実際にやって
みるとなかなか難しくて、この方も1回目の訓練では笑いながら
やっていたのですが、2回3回と訓練を重ねるごとに、次第に顔の表情が
真剣そのものに変わっていきました。

40分程度の訓練の末、この方から「面白いけど、難しいですね」という
感想をいただきました。


さて、この反射のスキルの中で、いったいどこが難しいのかといいますと、
相手の言葉の何を、どの程度、どのタイミングで、どのような声のトーンで
反射したらよいのか、ということです。

これは、話す人によって、話し方の特徴がそれぞれ異なることが影響している
と思われます。

早口の人やゆっくり話す人、身振り手振りのボディーランゲージを
多用する人や、大声で話す人や聞き取りにくいような小さな声で
ボソボソと話す人などなど、人によって特徴は様々です。

つまり、傾聴スキルを1回習っただけでは、全ての人と話す技術までに
至らしめることは意外に難しい技術といえるのではないでしょうか。

したがって、私たちキャリア・コンサルタントは、定期的な研修を通じて
傾聴スキルを少しづつ高めていくわけですが、大切なことはケースバイ
ケースでクライエントに傾聴スキルが実践できる、「現場対応力」を養って
いくことです。

教わった内容を鵜呑みにして、十把一絡げに反射スキルを適用するという
ことではなく、個々のクライエントと接する際にクライエントの特徴を
最初の段階でつかんでから、その人その人のタイプに合わせて接していく
ということが必要かと思います。

ちなみに私は、この「現場対応力」という言葉がとても気に入っていて、
常に念頭に置きながら仕事などに当たっています。

みなさんは、仕事に当たるとき、どんなことを心がけていますか?
もちろん、CS(顧客満足)は念頭にあるかと思いますけどね。


それでは今日はこのくらいで失礼します。

                 おわり  





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