細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

フランス滞在の総括

2014-10-03 23:50:30 | フランスのこと

帰国から少し日が経ちましたが、帰国翌日からの慌ただしい日々が終わり、金曜日の夜、ぐっすり寝ようと思い、寝始めたのですが、日付の変わる前に目覚めてしまいました。いろいろなことが頭をよぎり、フランス滞在の総括をブログに書くことにしました。

1年間、いろんなことがありましたが、やはり最も学んだことは、自分の家族に関することでした。

まず、我が妻へ、感謝します。大変な状況の中、自分の仕事も頑張りながら、私たち家族の短期・中期的な生活環境が良くなるように、子どもたちの将来のことを常に考えながら、段取りや毎日の生活をしてくれて、ありがとう。私が一人、先に帰るので残りの時間は大変かもしれませんが、みんなで力を合わせてやってください。やってくれることを信じています。渡航前や、渡航後しばらくはいろいろありましたが、やはり私はあなたを愛していることに気付きました。我が愛する妻よ、ありがとう。

そして、娘たちへ。何も言うことはありません。パパは君たちが大好きです。もちろん分かっているだろうけど、またと無い時間だから、一所懸命に、そして楽しんでください。そのうちパリに行くから楽しみに待っててください。

フランスでの滞在中には、日本に何度も戻ってきて、東北の復興道路や山口県の品質確保等を中心とする実務プロジェクトにも自分の思ったように関与することができましたし、パリにいても時間があるので、Skypeなどを使って結局は学生の指導も適切に、人によっては日本にいるより十分にできたと思います。結果、研究は大いに進展した、と思っています。

家族がいたこと、私の所属した研究室のリーダーが病気療養中であったこと、などもあり、所属した研究所での研究、という観点では満点ではないのかもしれませんが、今後に向けて信頼できる人脈はいくつかしっかり築いてきました。また、最後の9月に様々な研究者とのディスカッションも深まり、勢いを付けて日本に戻ってくることができました。今後の連携の芽も、病気療養から復活中のリーダーと真剣に議論することが最後のミーティングでもでき、とてもうれしかったです。

本はたくさん読みました。今後の肥やしにします。

フランスはとても素晴らしい国でした。問題も多く抱えていますが、日本と相対的に比較しながら、両国の長所、短所をじっくりと時間をかけて観察できました。もちろん、私の観るレベルでの比較になりますが、自分のレベルを超えた観察はできないので、これでいいです。じっくりと消化していきたいと思います。

仏滞在中にたくさんの方々が訪問してくださったのも、心から嬉しかったです。旧交を温めたり、いつも会ってる方々だけど、日本を離れて徹底的にコミュニケーションできたり、初対面で完全に意気投合したり、といろんなパターンがありましたが、やはり最も大切なのはコミュニケーションであることを、皆様からも教えていただきました。本当にありがとうございました。

私や私の家族のフランスでの滞在に際して、数えきれない方々のサポート、応援をいただきました。心から感謝いたします。この留学の機会をいただいて、私や私の家族が成長することがまず第一でしたが、それはもちろん、我が国家の将来のためであることは心の底、腹の底から承知しております。少し時間がかかるかもしれませんが、学ばせていただいたことを、私なりに還元していく所存ですので、今後ともよろしくお願いいたします。

 


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