12/21-22は、一人旅をしてきました。オーギュスト・ペレの再建したル・アーブルの街を好きなだけ散策しました。第二次大戦後の再建にはコンクリートの建築物が使われたので、私にとっては大変に勉強になる散策でした。
ノルマンディ橋はバスで通ったので、十分には見学できませんでしたが、渡った先の港町のオン・フルールにも訪れ、3月の下見としては上出来だったかと思います。
12/23-24は、子ども二人を連れて、アミアン大聖堂、シャルトル大聖堂の二つの世界遺産を連続で訪れ、ゴシック大聖堂の勉強をしました。
やるときは記憶に残るぐらい徹底してやろう、ということで4日連続で3つの世界遺産を巡りました。
その間、いわゆる研究からは離れましたが、昨日、27日から再び論文執筆を始めました。同時に、種々の勉強も開始し、「ファウスト」の第二巻の続きも読み始めました。本来の留学生活に戻ったと言えます。
「勉強」には、日本にいるときには十分に勉強できない、コンクリート工学分野の論文を収集したり読んだり、建設マネジメント分野の論文の勉強なども含まれます。
昨日は、改めて無知だなあ、と少し焦りに近い気持ちを感じました。時間はあっという間に過ぎていくので、たくさん勉強しなくては、という焦りもあったのかと思います。
しかし、結局、気持ちが落ち着いたのは、「施工状況把握」の論文の執筆を進め、一つの章を書き上げた後でした。
無知で当然。どの研究者も、その最も得意とするスキルで、常にそのことを考えて研究に取り組んでいるわけだから、他人の研究成果がすごく見えるのは当たり前。自分が興味を持った研究は、勉強して自分の知識にしてしまえばよい。特に、私自身は知識を生み出すことが得意な研究者というよりは、知識を活用することが得意な研究者なのだから、むしろ無知をありがたく思うべきでしょう。
一方で、私自身にしかできないことがそれなりにあるのだから、牛歩であろうと前に進むしかないと思います。それが分かっているから、上記の論文を執筆することで気持ちが落ち着くのだと思います。
上記論文は、私にとっては、建設マネジメント分野に入っていく重要な転機だと認識しています。これまでとかなりタイプの異なる勉強も必要となっています。法律や、行政の基準類などです。でも、その勉強を心地よいと感じます。
しかし、私の「マネジメント」はコンクリート構造物と密着したマネジメントであり、コンクリート工学の技術的な最前線の情報にも当然に通じている必要があります。 SWATの技術を深度化していく過程、構造物のひび割れ制御に関する研究を遂行していく過程、で他の一級の研究者たちの情報を吸収し、実践的に知識を活用することが私に求められていることだと考えます。
よって、以前よりも勉強すべきことが多いと自覚しており、それが「焦り」につながったのでしょうか。
日本に戻ると十分に勉強する時間は取れないことは分かっています。
一歩でも勉強を進めれば、後退にはならない、と前向きに捉え、前進したいと思います。
今日も、施工状況把握の論文の別の章を書き上げることと、SWAT英語論文の構成の確定と執筆開始、を目標に年末の休日をスタートしたいと思います。
最新の画像[もっと見る]
-
YNU dialogue 「福島の今を知り、100年後の豊穣な社会を考える」のご案内 1年前
-
元気なインフラ研究所 第2回セミナー(3月22日(金)15:30~、オンライン) 1年前
-
都市基盤学科の卒論生たち5名の発表会 1年前
-
元気なインフラ研究所 第1回セミナーと、能登被災地の調査 2年前
-
元気なインフラ研究所 第1回セミナーと、能登被災地の調査 2年前
-
元気なインフラ研究所 第1回セミナーと、能登被災地の調査 2年前
-
元気なインフラ研究所 第1回セミナーと、能登被災地の調査 2年前
-
元気なインフラ研究所 第1回セミナーと、能登被災地の調査 2年前
-
元気なインフラ研究所 第1回セミナーと、能登被災地の調査 2年前
-
元気なインフラ研究所 第1回セミナーと、能登被災地の調査 2年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます