まあすごい雪でした。首都圏であのような暴風+大雪を体験したことがありません。なかなかにすごい経緯でしたので、まとめておきます。
2/8(土)に神奈川県の三崎口にて恒例の冬合宿。朝10時から大型民宿の会議室にてゼミで、夕方までびっしりと研究の議論をして、夜は食事会、という合宿です。
天気予報では大雪が予想されていたので、大変なことになるかもしれない、とは思いましたが、合宿は決行。私も久しぶりの研究室ゼミでしたが、OBの大先輩も二名参加され、非常によい議論ができたかと思います。17:00ごろにゼミが終了し、私はタクシーで電車が動いている駅まで移動することを決意。しかし、なかなかタクシーがつかまらず、結局は夕食会にも参加し、19時に民宿をタクシーで出発。私とあと2名が同行しました。
しかし、三崎口近辺の大雪の状態はひどく、幹線道路以外では車が立ち往生しているような状況。私が車を降りて交通整理したりもしながら、21時前に何とか久里浜駅に到着。
しかし、東京電力の電力供給が不安定な状況にあり、京急もJRも運休。どうしようもなくなり、三人で魚民へ。スマートフォンで運行情報等を確認していましたが、結局、電車は動かず、私は瓶ビール一本で結局朝の5時近くまで魚民で過ごしました。もちろん、寝ました。
朝、4時59分発の京急の快特で都心へ。品川でJRに乗り換え、浦和へ。バスを使って実家にたどり着いたのが、2/9(日)の7:15ごろ。母親がわかしてくれていたお風呂に入り、母親が用意してくれた和食を食べ(鯛も焼いてくれた、昨夜の残りらしい天ぷらも出してくれた)、10分程度でスーツケース二個をパッキングして、7:50ごろにタクシーを呼んで出陣。
タクシーの運転手さんがすごく良い人(元体操選手)で、成田空港まで向かうことに。ありとあらゆる手段を事前に調べましたが、タクシーで直接向かうことが最善と判断し、結果的にはその通りでした。
カーナビ、私のスマートフォンナビも駆使して、ベストと思われる道を選びながら行きましたが、何度も車やトラックが立ち往生したり、対面通行が不能になったり。そのたびに私はタクシーを降りて、交通整理したり、みんなと雪かきしたり、車を押したり。
大ピンチを何回か切り抜け、11:50に成田空港に何とか到着。27,000円くらいかかりましたが、大変にお世話になった運転手さんに30,000円をお支払して、がっちりと握手をして、「先生、お気をつけて行ってらっしゃいませ」と、私の父より一歳年上の運転手さんに言われ、ダッシュでチェックインカウンターへ。あの運転手さんは、私の実家のすぐ近くに住んでおられるそうなので、また会うことがあろうかと思います。
そのまま12:55発のエールフランスに飛び乗れば、武勇伝になるところが、なんと乗務員たちも成田に来れないようで、すでに3時間以上、予定の出発時刻から経過しましたが、まだ飛びそうにありません。長期戦だな。
今回の大雪で、首都圏がどのようなパニックになるのか、実体験を通してよく理解できました。高速道路はほぼ全滅。電車がどれだけありがたく、たくましいものか改めて理解しました。
また、成田空港が完全に陸の孤島になることも完璧に理解できました。成田に向かうことも至難のわざでしたが、 成田から脱出することが不可能。これが恐ろしい。タクシーの供給量が全く足りないので、大半の人にとっては、本当に何の手段も無いのです。成田では寝袋などが配られていました。すごい光景です。
まあ、私は何とかパリには戻れるでしょうからいいようなものの、乗り継ぎのある人たちは大変そうです。
二週間の日本出張は波乱万丈でした。今回の出張の総括は別の記事に改めますが、出張を締めくくる最後の成田行きも、あまりにもエキサイティングでした。
人生は面白いね。