Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

シルク・ドゥ・ソレイユ 3D 「彼方からの物語」

2012-11-16 18:27:43 | 私の日々
両親と下の弟と一緒に実家の近くで食事をした。
レストランを出た後に父は帰って行き、
残った私達はたまたま隣の建物にできたシネコンを覗くことになる。

ちょうど「シルクドゥソレイユ」3Dと書かれた看板が出ていて、
上映が始まったばかりの時間。
案内の人に尋ねるとまだコマーシャル中だから途中からでも、
充分間に合うとのこと。
おまけにその日は水曜日、映画が割引の日。
売り場の画面から座席を予約してチケットを買い、
メガネを渡されて入場。
「シルクドゥソレイユ」のマジックに掛かったような成り行きになった。

席に着いた私は少し不安を感じた。
母は最近、とみに視力が落ちている。
弟も昨年にした病気のために視界が一部狭くなっている。
大画面で3Dなんて観てしまって二人は大丈夫なのだろうか。
あるいは字幕が出て読み取れなかったりするとがっかりするのではないか。

メガネをかけた途端、コマーシャル映像の少年と虎が旅をする物語、
思わず虎の攻撃を避けたり、水しぶきを浴びたりで歓声を上げてしまう。

本編が始まる。
少女がサーカス小屋に誘われるように入っていく。
作業をする青年と目が合い、微笑みを交わす。
その様子を見た親方から叱られる若者。

場面は空中ブランコに変わる。
先ほどの青年(おそらく)は客席の少女と目が合い、
その瞬間、落下してしまう。
砂地獄の中へと吸い込まれていく青年。
少女もそれを追いかけて共に落ちていく。

そこからはめくるめくワンダーランドが始まる。
ほとんどセリフらしいセリフはない。
したがって字幕もほぼ出ない。
少女と三輪車の取り合わせに以前観たカナダの仏語劇を思い出した。

3Dを観たのはディズニーランドでのマイケル・ジャクソン「キャプテンEO」以来だが、
あちらの方が時間が短いのでかなり刺激が強い。
こちらは約1時間半の上映時間。
観客の目や疲労度に配慮したのか、優しい作りになっている。

最後に二人は再び巡り会うことができて物語は終わっていく。
言葉はほとんどないのに映像だけでこれだけの世界観を表現している。
実物もきっと素晴らしいに違いないが、アップで立体感を持たせて観せることで、
舞台にはない側面に触れることができる。

映画が終わり外に出ると、ほんとうにサーカス小屋に迷い込み、
そこから抜け出してきたような不思議な感覚がしていた。


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