Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

無事、戻ってきました!

2009-07-07 21:50:33 | ニューオリンズの旅
お陰様で無事、旅を終えて戻ってくることができました。
ありがとうございます!
頭の中で旅行中の出来事がまだまとまりがついていないのですが、
順を追って振り返ってみたいと思います。

出発5日前、航空会社に席の予約のため、電話した。
飛行機は満席、なんと通路側の席は、赤ちゃん連れの人用か、
ハンディキャップのある人用しか、もう残っていないそうだ。
そういう方が乗ってこられたら、席を譲るという条件で、
とりあえず押さえてもらう。
帰りの席に関してはもう真ん中しかなかった。
正規のチケット購入者は予約時に既に席の予約までできるため、
格安航空券だと、こういう状況になるそうだ。
それにしても、何で最近、飛行機に乗る時、いつも満席なんだろう。
前はガラガラで座席3つ分とか取って寝たりしたのに。

同じ航空会社で国際線から国内線なので、
一昨年のヒースロー空港のようなバスでのターミナルの移動、
歩いているだけでも75分なんて事はなくて簡単かと思っていた。
ターミナル間の移動があり、モノレールに乗るという。
係りの人は私の1時間半余りの乗り継ぎ時間、
急がないと乗り遅れる可能性もあると心配してくれ、
移動の手順など丁寧に教えてくれた。

「荷物を持込のみにしようと思ってるんだけれど。」
と話すと、反対されるかと思いきや、「あっ、その方が安心です!」

悪名高いヒースローの乗換えから較べれば楽勝かと思っていたが、
ターミナル間の移動、搭乗口の情報に電工掲示板をみつめ、
アナウンスに耳を傾ける、緊張感が蘇ってきた。

帰りは国内線から国際線だと最初から出国扱いになるので、
アメリカのセキュリティーは厳しいから2時間半前をメドに
空港に着いて欲しいと。
やれやれ、帰りはそうとう朝早い出発になる。

前日に荷造りをすると、最小限の荷物にしたつもりだが、
やはり大きさと重さが気になる。
夏物のコットンの服は意外に重さがある。
荷物を思い切って次々と切り捨てる。
より小さく、軽くと減らしていく。
その時、デジカメの充電器を切り捨てたのは、大間違いだった。

7月1日、12:23、品川発の成田エクスプレスに乗る。
出発前に荷物を担いだ時、この年でこんな旅に手をつけた自分、
りっぱなスーツケースを成田に宅急便で送り受け取る、
ビジネスクラスで旅をするとかじゃなくて、
格安航空券、ルームシェア、最低価格のコンサートチケットを取り、
バッグは機内持ち込みのみで出かけていく自分が愛おしくなった。

13時半過ぎには航空会社のカウンターへ。
帰りの成田までの席も通路側が確保できたそうだ。
ニューオリンズまでの国内線はすべて真ん中の席。
短時間だから別に構わないのだけれど、
つい調子に乗って、真ん中でない席があるか尋ねる。
非常用ドアの脇の窓際が空いているが、
この席に座った人は非常時に周りの人の脱出の手助けが、
出来るだけの技量が必要とされるという。
丁重にお断りする。

今回の旅行、みんなで一緒に食事したり、ルームシェアで割り勘にするので、
カードではなくてドル紙幣が必要だ。
ニューオリンズの空港やホテルでの両替状況が良くわからないのと、
海外在住の人は現地でのキャッシングを進めるが、それも慣れていないので、
とりあえず、ある程度の現金をドルに替えて用意した。
あまり現金を持ち歩いたことがないので、何か落ち着かない気分だ。

チェックインも出国審査も余り混んでいなくてスムース。
飛行機も定刻通りの出発になりそうで、安心。
一昨年のベルギー行きの時は長蛇の列。その上、出発が1時間も遅れ、
乗り換えのことを考えて焦ったので今回は順調で気分が良い。

搭乗が始まる。
私の席をみつけると、そこには堂々と体格のいい男性が座っていた。
「ここは私の席なんだけれど。」とボーディングパスを見せる。
「それとこの席とどういう関係があるの?」
「だから、この席の上の棚にこの番号が書いてあるでしょ?」
「君の持っているその券と上の番号は、一致しているわけ?」
「一致してるじゃないの!あなたのパスを見せなさいよ。
全然、違う席じゃない。」
「上の番号なんて関係ないよ。」
もうやってられない。
「係の人と話すわ。」とフライトアテンダントを捜すが、
みんな、離陸前の準備に忙しくて、近くにいない。
「ちょっと捜して、話してくる。」とキャビンに行く。
するとその男もまずい展開になったと思ったのか、付いてきた。

クルーに事情を話して私のパスを見せ、彼にも自分のパスを出させる。
ド迫力のおばちゃんスチュワーデスが、「あんたは違うわよ!」
と一喝してくれて、その男は逃げるように去っていった。
しかし歩きながら一瞬こちらを振り返り、"Sorry"
歩いていく方向が分かってるんだから、最初から自分の席がどこか
知っていたんだろう。

席に座ると、イヤホーンが持っていかれてしまっている。
先ほどとは別のこれまた表情のない年配の怖そうなスチュワーデスに
それを伝えると、席にあるはずだと告げられる。
「私の前にここに座っていた人がいて、その人が持って行っちゃった。」
まるで、うちの小学生の甥が叱られて言い訳をしているみたいで、
何か情けない。
そのまま、返事もなく彼女は立ち去った。
無視されたかと思いきや、また戻ってきて無表情で言葉もなく、
イヤホーンを差し出す。

飛行機は定刻通り、離陸した。
ビジネスクラスのすぐ後ろのエコノミーの1番前の席。
最初は足が伸ばせてラッキーと思ったら、
前の席がない分、やたら風通しが良い。
ただでさえ、寒いのにこの席は更に凍えるばかりだ。
通路を隔てた横の年配の女性はウィンドブレーカーのような物を、
着込んだ。

恐ろしげなアメリカ人のフライトアテンダントばかりでなく、
とっても感じの良い日本のスチュワートがいてくれた。
食事のサービスの時、「このパンはとても美味しいんですよ。」などと、
嬉しい一言を添えてくれる。
その人がおすそ分けと言って、ビジネスのデザートのケーキをくれたり、
到着した時もお土産にとチョコレートを持たせてくれる。

映画が新作がいくつもあり、4つも観てしまう。
音楽チャンネルにR&Bがあり、マービン・ゲイやアル・グリーン、
アレサ・フランクリン、ルーサー、ライオネル、チャーリー・ウィルソン。
一睡もしなかったのは、とんでもないことだった。
これから先のために少しでも体力を蓄えておくべきだった。

入国の書類に滞在先のホテルの住所が必要だ。
荷物棚からバッグを引っ張り出す。
封筒の中からインターネットで予約したホテルの住所のコピーを出す。
ふと見ると、封筒に茶色のシミが点々と。
チョコレートでも付けたかと思ったら、私の親指から血が流れている!
「ど、どうしてこんなことに・・・」どこかで手を切ったらしい。
バンドエイドをポーチから出して、傷を確認してから貼り付ける。
たいした事がなくて良かったけれど、もう泣きそう。

ヒューストンの空港に着く。
入国審査で並んでいると、"Does anybody speak Japanese?"
と検査官が2度叫んだ。
後ろの日本女性が「ほら、呼んでいますよ。」と私に言う。
検査カウンターに行くと、
「この人の職業欄に書いてある事が、理解できないんだ。」
年配の男性が職種ではなく、会社名を記入している。
「仕事の内容を教えて下さい。」と伝える。
その方の入国審査が終わったので、
「私は向うで並んでいたんだけれど、引き続き、ここで審査を受けても良い?」
少し考えてから、「悪いけれど、もとの所に戻ってくれ。」

先ほどの女性が自分の前を空けて、「お疲れ様です」と、私を入れてくれる。
それにしても彼女はなぜ自分で行かないで私を行かせたのかな?
待ちながら、お話しすると、これからフロリダで一ヶ月間、
現代医学ではない治療法を学ぶと言う。
「ホメオパシーみたいなもの?」と聞くと、
「近いですね。」いろいろな人がいるんだなぁと感心する。
(彼女の方こそ、もし私の旅の目的を聞いたら、同様に感じただろう)

米国入国審査、全く楽勝。
実はその昔、帰りの飛行機を予約しないまま米国へ旅立ち、入国審査の際、
所持金を聞かれて、まずい雰囲気になったと思い、少なめに言うと、
返って問題になり、私のパスポートは赤いファイルに入れられて、
一癖も二癖もありそうな人達と別室で待たされる。
その後、個室で一対一で面接、荷物も細かく調べられた。

そして一昨年のヒースロー、あの時ははテロ未遂事件の後だけに、異様だった。
女性の検査官に、体中を細かくチェックされ、胸は乳癌の検診にも等しかった。
それでも、納得せずに1回、パスさせた後、もう一度、調べたいと呼び戻される。
持ってる液体もすべてリトマス試験紙みたいな物で調べられた。
女性の一人旅というのは、怪しまれるのだろうか?

入国審査を終え空港職員に聞くと、
私のゲートは曲がってすぐの所にあると言う。
えっ、ターミナル間の移動があると思ってたら、なくて良くなっちゃったのかな?
ゲートに行ってみると、そこはミネアポリス行きの搭乗口になっている。
係の人はまだ来ていない。
だれかに確認したいのだが、売店はあっても職員が全く、見当たらない。
もう一度、戻り、別の空港係員にボーディングパスを見せて尋ねると、
やはり私のゲートはそこで良いと言う。
電光掲示板でも確認するが、まだニューオリンズ行きの搭乗口の案内は出ない。
もし搭乗寸前に違うターミナルからの離陸が決まればダッシュすることになる。
落ち着かない気持ちで係の人が現れるのを待つ。

搭乗口にようやく係員が来る。
私のパスを見せると、「これは間違っているわね。」
コンピューターの電源を入れて、検索してくれる。
成田で渡された搭乗口の番号は間違っていたのか、その後変更になったのか、
ボーディングパスにプリントされた物とは違っていた。
彼女は印刷されたゲートナンバーに×、正しいゲートの番号を書き込む。
同じターミナルの二つ先のゲートでほっとする。
教えてもらったゲートの前に行き、係員に確認すると、
ニューオリンズ行きの搭乗は45分後に始まると告げられた。


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2 コメント

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おかえりなさ~い☆ (SHOKO)
2009-07-08 08:13:40
お帰りなさい(^-^)
旅の序盤からすでにドキドキの展開ですね☆

無事帰国のお知らせ、そして エリックとの写真を見てホッとしました♪

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ありがとう! (AK)
2009-07-08 12:22:03
SHOKOさん、
ショウを見るだけでも充分だと思っていたら、
会う事もできて感激でした!
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