Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

Eric Benet @Blue Note Tokyo 5/16 1st-2nd

2012-05-17 14:07:43 | エリックべネイ、2012年5月来日
今回のエリックべネイの来日、2007年のベル・ジョンソン以来のバックボーカル帯同。
バックボーカルのDenise Jenae、期待した通りの華やいだ雰囲気をステージに添えてくれた。
やはり相方なしのひとりSpend My Lifeでは、しっくりこない。
今回は熱く甘く二人でこの曲を歌い上げてくれた。

1st&2nd、通しだと待ち時間も含めて長丁場になるので、
1stは指定席を予約。到着したのは6時少し前。
既に自由席の入場も始まり、知り合いのファンの方達も着席している。
数えてみると総勢20人近い。
皆、早くから並んで前方中央付近を固めてくれている。

オープニングは昨年と同様、エリックの代表曲のスニペットと、
「いつも『なぜ音楽をやっているのか』と聞かれるけれど、僕が音楽をやってるんじゃない、
音楽が僕をやってるんだ。」というテープが流れるところから始まった。
そして"Love Don't Love Me"の曲でエリックが登場。
この曲は2002年に完成されながらお蔵入りしてしまったアルバム"Better & Better"
に収められていたが、シングルとしては購入することができる。

「僕の原点、最初のアルバム"True To Myself"からの曲を歌うね。」
"Spiritual Thang"
歌い終わったエリックはジャケットを脱ぎながら、
「見てこれ。裏には僕の名前、そしてここには"The One"って入ってるんだよ。」
ジーンズに黒のベストとタイ、サングラス、紐なし白、赤の縁取りのコンバース。

セカンドでは紺のジャケットにオレンジ系ストライプのタイ、白地にチェックのシャツ、
表地はジャケットとつい、裏がカラフルな柄のベストだった。

"Love & Life"から"Chocolate Legs"
「この曲は女性に捧げる歌だ。
チョコレートレッグと言うとアフリカ系女性だけのための歌?
と良く聞かれるけれど、チョコレートでもホワイトチョコやモカ、
わさび味なんていうのもあるかもしれない。
疲れて家に帰った時に女性の存在にどれだけ癒されるかという思いを歌にした。」
エリックのファルセットが冴える曲。
周りも"Wrap your chocolate legs around me"とコーラス。
最後はたっぷり間を持たせて、"Around me~~~!"とエリックは熱唱。
ふと気が付くと前方中央付近がしょっぱなからずっとスタンディングだ。
2009年までは観客が立ち上がるのは最後の"Georgy Porgy"位だったのに素晴らしい!

「冬から春になってきて、公園を散歩していても、仲睦まじいカップルを見掛けても、
こう思わない?メイクラブしたいって?夢も叶うんじゃないかって?」
"Feel Like Making Love"
う~ん、2011年のツアーの様子を撮影した映像をステージクルーのビジューが、
アップロードしていたが、その中で名古屋に着いたエリックはリハーサルで、
この曲を歌っている映像があった。
アーティストはリハーサルの時にその日にパーフォームする曲ではなくて、
喉慣らし、楽器慣らしに思い付きの曲、その時の気分の曲を試すことがある。
しかしこの曲が余りにエリックに合っているのでぜひ、実際にライヴで聴きたいと思っていた。
それだけに「来た~~!」という感じで嬉しかった。

「僕はNewアルバム、"The One"を出したのを皆、もう知っているよね。
その中からのセカンドシングル"Harriett Jones"を歌う。」
皆、"Swing low swing low sweet Harriett,
Baby won't you let me come home"
"Pretty pretty girls all over me,
Pretty pretty girls won't let me be"
の部分を一緒にコーラス。
Harriett Jonesって誰なの?と良く聞かれるそうですが、誰でもない、とのこと。
(その事に関しては本日放送されたラジオで詳しく話してくれていましたので、また後日)
セカンドでは男性が女性に許してほしいとせがんでいる様子を、
ユーモラスに歌ったと言っていました。

この曲を歌いながらエリックはサングラスをさりげなく取る。
以前は床に投げ捨てていましたけれど、今回はお水などが置いてあるサイドテーブル上に。

さていよいよバックボーカルの出番が。
二人で熱く"Spend My Life"
セカンドではアドリブをたっぷり入れて「君の名前は?」
と聞くとデニスから「あなたこそ、名前は?」
と聞かれたエリック。"My Name is LOVE"
となりきって答えたエリック。
ところが途中で見つめ合う内に吹いてしまって。
微笑ましかったです。

そして"Lost In Time"からのシングルカット曲、
"Sometimes I Cry"
「この曲は失恋から立ち直っていく過程を描いた歌。
もう相手のことを忘れたつもりでいるのに、
ちょっとした拍子に、例えばラジオから流れてくる曲、
映画のシーン、友人たちとの会話からふと相手のことを思い出してしまう。
それでもだんだんと自分の生活を築き直していく、そんな気持ちを曲にした。」
この曲のファンは圧倒的に男性が多いそうだ。
あのリル・ウェインも獄中にいた時「唯一の楽しみはラジオから流れてくるこの曲。」
とまで言った。
ファルセットの部分が地声に変わる部分。
いつになく新鮮に感じた。

「新しいアルバムの中から最初のシングルカット、"Real Love"
16、17歳の時に愛をもう知ったと人は思うかもしれないけれど、
ほんとうの愛は相手の欠点がたくさんあったとしても、
それを越えてでもどうしてもこの人と一緒にいたいと思うだけの部分、
をみつけることだ。
それはマチュア、大人として成熟した時にこそ、知ることのできる愛だ。
そんな気持ちを曲にした。」
初めて生で聴くこの曲、やはりうっとりする。

"Don't Let Go"
「リレーションシップを同じ相手と続けることは難しい。
止めてしまった方がよっぽど楽と思うこともあるかもしれない。」
前回の来日で毎回、私達の前でこの話をされて、とうとうモーションブルーでは、
「それって私達のこと?」「私達、大丈夫なのかしら?」とオーバーアクションすると、
エリックから「君たちに関しては大丈夫だ。」とお墨付きを頂き、
周囲の方に笑われました。

エリックは続ける「もちろん、別れたっていいんだ。それもありだと思う。
でもずっと貫いた時にそこには掛け替えのないものがみつかるはず。」
仲良く歩く老夫婦を見ながら、
この二人もいろいろ乗り越えてここまで来たのだろうなという歌詞から始まる。
観客に"Don't Let Go"のコーラスをエリックは要求。
皆も応える。

"Lost In Time"からずっと聞きたかったフェイス・エヴァンスとのデュエット曲。
"Feel Good"
デニースとのコミカルなデュエットが楽しい。

私の大好きな曲、"Why You Follow Me"
最初の出だしはギターのソロで静かにスペイン語から始まる。
しっとりと歌い上げるエリック。
この曲はスペイン語ヴァージョンもあるが、
途中からはステージ中央に戻ったエリック、
Deniseとサルサを踊りながら英語でダンサフルに歌う。
観客も"Why you follow me!"とコーラス。

"Love & Life"から"You're The Only One"
この曲は全米でNo.1になり、ここから70年代の音楽という発想が生まれて、
"Lost In Time"へと繋がったとエリックは話す。
このアルバムはリリースの日がなかなか決まらず、やきもきした。
そして"You're The Only One"は2007年の来日で世界で初めて日本で歌った曲。
その後、ストリングスが付きCDに収められシングルカットされた。
それだけに個人的には愛着の深い曲。
「みんな、コーラス頼むよ。」とエリック。
"You're the only one I love, you're the only one I need in my life"
と観客も歌う。

一度、ステージを離れるエリック、お約束の"Georgy Porgy"で戻ってきた。
"Georgy Porgy pudding pie, kissed the girls and made them cry"
もう既にここを歌わされることは何度も書いていますから、
皆さん、ご存知ですよね?

1stは指定席、2ndは自由席二列目左中央で観た。
やはりできれば自由席アリーナ付近の方がより臨場感があるかもしれない。
1stの新鮮な緊張感、2ndの少しくだけて寛いだ雰囲気。
どちらもそれぞれ良さがある。

ナイル・ロジャースを通してこのブログを知り、初めてエリックを観に来て下さった方、
また前日のタワーレコードのイベントにいらした方達からも、
お声を掛けていただき嬉しかったです。

それにしてもエリックのライヴ、前は最後まで立たない人たちもいたのに、
セカンドはずっと最初から最後までアリーナ周辺はスタンディング。
エリックべネイ、どんどんと人気が高まっているのがわかる。
今日のライヴも熱くなるに違いない。

Eric Benét(vo)
Denise Jenae(back vo)
Jon Richmond(key)
Mike Feingold(g)
Afton Johnson(b)
John "Stixx" McVicker(ds)


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
初エリック (mko)
2012-05-18 00:30:18
突然お話かけて失礼しました。

AKさんの様々なLiveのご報告は、とても楽しみで、うなずきながら拝読しています♪ありがとうございます。

昨年春にこちらで知って、やっと会う事が出来ました。あの声を維持するのにどれだけの努力をしているのでしょう…素敵ですね。
真面目。気遣いの好青年。
…私にはそう映りました♪
AKさんに教えて頂いて(予習)少し一緒に歌うことができ、とても楽しめた事に感謝しています。
サルサ練習しなくっちゃ…(汗)

ご自身の初エリックの時と重ね合わせていらしたAKさんが、可愛らしかったです♪

エリック&AKさん、ありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございます (AK)
2012-05-18 13:46:31
mkoさん、お声を掛けて下さってありがとうございました。
Nile Rodgersからこのブログに繋がり、エリックを観に来て下さったとうかがい、とても嬉しかったです。
初エリック、堪能していただけたようで良かったです!
お友達にもどうぞよろしくお伝えください。

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