Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

Eric Benet インストア・イベント@タワーレコード新宿 5/15

2012-05-16 11:20:36 | エリックべネイ、2012年5月来日
朝からお天気は下り坂。
夕方に向けて霧雨のような雨が降り始めた。

エリックべネイ、インストアイベント、初めてのことだけに、
なぜか緊張が走る。
他のコアなファンの方達もそれぞれ同じ思いだったようだ。
人は集まってくれるのか、集まり過ぎて入りきれないということはないのか、
イベントが盛り上がり、いらした方もエリックも満足してくれるものになるのか。

スタートは夜9時。
この時間設定は仕事帰りの人も立ち寄れるようにという配慮だろうか。

夕闇が迫って来る頃に私の気持ちは緊張から感謝に変わった。
エリックのファンになってから私を受け入れて暖かくメンバーに迎えてくれた
アメリカのファンクラブの会長トロイリン。
ニューオリンズまでエリックのファンの集いに行った時、一緒の部屋に泊ってくれて
何かと世話を焼いてくれたリーサ。
フランスからこの集いに参加してその後パリで再会もしたリンダ。
日本からのエリックの写真や私の書く拙い英語のリキャップを楽しみにしてくれている
アメリカのファン達。

雨の中、1日の仕事で疲れているはずなのに
新宿まで駆けつけてくれるエリックの日本のファン達。
この日のイベントへと向けていろいろと準備してくれた方達。
特にJ.Iさん、Hisakoさんはブルーの地に"The One"のジャケットを
プリントしたTシャツまで作成してくれた。
何だか考えている内にまだイベントは始まってもいないのに、ウルウルしてきてしまった。

会場入りしたのは7時15分頃だっただろうか。
既にkaoruさんとnkmrakikoさんが来ている。
まだ設営前の会場。
ここで待っていて大丈夫なのかと確認。
これからステージを作るとのこと。

らしき人の姿は見当たらず、このまま人が集まらなかったらと心配になってきた。
エリックのマネージャーのケヴィンがやってきた。
ケヴィンはミルウォーキーからシカゴ、シカゴから成田、
成田から名古屋、そして今日は新幹線で東京まで戻ってきたそうだ。
19日は韓国ソウルでのジャズフェスへと参加するが、
その後もまた乗り換えのために東京へ寄るそうだ。

「レコードショップって久々に来るけれどいいもんだね。」
と感慨深げにケヴィンは呟く。
音楽好きなのでレコードショップに来るのはずっと楽しみだったのに、
今、アメリカでは大手メーカーの倒産のためにCDショップはなくなってしまったそうだ。
時差ぼけのためにまだ睡眠が充分にとれてないとのこと。
今回のイベントはエリックが立ち上げたJordan house Records、初の試みだと話してくれた。

アメリカではEMIに移ったのになぜ日本ではワーナーなのかと尋ねると、
「日本のワーナーの人たちはとっても良くしてくれるからだよ。」
そしてアメリカに先行して日本でCDがリリースされたことに関しては、
「だって僕たちは日本が大好きだし、日本のファン達が熱いからだよ。」
韓国のコンサートも行ってみたいと言うと、今回のジャズフェスはメンバーも凄いし、
次回はぜひなどと話す。釜山のコンサートはなくなりソウルのみとのこと。

「ケヴィン、実は私、緊張してるのよ。
ほんとうに大勢の人が来てくれるのかしら?」
「う~ん、雨降っちゃったからね。でも時間が近くなったら、
それなりに来てくれる人たちがいると思うよ。」

8時過ぎから徐々に人は集まり始める。
開始30分ほど前にふと振り返ると背後には大勢の人が詰めかけていた。
会場のスタッフから何度も「たいへん多くの方がいらしています。
少しづつ前方へとお詰め合わせください。」とのアナウンス。
会場ではずっとエリックの新しいアルバム"The One"が流れている。

9時ジャストにエリックべネイは登場した。
えんじ色のスポーツタイプのジップアップ(Bossのロゴあり)
グレーコーデュロイのパンツ、コンバースの白、赤の縁取り紐なしのシューズ、
胸元にはパンツとジャケット両方から色を取った春物の麻のスカーフ、
どなたかからベルトもBossだったと情報を頂きました。

歓声と共に迎えられ用意された椅子に斜めに座るエリック。
それだけで充分に絵になる。
皆が用意したバナーに喜んでくれている。

1996年に"True To Myself"を出した後、始めて訪れた国が日本だったこと、
それ以来、日本を自分の故郷のように思っていることなど話してくれた。

ワーナーの担当者の方と通訳の方を交えていくつかのインタビューが行われるが
既に私のブログで紹介してきたことなので、詳しくはこのブログのカテゴリー、
「エリックべネイ関連インタビュー」でお読みください。

初めての自身のレーベルから出したアルバムとしてタイトルを"The One"としたこと、
今まで自分のアルバムを手に取ったこともない人にぜひ買って欲しいthe one、
という思いを込めてこのタイトルを付けたこと等を話してくれた。

今回のアルバムの特徴としてはレーベルを離れて、
より好きなように制作できるようになったので、ジャンルに捉われないアルバムとなった、
いつもツアーで組んでいるメンバー達と一緒にアルバムを作成できたことも良かった等。

さて質問コーナーとなりました。
Yukaさん、こういったイベントで質問コーナーがあることを教えておいてくれて、
どうもありがとう。お蔭で内輪のメンバー達は一斉に挙手。

最初の方からの質問は「インディアはいつデビューするのですか?」
今までもこの質問はアメリカのインタビューで良く聞かれるが、
「自分が同じ年代の時に『音楽をやりたい』というと親はいつも『まずは勉強』
と言っていた。今度は自分が娘にそういうことを言う番になってね。
曲も作っているし、歌も歌えるけれど、取りあえずは学業を優先させるつもりだよ。」
過去のインタビュー中でも「この業界は厳しい。大学を中退したことを自分は後悔もした。
だからインディアにはまず大学を卒業してもらい、
音楽の道に進むならその後にしてほしいと思っている。」と語っている。

さて次は私が当たった。
実は「インディアと今回共演した感想は?」という質問を用意していたのだが、
最初の方がインディアのことを聞かれたので、とっさに、
「アメリカンアイドルでデアンドレが『尊敬するアーティスト』としてエリックの名前を挙げて、
"Sometimes I Cry"を歌ってくれた。その時のエリックの心境は?
また翌日のアメリカンアイドルにゲスト出演をして、
私達もエリックの姿をテレビで観られて嬉しかったけれど、出演が決まった時のエピソードなどを。」

エリックからは「うん、AKはそのことをツイートしていたね(笑)
デアンドレ、彼はいくつだっけ?18歳だよね。
若い人が僕の歌を気に入ってくれて歌ってくれたのは嬉しかったよ。
彼が歌ったと聞いて再放送を自宅のテレビで寛いで観ていたらね、
番組のプロデューサーから電話が掛かってきて、『出演して欲しい』
突然言われてびっくりしたけれど、名誉なことだと思って引き受けたよ。」

その後、15年前のインストアイベントに参加したという方からの質問。
後ろにいらしたので彼女の声が最初聴こえなかったら、エリックはさりげなく、
マイクを彼女の元へ持っていくように目で指し示す。
エリックはいつもこういう気配りがある人だ。
「15年前に僕のイベントに参加してくれたの?ありがとう!
その時、あなたは4歳くらい?」とエリック。

さて我が夫も挙手。
「まずは今、サングラスしていますけれど、外してもらえないのでしょうか?
それと"Hurricane"は韓国では歌うけれど、日本では歌ってくれないのでしょうか?」
通訳から伝えられてサッとサングラスを取るエリック。
観客から黄色い歓声が上がる。
その上、ハリケーンを今回のライヴで歌っても大丈夫だよね、と横にいたケヴィンと
ドラムスのウェスに向けて振る。
ハリケーン、OKになっちゃった雰囲気だがワーナーの方は「かもしれません」
と結ばれていた。
一度組んだセットリストを組み替えるのは難しいのかと思う。
ところで、"Never Want To Live Without You"は今回、歌わないとはっきり言われました。

今日のイベントは歌はなし、とのことだったが、
なんと"Real Love"を3分の1位にはしょって、歌ってくれたのだった!
歌に入り込む時のエリックの集中する様子、一気に感情移入する様子には、
いつも息を呑む。
目の前で歌われる"Real Love"に鳥肌が立った。
コーラスを振られて皆が"Real love, real love"とバックアップすると、
エリックもとても嬉しそうだ。

その後、サイン会。
長蛇の列、最後に待って皆で挨拶しようということになる。
皆さん、それまで賑やかにしていたのに自分の番が近づくと神妙な表情になる。
もちろん私も。

Aさんは前回、日本でエリックが観たジノ・バネリについて質問すると、
「今度、一緒にレコーディングすることになったよ。」

サインに名前はなしとのことだったが、エリックは私のサインに名前を入れてくれていた。
実は喉をちょっと傷めてしまったけれど、明日までには直すからね、と話してくれた。
いつも思うのだが、風邪気味で地声が掠れていても歌う時にはみじんも感じさせない。
そういう状態なのに集まったファン達のために"Real Love"を歌ってくれた。
「また明日ね!」とエリック。

エリックを見送り、お誕生日まじかのウェスを交えて記念撮影。
ケヴィンも入りたいといって参加。



その後、解散した後、タワーレコード入口にいるとAさんが戻ってきた。
「エリックが今、出て来て歩いているよ!」
その瞬間、皆いっせいにダッシュ。
皆さんの足の速いこと。
これから食事だろうか、エレベーターに上っていくエリックに皆で手を振る。

たいへん盛り上がったインストア・イベントとなった。
雨の中、いらして下さった皆さん、ほんとうにありがとうございます。
昨日のこと、興奮の余り、記憶が飛んでますので、補足する点があったら、
教えて下さい。

何だかこれで終わってしまったような気がしてホッとしてしまったが、
実はまだ始まってもいない。
東京のライヴは今日から。どんなセットリストになるだろうか。
これからの二日間が楽しみ。私はすべての回に行ってます。


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2 コメント

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ありがとうございます! (korin)
2012-05-16 12:12:27
とっても詳しいイベントレポートありがとうございます。
参加してない私まで参加したような気持ちになり胸がいっぱいです
遅い時間からのイベントに沢山の人が集まったんですね。ほんとに良かったです。
今日からの2日間、ericを堪能しましょう♪
あ~!ドキドキしてきましたっ
返信する
明日 (AK)
2012-05-16 15:26:38
korinさん、いらっしゃるのは明日でしたね?
前回は大阪で電車が止まってしまいほんとうに残念でしたね。
今回は天候も良く、新幹線の止まる心配もありません。
安心して楽しめますよ!
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