Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

アイザック・ヘイズの真実

2013-02-01 17:44:23 | Weblog
アメリカに住むMichikoさんからテレビプログラム"Unsung"について昨年教えてもらった。
取り敢えずタミー・テレルの回だけじっくり観てブログにも書き、
http://blog.goo.ne.jp/ak-tebf/d/20120827
後はゆっくり一つづつ観ようと思っていたところ、いつのまにか
youtube上では放送された番組が削除され、短いプロモーション映像のみ残されていた。
その新シリーズが始まったとMichikoさんから連絡をいただく。

アイザック・ヘイズ、亡くなったのは2008年8/10。
ちょうどこの頃、行きつけのソウルバーでDJが追悼の気持ちを込めて
アイザックの曲を掛けていたことを覚えている。
アイザック・ヘイズというとまず思い浮かぶのは"Shaft"「黒いジャガー」のテーマ。
1971年の作品、2002年にはサミュエル・L・ジャクソン主演でリメイクされている。

"Unsung"の映像を観ながら改めてIsaac Hayesの生涯を知り、
そのスケールの大きさ、1942年生まれでもこんな苦労があったのかとも思った。
しかしそれをばねにしながら自分も思った通りの生き方をし、
世の中のためにも尽くした。
アフリカ系アメリカ人として初のアカデミー賞を作曲家として受賞したことも知った。

アイザック・ヘイズは1942年8/20、テネシー州で生まれる。
父はなく母の死後、妹とともに祖父母に引き取られる。
メンフィスに移ったのは6歳の時。
貧しい家庭で綿花栽培を家族でしながら生活する。
タレントショウで歌い注目を集めたこともあったが、
生活のために学校を休学し綿を摘む仕事を数年続けた。

復学し奨学金を得て音楽の道に進むとともに同級生と結婚する。
60年代ではスタックスレコードのプロダクションチームに入り、
Sam & Dave"Something Wrong With My Baby"
"Hold On I'm Coming""Soul Man"を世に送り出した。
アイザックはサム&デイヴに多くのヒット曲を提供した。
"Soul Man"この映像を観ながらアフリカ系アメリカ人の人達にとって
音楽としてだけではなく、精神性も示していたものだったと気づく。

1968年に自身のアルバムを出すが、それほどのヒットにはつながらなかった。
それでも地元のクラブのパーフォーマンスで女性に絶大な人気を誇った。
その結果としてその後、リリースしたアルバム"Hot Buttered Soul"
のヒットにつながる。
"Walk On By"などの曲が映像で紹介される。
この頃に新たな女性と再婚をする。
"Never Can Say Good-bye"の映像が流れるが、
独特のファンキーでありながら自然体の持ち味がある。

1971年に「黒いジャガー」"Shaft"がヒットし、アカデミー賞を受賞した。
自分のしてきた苦労から他者に対しての援助も大切にし、
地域の恵まれない子供たちの生活や学校教育の充実を助ける。
そして自分自身も贅沢なものが好きで洋服、車、バイク、
次々と欲しい物を手に入れていった。
一時期はピンクの服ばかり、オレンジや赤も好きだったそうだ。

下着のようなぴったりとしたステージ衣装、これも女性たちを喜ばせた。
その後「黒いモーゼ」の名のもとに素肌にチェーンを巻き付けて歌ったりする。
体を鍛えヴィタミン剤を何種類も取る。
ここにR&Bアーティストの原点を観る思いがするが、
その根底には貧困の子供時代を過ごしたことで、
自分に対しての自信のなさや不安な気持ちが拭い去れなかったとされる。

1975年スタックスが倒産しアイザックも破産した。
映像は子供達、妹、妻たち、関係者で語られ進められていくが、
頂点を極めたところから家や物を売らなければならないという状況にまで追い詰められた。
お金がある時には寄ってきた人も誰も助けてはくれない。
この時は立ち直れないかと思うほど彼は落ち込んだと2人目の妻は語る。
音楽活動を精力的にこなすことでアイザックはここから立ち上がっていく。
ディスコ調の曲"Don't Let Go"をリリースし、プロモーション映像も作る。

子供たちへの援助は国内に留まらずアフリカへと向けられる。
学校を作り、奨学金の制度を設ける。
度々訪れたガーナで現地の若い女性と知り合い、2005年に結婚することになる。
アイザックは7人の女性との間に11人の子供をもうけた。
2005年の感謝祭ではすべての今までの妻たちと子供たちが共に集い、
一緒に料理をし語り合ったという。
最後の妻は「アフリカでこういう大家族の在り方は普通のことよ。」

テレビアニメ「サウスパーク」で声の出演をし人気が出るものの、
番組がアイザックの信仰するサイエントロジーをギャグにしたことが納得できず、
この役を降りたとされるが、これは本人の意志ではなく、
サイエントロジーの信奉者だった当時のマネージャーの画策ではないかとも語られる。
このため収入が減り、またツアーに出ることになるが、
2006年に起こした脳梗塞のために以前のように歌ったり演奏したりすることに
困難をきたした。

2008年、妻が食料品を買って家に戻ると
自宅でランニングマシンが動いていて、その横に倒れているアイザックを発見する。
救急車で病院に搬送されるが帰らぬ人となる。心臓発作だった。
65歳、早い旅立ちだったとも言えるが、実はもっと年上だと思っていた。
それだけR&B史において古き良き時代のアーティストという印象が強いのと、
今のアーティストと違いアフリカンアメリカンの王道を行くような生き様を感じる。

娘の一人が最後に涙しながら「親の死に準備ができている子供などいない。
それでも父の残した曲を聴きながら懐かしく思い出すことができる。」と結んでいる。

Unsung - Isaac Hayes

Xファクター シーズン2 トップ8へ

2012-12-03 14:00:32 | Weblog
感謝祭を前にしたアメリカでの番組の放映、Thanks Givingにあたり、
自分の恩人に捧げる曲がテーマ。

カントリーのテート・スティーヴンス、
前回と前々回の投票結果で二週連続でトップ1を記録した。
「父からは多くを学んだ。父に憧れていた。
軍人を引退した後、音楽の道に進んだが家族を養うために諦めてくれた父。
父への感謝の気持ちを込めて歌う。」
テートも家族のために音楽を断念していたが、今回のXファクターに挑戦した。
「お父さんもきっと喜んでくれるだろう。」とLAリード。
テートの両親の映像が映し出されるが、父としての今までの苦労が報われる瞬間。

一度、脱落したものの前々回に呼び戻されたダイヤモンド・ホワイト。
「両親の離婚を理解できずに苦しんだ。
今は女手一つで自分を育ててくれたことに感謝している。
9歳の時に母は大きな病気をした。
ママのいない人生なんて考えられない。」
母への感謝の真心がこもった歌を泣かずに歌い切ったダイヤモンド。
こういう時程観ている方は涙。

エンブレム3が選んだのは身内ではない。
ユースプログラムの指導者だったり、高校をドロップアウトしたドリューを支えてくれて、
ハイチの大地震の後に家を建築するボランティアへ連れて行ってくれた友人の父親。
日焼けしたお気軽なカリフォルニアボーイに見えた三人に意外な一面があった。

エイリン・レイ
幼い時に両親が離婚しそれからは父代わりになってくれた兄に"Hero"を捧げる。
「僕は自分のやるべきことをしただけだ。」という兄に、
「でも愛しているからしてくれたんでしょう。感謝の気持ちを歌いたいんだ。」

シーシー・フライ
「クリスマスイブに7歳で亡くなった天国にいる姉、ケイシーは、
赤ちゃんだった私をとても大切にしてくれた。
いつも姉が見守っているのを感じる。」
彼女の歌を聴きながら両親は肩を抱き合って泣いている。
シーシーも感情をこめながらも抑えて歌った。
一見つっぱった感じのシーシーにこんな苦労があったとは。

5thハーモニーは神への感謝をそれぞれ言葉にする。

ベアトリス・ミラー
両親がベトナムから養女に迎えた双子の姉妹。
低体重や余病を併発し病院通いの日々だったそうだ。
妹たちへと捧げるのは"Chasing Cars"
彼女もこれほど複雑な環境にいるとは想像もしなかった。

ヴィノ・アレン
「国のために仕える兵士たちへ捧げる。」
軍の慰問歌手をするヴィノ、"God Bless the USA"
歌としてはこの日、この時点で最高だった。
このままで充分プロとして通用しそうだ。

ペイジ・トーマス
ペイジが6歳のクリスマスイヴに母は交通事故で亡くなる。
その後、自分の居場所がなかった彼女を友人の母親のコリーンが引き取った。
映画「しあわせの隠れ場所」、実話を基にした物語をサンドラ・ブロックが演じた。
映画では主人公がフットボール選手だったが、まるでそれの歌手版のエピソード。
アメリカという国のの懐の深さをしみじみと感じる。

カーリー・ローズ
5歳上の兄へ。
生まれた時からずっと可愛がってくれた。
10歳の時に母が脳卒中で倒れた時も支えてくれたのは兄の
「何もかもきっと意味があるんだよ。」という言葉だった。
楽屋に兄が訪ねてくる。
ほんとうに妹思いの優しそうな少年。
兄に捧げる曲は"Over the Rainbow"
アカペラで始まり、アコギの伴奏が入り、オーケストラが加わる。
彼女の才能はずば抜けている。
今シーズンの優勝候補と思わせる。

今回の番組を観ながら、候補者たちがそれぞれたいへんな思いをした経験があり、
それでもそういう中で人に感謝する気持ちを忘れず、それを歌に表現したことに、
素直に感動を覚えた。
また番組を通して現在のアメリカの抱える厳しい現状を見聞きしつつ、
その中にも多くの善意があることも知った。

脱落はエイリンとベアトリス。
トップ8の順位も発表になるが、エピソードのドラマ性に流されず、
歌唱力をしっかり判断して視聴者が投票した結果だった。

最強のふたり Intouchables

2012-11-23 10:46:10 | Weblog
既に9月中に公開されていた「最強のふたり」
観ようと思いつつ機会を逸していたものが、
とうとう地元のシネコンで上映が始まり昨日鑑賞。

画面には夜のパリを猛スピードで走っていく車の様子が映る。
ほどなくパトカー2台に挟まれて止まる。
外に引っ張り出された黒人の青年は「障害者が発作を起こしたので、
病院に搬送するところだ。」
同乗する初老の男性も苦しそうな様子をしている。
警察車の先導を受けて病院へ到着。
警官達が走り去った後、車を発進させながら笑い転げる二人。
「お祝いに音楽を掛けよう。」
Earth Wind & Fire "September"
ここから映画はスタートしていく。

二人の出会いの場面。
障害を負い首から下がマヒした大富豪フィリップ。
犯罪歴もあり生活に困っている青年ドリス。
介護の経験もなく、失業保険目当てで「就職活動をした」
という実績のためだけに面接を受けにきたドリスをフィリップは採用する。

クラシックや詩を愛し、美術にも造詣の深いフィリップ。
R&B、クール&ギャングやアース ウィンド&ファイヤーが大好きで、
裏町育ちのドリス。

今までの介護人はやらなかったようなやり方で、ドリスはフィリップに接する。
介護者用の車ではなく、フィリップがかつて乗っていたスポーツタイプの車、
これをドリスは選んでフィリップを乗せる。
車椅子の速度が遅いのがつまらないと最高速度が出るように改装する。
心の中にある苦しみから行き場のない気持ちになったフィリップを、
夜の街に連れ出しマリファナを吸わせる。

「二人の間には徐々に友情が芽生え・・・」と解説にあるが、
怪我で障害を負う前のフィリップは冒険好きでやんちゃな青年だった。
熟練した介護者ではなくドリスを選んだのは、
形は違ってもかつての自分に通じるものを感じたからに違いない。

フィリップの誕生会、クラシックのオーケストラの演奏が延々と続く。
退屈するドリスに「それならこれはどうだ。」
とフィリップは次々とクラシックの名曲の中でもインパクトの強い曲、
ビバルディーの四季「夏」に始まり、バッハやストラビンスキーなども聴かせる。
ふざけながらも楽しんでいたドリス「今度は自分の番だ。」と、
Earth Wind&Fire"Boogie Wonderland"
踊り始めるドリス、普段は真面目な使用人たちも一緒に踊り出す。
フィリップも目を細めている。

それぞれ相手の影響も受ける。
ドリスは詩が韻を踏むことを知り、抽象画にまで目覚めてしまう。
フィリップもドリスの後押しもあり、文通相手と会うところにまで変わる。

そして最初の場面に話は繋がり、ドリスが去った後、
他の看護人と馴染めず夜眠らず苦しむフィリップの元に
メイド頭から呼ばれてドリスが登場し車に乗せるところに戻っていく。

一つ一つの場面が笑いと涙に彩られ、いつまでも観ていたいと思わせる映画だった。
実話を基にしているとあるが、二人が接する場面は良いところばかりだ。
これだけ一緒にいればもっと葛藤もあったはず。
その部分が描けていなかったようにも感じた。

自分に同情も障害者扱いもせず素のままで接してくれることを喜び、
ドリスの根底にあった善の部分、明るさを認め、面白がったフィリップ、
フィリップに信頼されていることで自分を取り戻し、
良い面がどんどんと表れていったドリス。
日本語のタイトル「最強のふたり」に納得。
フィリップを演じるフランソワ・クリュゼとドリス役のオマール・シー、
二人の笑顔が堪らない。

オバマ大統領、再選確実!Congrats Obama!

2012-11-07 15:29:47 | Weblog
6日午後11時(日本時間7日午後1時)過ぎの時点でオバマ大統領の当選が、
激戦区、中西部ウィスコンシン、オハイオなどにも勝利し、
今後4年間の続投がほぼ確実となった。

昨日の夕方、エリックべネイへと向けて「アメリカ人じゃないからオバマに投票できない、
でもオバマの当選へと向けて日本から強い祈りを送る。」とツイートしたところ、
エリックがリツイート、その後80件を越えるリツイート、ファボリット、フォローが続き、
また「ありがとう。」「世界の人はそう思ってくれてるのね。」
「期日前投票をしつつオバマの勝利を願っている。」と返事も届いた。

オバマの当選を祈りつつ、昨夜からニュース、ネット、ツイートなどに目を光らせていた。
ナイル・ロジャース、ジョン・レジェンド、ジョディー・ワトリー、メアリー・J・ブライジ、
多くのアーティスト達が選挙に行った時の状況や写真をアップしていた。

平日に選挙があるアメリカ、出勤前に投票に寄る人、仕事の後で寄る人もいる。
エリックべネイは期日前投票で先に済ませていた。
投票所で並ぶ様子の画像、映像がある。
投票所が開く前から並ぶ人、また「投票の締め切り時間を過ぎても並んでいた人は、
投票可能。」などのツイートも。
投票所によって締め切りの時間に多少ばらつきがあるようだ。

午前中の時点でイリノイ、マサチューセッツ、メリーランド、メイン、ロードアイランド、
デラウェア、DCなどのオバマ優勢のニュースを聴いた。
この時点ではまだ勝敗の判断はつかなかったが、だんだんと激戦区にもオバマの勝利が決まり、
午後1時過ぎには当選確実の発表があった。

前回の時も感動したが、今回はオバマ大統領が二期務めるということが、ほんとうに嬉しい。
4年間でやりきれなかったことを次の4年でぜひ実現して、
より良きアメリカへと前進し、それを世界へと拡げて行ってほしい。

「愛と青春の旅立ち」バックグラウンドストーリー

2012-11-05 15:21:40 | Weblog
「愛と青春の旅立ち」"An Officer and a Gentleman"
30年前に大ヒットし、リチャード・ギアの人気を不動のものにした映画。
共演はデボラ・ウィンガー。
テーマ曲の"Up Where We Belong"もビルボードヒットチャートでNo.1となった。
ラストシーン、リチャード・ギアが工場で作業中のデボラ・ウィンガーを抱き上げて、
連れて行くシーンでは多くの女性の胸をキュンとさせた。

「アメリカンジゴロ」でリチャード・ギアのファンになった私は、
「愛と青春の旅立ち」で白い軍服でバイクに乗るリチャード、
鬼軍曹に腹筋をさせられながら「出ていけ!」と追い詰められ、
「僕には他に行くところがないんだ・・」と泣き出すリチャードの姿に涙し、
完璧に心を奪われていた。その頃、そういう女性も多かったはず。

スカイパーフェクトTVを視聴するようになって久しいが、
ハリウッドの裏話、監督や俳優が本音で映画について語るインタビューを観る機会が増えた。
リドリー・スコットの「ブレードランナー」は名作だと思っていたが、
監督自身は編集でハードボイルド調の語りを入れられてしまったことに憤懣やるかたない様子だった。
観客が感動した映画でも監督や出演者達にとっては、
思い出したくないほどの悔しい体験であったりすることも知った。

DVDも特典映像などが充実していて監督、編集、製作などの対談が入ると、
それぞれに納得していない部分、本音を聴くことができる。
映画は吹き替えでなく字幕が当然という説もDVDやスカパーで、
吹き替え、字幕を較べて見ることが可能になり、吹き替えの長所も再認識した。

「E」「あなたの知らないハリウッド」「アクターズ スタジオ インタビュー」などの番組中で、
例えば「ビッグ」、トム・ハンクス以前にロバート・デニーロ、
ジョン・トラボルタにもオファーがあったこと、
「シカゴ」は最初にトラボルタにオファーが来ていたこと、
「スピード」ではサンドラ・ブロックが決まった後も
ハル・ベリーがどうしてもこの役が欲しくて制作者と直談判した話など興味深かった。
が、それぞれの映画が未だに色褪せないのは、
最終的に撮影されたキャスティングがベストだったからとも思う。

「愛と青春の旅立ち」、ジョン・トラボルタが出演を断ったということはインタビューで聞いていた。
理由はトラボルタがその時、俳優よりもパイロットへの憧れが強く、
大型旅客機の操縦免許を取ることに熱中していたからだ。
「断ったことで後悔していない?」と聞かれて
「ビッグ」も「アメリカンジゴロ」も「愛と青春の旅立ち」も自分が断ったことで
トム・ハンクスやリチャード・ギアにチャンスを与えることができて良かったんじゃないか、
と答えていた。

デボラ・ウィンガーは映画「デボラ・ウィンガーを探して」中のロザンナ・アークウッドのインタビューで、
「愛と青春の旅立ち」では製作者からカメラを通すと顔にむくみが出ているのが明らかなので、
利尿剤を呑むようにと言われたことで怒りを露わにしていたし、
「愛と追憶の日々」"Teams of Endearment"の撮影ではシャーリー・マクレーンと相性が悪かったとも、
語っていた。もともとデボラ自身が難しい人なのかもしれない。

さて前置きが長くなったが、アメリカでエンターテイメントビジネスに関わっているfacebookフレンド、
Sから更なる「愛と青春の旅立ち」の裏話を聞いた。

「1982年に公開された"An Officer and a Gentleman"、最初のキャスティングでは、
主役はジョン・デンバーだった。
ジェフ・ブリッジスも候補だったが、スケジュールの都合で叶わなかった。
次なる候補はジョン・トラボルタ、エリック・ロバーツ、カート・ラッセル。

ポーラの役の有力候補はシガ二ー・ウィーバーだった。
次にアンジェリカ・ヒューストン、ブルック・シールズ、メグ・ライアン、
ジーナ・デイビス、レベッカ・デ・モネー。
それぞれスケジュールの都合、オーディションで不向きと判断、
本人がオファーを断ることでデボラ・ウィンガーに決まった。

リチャード・ギアはインタビュー中でこの映画に出たのはお金のためだった
(映画の内容に共感していなかった)、
ラストシーン、ザックがポーラを抱き上げて行く場面も撮影中は好感が持てなかったが、
映画の試写の際に音楽が入ったこのシーンを観て感動すら覚えたことを語っている。
リチャードギアにとってこの映画は「プリティーウーマン」に至るまで、
最大のヒット作だった。

デボラ・ウィンガーはヌードシーンを演じたくなかった。
しかし彼女は『ヌードに関する取り決め』抜きの契約書にサインしてしまったため、
シナリオ通りに演じざる負えなかった。

鬼軍曹役には当初ジャック・ニコルソンが予定されていたが、断っている。
この役を演じることになったルイス・ゴセットはヒールな役に入り込めるようにと、
撮影中は他の出演者と隔離されていた。

プロデューサーのドン・シンプソンはテーマソングの"Up Where We Belong"が気に入らず、
ジェフリー・オズボーンの"On The Wings Of Love"を使いたかった。
"Up Where We Belong"はヒットチャートでトップとなり、アカデミーベストソング賞も獲得する。
一方、"On The Wings Of Love"はビルボードで29位に留まった。

"An Officer and a Gentleman"は1982年の映画興行成績で3位を記録している。」

この投稿に対して思うことを投稿すると、Sからも返事が来た。
「撮影中のリチャード・ギアとデボラ・ウィンガーの関係はかなりギクシャクしていた。
デボラは精神的に不安定な人なのかもね。他の映画でも問題があったと聞いている。」

リチャード・ギアが「プリティーウーマン」を撮っている時のインタビューで、
「ジュリア・ロバーツとの相性が良くて、撮影が楽しい。」と語っていたのを思い出した。
デボラ・ウィンガーはその後しばらくして映画界から引退してしまうが、
共演者、製作者達との人間関係を築くのが苦手なタイプなのかもしれない。

リチャード・ギアはこの当時ちょっと悪くて、でも繊細な部分も持った魅力的な役どころが多かった。
今は人の好い中年男性の役が多くて、往年のファンとしては寂しい気もしている。

Xファクター シーズン2 審査員の家

2012-11-02 22:14:59 | Weblog
オーディションからブートキャンプを経て審査員の家に行く権利を得た24組。
この中から8組が落とされる。

ティーン、グループ、オーバー25、ヤングアダルト、
4つの部門にカテゴリー分けされる。

ヤングアダルトが連れてこられた家はLAにあるモダンなウェアハウス、
そのロフトがデミの部屋、室内で一人づつのパーフォームが始まる。
ゲストはニック・ジョナス。

ジェネル・ガルシア(18歳)、ケイティー・ペリーの"Kiss the Girl"
事前にデミから「歌いながら髪の毛をかき上げる動作はやり過ぎないように。」
と注意を受けたが、やはり急には直せない。
それとアドバイスに捉われたのか、
オーディションの時のような思い切ったパーフォーマンスができない。
他のオーディション番組でも歌う環境に変化があると、
ガラッと感じが変わってしまう人を観てきたが、この番組の「審査員の家」
というのは大きなターニングポイントだ。

ウィリー・ジョーンズ(17歳)、"Nobody Knows"
ブートキャンプで歌詞を忘れてしまって大泣きした歌に再挑戦。

ジリアン・ジェンセン(19歳) サラ・バレリス"Gravity"
歌う時の表情が入り込み過ぎて大袈裟になると指摘されたためか、
返って不自然な表情になってしまった。
魅せ方も大切とデミから受けたアドバイス、生かし切れなかったようだ。

ニック・ヤンガーマン(21歳)ラッパー、"Tik Tok"
ジョナスからは絶賛されるが、デミは納得してないようだ。

ペイジ・トーマス(21歳)
幼い娘と会えないことを嘆いていたが、気持ちの不安定さが歌に出てしまう。

シーシー・フライ(17歳)LMFAO"Sexy & I Know It"
自信過剰な態度に反感が持たれることを心配するデミに、
ほんとうは心細いと気持ちを打ち明ける。
心の中にある弱さを歌に出すようにとデミからアドバイスされた。
デミの助言が生かされて好感度が上がった。

このグループはやはり才能ある人が集まっている。

場所は変わり、マイアミのサイモンの家。
オープンエアな空間を生かした近代的な建物。
プールの前でのパーフォーマンスとなる。
サイモンの担当はグループ。
ゲストはマーク・アンソニー。ジェニファー・ロペスの元夫。
元からグループで参加したチームと
ソロで参加して一度落とされた人達で形成されたチームがある。

プレイバック(16歳~17歳)
突然作られたとは思えないほどの良いチームワークを見せた。
パワーが魅力。マークは認めないがサイモンは気に入ったようだ。

エンブレム3(16歳~19歳)
予選では自作の曲を歌った三人。子供の頃からずっと一緒に歌って来ている。
意外なことに出だしで音を外してそのまま持ち直せずに終わった。
しかしマークは「リラックスした様子が良かった。」

シスターC(17歳~21歳)
リッチな美人姉妹。
どん底からこの番組に賭けてきた人達とは雰囲気が違う。
しかしチアリーダーのような容姿と気取った態度に票が集まるかどうかとサイモン。
ハーモニーが美しく決まり、息もぴったりで実力は間違いなくある。

リリック145(19歳~23歳)
男性二人組に女性一人のソロが加わって落選組から作られたグループ。
それなのに三人のケミストリーは抜群で観ていて飽きない。
三人とも貧困、犯罪多発地帯の出身。「地元に未来はないから戻る場所はない。」
歌もダンスも観ている人を惹きつける力が溢れている。

ドープ・クライシス(25歳と30歳)
ずっと組んできたはずの二人なのに余りインパクトはない。
「二人とも力を出し切った。」とサイモン。
「これ以上の成長の余地はあるのか?」とマーク。

やはりソロの女性だけを集めて作ったグループ、LYLAS(15歳~19歳)
一人一人が座ってしっかりと歌い掛け、その後立ち上がって、
審査員へと向かってくるところは圧巻。

三番目は、ビバリーヒルズ、丘の上に松の木が茂り、
プールからは下界を見下ろすLA・リードの家。
ゲストはジャスティン・ビーバーと彼のマネージャー。
LAはジャスティンを始め、若手の発掘を得意としてきたので、
今回のオーバー25担当は不本意だと告げる。
それでもここから優勝者を出す意気込みを語る。

ジェイソン・ブロック(35歳)
力強さはあるが、優勝候補と言えるのか、
スター性は十分にあるのかとジャスティンとリード。

デビッド・コーリー(26歳)
鳥肌が立った、有望だとリード。
しかし音楽業界で生き残っていけるほどの実力なのか、と問うリードに、
ジャスティンのマネージャーは「情熱が強く感じられたから大丈夫。」

ダリル・ブラック(37歳)
無難にまとめて好感も持てたが、バンドのボーカルが向いているのではという意見。
強烈な個性に欠けるという意味だろうか。

テイト・スティーヴンス(37歳)
カーボーイハットをかぶったカントリーボーイが歌ったのは、
以外にもR&B、ブライアン・マックナイトの"Back to One"だった。
最初は声の良さが生かされてとても良かったが、歌詞の"One...2...3..."
の辺りから不安定になった。
家族を養うために道路工事の仕事をしていて歌を諦めたと言う。
応援したいもの、カリスマ、声に魅了がある。

ヴィノ・アラン(40歳)
継父に母子共々暴力を受けて育ったから、自分の子供は幸せに育てたいと語る。
番組を通して成長したが、歌手としての資質はどうなのかが問われる。

タラ・サイモン(27歳)
声量はあるが、魅力、好感度に欠ける。
ジャスティンから「もっと優しく歌う場所を作るべき。」と意見が出た。

シーズン1の年長者の組には応援したくなる人達が、たくさんいた。
今回はどうだろう。
前回のオーバー30ならまだ理解できるが、今回はオーバー25、
カテゴリーが25歳以上、それ以下、ティーンでは、どうしても若手のタレント発掘に偏る。

ティーン部門担当はブリトニー。
マリブの海岸沿いの南仏調の家。
白い壁に蔦が絡まる。
ゲストはウィル・アイ・アム。

ダイヤモンド・ライト(13歳)
歌声は良いけれど、見せ方に改善の余地ありというウィル。

リード・デミング(13歳)
実年齢以上に子供っぽく見える。
小さな体から出るとは思えぬ声量。
しかし実際と歌声とのギャップを指摘される。

ジェームズ・ターナー(15歳)
このグループ、ただ一人のラッパー。
マリブの陽光輝くプールサイドで審査員とゲストを前にラップは似合わないのが、
気の毒な感じがした。

エイリン・レイ(17歳)
昨年もグループのカテゴリーの一人として審査員の家まで進んだそうだ。
控えめだが好感が持てた。

ベアトリス・ミラー(13歳)
まだ未熟だけれどXファクターがあるとウィル。

カーリー・ローズ・ソーネンクレア(13歳)
断トツに巧い。歌に入り込んでいる。
ウィルは「可愛い蝶のようなのに歌うと、まるで街を焼き尽くすドラゴンのようだ。」
シャイな普段の様子が歌い出すと別人になる。

この24組の中にまだ応援したいと思う人は出てこない。
昨年と較べると番組のレベルが候補者、作り方ともに弱くなっている感じがしてしまう。
昨年度は年長者カテゴリーの充実度が高かった。
そして今回は番組のホストがオーディションに登場しないのも寂しいものがあった。
番組の今後を楽しみに見守りたい。

「Xファクター シーズン1 オーディション」
http://blog.goo.ne.jp/ak-tebf/d/20111013

ナンネル・モーツァルト

2012-10-25 18:00:06 | Weblog
クラシック音楽がテーマにされた映画をここのところ続けて観ているが、
この作品「ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路」は、
モーツァルトの姉が10代で家族と演奏旅行をした部分に焦点をあてている。

マリア・アンナ・モーツァルト、愛称がナンネル。
ヴァイオリン、ピアノ、作曲にも秀でた才能がありながら、
当時は女性が作曲家になる、作曲家になるために勉強をすることも、
全く考えられなかった。
演奏旅行中も弟がヴァイオリン演奏をする時にはピアノ伴奏者として、
弟、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトに注目が集まるように自分は存在を消している。
ヨーロッパを演奏して周るために何十時間も馬車に揺られていく。
この時代の旅のたいへんさもまた印象に残る。

両親と弟と4人で演奏旅行中に立ち寄った修道院で、
ナンネルは幽閉されるようにして修道院で暮らすルイ15世の末娘たちと交流する。
この時に年齢が近い王女と親しくなるが、この二人の打ち解けていく様子が、
とても可愛らしい。
王女はナンネルのことを親しみを込めて「ナナ」と呼ぶ。
二人はそれぞれにその時代に生きる女としての運命を淡々と受け止めていく。
解説によると演じる二人は監督ルネ・フェレの娘達だった。

ナンネルは王女から王太子の音楽教師への恋文を預かったために
ヴェルサイユ宮殿で王太子とも会うことになる。
従者の配慮でナンネルは男装させられる。
この辺りはもう「ヴェルサイユの薔薇」めいた世界へと誘われる。

王太子への恋心から15歳にして親元を離れ、音楽の個人教授で収入を得ながら、
ナンネルはパリに留まる。
昔の女性は大人だったと思わずにはいられない。
女性が学ぶこともままならぬ時代。
ナンネルは男装して学校に通う。
王太子の勧めで作曲もする。
彼女の託した譜面から王太子のサプライズとして王宮でオーケストラが管弦楽を演奏し、
ナンネルもヴァイオリンで途中から演奏に加わる。
映画の中では実際にナンネルが作曲した曲がいくつか復元されているようだ。

王太子との叶わぬ恋に破れ家族の元へと戻るナンネル。
一方王女も音楽教師が父の腹違いの子、自分の母親違いの兄弟と知り、
修道女になる。
この部分に不思議と悲壮感はない。

家族と共にまた馬車で旅をしていくナンネルの姿で映画は終わる。
その後も名前が表に出ることはなく、
普通の女性として生涯を終えたことが説明として加わる。

王太子を演じたクロヴィス・スワン、
他の登場人物と違い一人だけ屈折した心境を情感豊かに演じている。
ナンネルを演じるマリー・フェレ、描かれるナンネル像も、
言葉少なくあえて感情を抑制している様子に好感が持てる。

Go and see, my love!

2012-10-05 17:15:23 | Weblog
映画「グランブルー」のラストシーン、ジョアンナはジャックに向かって、
"Go and see my love!"と叫ぶと海中へと送り出す。
字幕では「行って私の愛を見てきて。」
本来は「行って見てきて、愛しい人。」と訳すべきだったらしい。
しかしこの偉大なる誤訳はこっちの方がずっと映画に合い、
しっくりきて浸透してしまった。
愛しているからこそ、相手を送り出したジョアンナ。

「グランブルー」には4つのヴァージョンがある。
長い方から、完全版、フランスオリジナル版、国際版、アメリカ公開版。
アメリカ版はラストが変わってしまっているそうだ。
最初に観たのは国際版だったが、ジョアンナとの出会いの部分が短く、
二人が愛し合っているというよりも彼女が強引に追っかけたという印象があった。
完全版は無駄なシーンも多く長すぎる。マニアのためのものだ。
それぞれ英語、仏語のヴァージョンがあるので、この誤訳と言われるシーンも含めて、
今一度、仏語でフランスオリジナル版を観返してみた。

フランス語版でもやはり英語で"Go and see my love"と言っていた。
久しぶりに見るロザンナ・アークウッドの顔はほんとうにイルカに似ている。
出会いのシーンで「君はイルカに似ている。」とあるが、
これは短縮版にはないそうで、その方がダイレクトでなくて良かったという人たちがいる。

もともとイルカが好きだったが、この映画を観たことで、
自分もいつかイルカと泳いでみたいと思うようになった。
何年かして実際に一緒に泳ぐ機会が巡ってきたが、やはり映画のようにはいかない。
イルカの方が大人で人間に付き合って遊んでくれている気がした。

猫と金魚

2012-08-07 00:41:15 | Weblog
私は犬も猫も好きだが、猫好きにとって絵に描いたような可愛い猫の写真は、
面白みがない。
表情や考えていることがわかるような写真に微笑みを誘われる。

キーボード奏者、フィリップ・ウーがアップした愛猫ウィギーの写真。
ウィギーはPhilipのサイトに度々登場するかなりハンサムな雄猫。
そのWiggyが顔をしかめてイライラしたような表情で金魚をみつめている。

キャプションに"Wiggy and the newest family member Luca Brasi"
猫がいるのに金魚を飼ったんだと思ったが、その名に何か聞き覚えがある。
Luca Brasi、「ゴッドファザー」に登場するビトー・コルレオーネの用心棒。
最初の結婚式のシーンでマーロン・ブランド扮するゴットファザーに挨拶をする練習をしている。
次に登場する時には組織を代表して出向いた取引であっけなく殺されてしまう。
その後、コルレオーネ家に新聞紙に包まれた魚が送られてきて、
それは「ルカは海の底にいる」という意味だった。

Philip Woo、引き続き金魚の写真もアップしてくれるが、
その姿はほんとに映画の中のルカに似ていて頬がふくらんだような様子に、
思わず笑ってしまった。

猫と赤い金魚と水色がとても涼しげな写真。
ウィギーが名前入りの光る首輪をしている。
猫にとって飼い主に金魚を飼い始められては受け入れるまでがたいへんだ。


「Xファクター」2012年・オーディション開始

2012-03-05 15:54:44 | Weblog
ニューオリンズのエッセンスミュージックフェスティバル、
チケット購入の際に利用したチケットマスターからメールニュースが来た。

今年の"The X Factor"のオーディション日時と会場決定、
そして候補者の募集要項が書かれている。
我こそはと思わん人、また周りにいる才能のある人も推薦して欲しいとのこと。
12歳以上、ソロでもグループでも可。
もちろんアメリカ国民でないのなら労働ビザが必要。

今年も今月から公開オーディションが開始され、
未知の才能、X factorを持った人達が集まってくる。
オンラインでのオーディションは3/1から、
そして公開オーディションは3/14のカンサスシティーから始まる。
オーディション本番の前日と前々日が登録日になる。

第一回目の優勝者、メラニー・アマーロ/Melanie Amaro、
ファイナリスト、アストロ/Astro、クリス・ルネ/Chris Rene、
ジョッシュ・クラジック/Josh Krajcik、マーカス・キャンティー/Marcus Canty、
レイチェル・クロウ/Rachel Crow、以上6名はすでにソニーと契約済みと書かれている。
昨年度のファイナリスト達のアルバム発売と来日も期待したい。

Open Call Auditions in:
3/14 Kansas City, MO
3/22 Austin, TX
4/20 San Francisco, CA
5/1 Greensboro, NC
5/10 Providence, RI

Rest in Peace Whitney Houston

2012-02-12 13:43:05 | Weblog
朝起きて、facebookの投稿を眺めていると、
突然、ホィットニー・ヒューストンが亡くなったという追悼のコメント、
投稿があり、唖然としてそれを見つめているうちに、
次々とアメリカの友人達が投稿し始めた。
すると一人が「ホィットニーのパブリシストがそれは偽の情報だとコメントした」
と書いてきたので混乱したが、その後、APE通信、CNNでも報道され、
残念ながら真実となってしまった。

昨年の初夏頃に薬物のリハビリに通っているというニュースを読んだが、
入院ではなかったのでそんなに深刻なものとは思えなかった。

2010年の今頃だろうか、来日し埼玉アリーナでのコンサートがあった。

ホィットニーが2/9にプレ・グラミーパーティー、
"Love for R&B"に登場したとあるが、
つい数日前まで元気な姿を見せていたのだろうか?
http://myjet247.com/JETInsider/Buzz/Content.aspx?topic=Whitney_Houston_acclaimed_singer_dies

亡くなったのはビバリーヒルズのホテル、死因は不明とのこと。
また一緒にいた人についても憶測が書かれているが、
まだ正確な情報はない。

Whitney Houston、80年代~90年代を代表するディーヴァ。
彼女のヒット曲はたくさんあるが、
私にとってやはりり一番印象的なのは
"I Will Always Love You""I Have Nothing"だろうか。

マイケル・ジャクソンと一緒の写真を何人かが出し始めた。
「天国で二人は一緒に歌っている」

「彼女は安らぎの場所をみつけた」そんなコメントもあった。

マイケルの亡くなったのは2009年、Essence Music Festivalの一週間程前だった。
飛行機の中のスチュワートからしてマイケルのバッジを付けていて、
ニューオリンズの街中でも路上のアーティスト、
ライブショウのアーティストもマイケルの曲を歌い、
エッセンスでもアーティストは皆、マイケルジャクソンへのトリビュート曲を歌った。
そんな中でホィットニー・ヒューストン復活もその時に取り上げられ、
彼女が新しく出すアルバムの宣伝カーも路上に停まっていたことを思い出す。

明日のグラミー賞でもホィットニーへの追悼色が濃いものになることと思う。
マイケルに続いて偉大なレジェンドが一人旅立っていった。
48歳、若かったともいえるが充分、生き切ったとも言えるのだろうか。

つい先日の「アメリカンアイドル シーズン11」でも、
ホィットニーの歌を選んだ若い候補者が、
難しい彼女の歌をしっかりと歌いこなすのを聴き、
名曲も彼女の存在も永遠だと思った矢先だった。

Whitney Houston - I Have Nothing

アメリカンダンシングスター シーズン13

2012-01-08 14:11:05 | Weblog
フォックス238でとうとう"Dancing With The Stars"
「アメリカンダンシングスター」が始まった。
以前からアメリカの友人達の間で絶大な人気があり、
なぜ日本では『アメリカンアイドル』『アメリカンダンスアイドル』
の放映はあってもこの番組はないんだろうかと思っていた。

大人の女性達の間では"Dancing With The Stars"(『アメリカンダンシングスター』)と
"So You Think You Can Dance"(『アメリカンダンスアイドル』)が良く話題になっていたが、
反対に『アメリカンアイドル』はここのところ、余り話に出てない。

さて昨日の放映を早速観てみて、今まで日本でのオンエアされなかった理由が、
分かった気がした。
まず審査員は他のダンス番組に審査員で見かけたイナバしか顔を知らないし、
出てくるスターの中で私が知っていたのは俳優のデビッド・アークウッド、
「クイアアイ」に出てくるゲイのカーソン、「ヘアスプレイ」の劇場版でかつて主演をし、
その後、トークショウの司会をしているリッキーのみ。

その他の人々はアメリカでは時の人、例えばイラク戦争に従軍して重傷を負いながら、
九死に一生を得て30回以上の手術を受けた後、今はテレビ番組に出ているという元兵士、
シェールの娘だったが性転換手術を受けて、今は男性になっている作家、
ジョージ・クルーニーの元恋人のイタリア人モデル、
鬼検事役の女優、バスケの人気選手、また女子サッカーで日本と対戦した時のキーパー、
俳優一家のデビッド・ボールドウィンの妻。
アメリカでは人となりが知れていても日本では余り知名度のない人が多い。

それぞれダンスでは素人がプロダンサーのパートナーと組んでペアで踊る。
一緒に踊るダンサーは相手の雰囲気やできる範囲を見極め、
そして自分の得意技も主張しながらバランス良くダンスを決めることになる。
それぞれの人物像やこの番組にでることになった心意気が紹介される。

審査員が10点満点から得点を出す。
しかし判定は視聴者の投票に委ねられ昨日の16組から一組が今晩脱落する。
これはダンスコンペティションというよりもキャラクターが問われる番組になるのだろうか。
一人一人のこれまでのバックグラウンドなどを観ていると、
既に感情移入できそうな気がしてきた。

英語が余りできないイタリア人モデル、ジョージ・クルーニーはいったいどういう基準で、
彼女をガールフレンドに選んだんだろうなどと考えてしまう。
また彼女が観客に良く思われていない様子も伝わってくる。

一方女子サッカー選手の人気は高い。
優雅なワルツもさすが体育会系、こなしてみせた。

カーソンは女性と男性、ゲイらしさ、それぞれを演出して楽しいダンスを見せた。
俳優のアークウッドは力み過ぎ、リッキーも元はブロードウェイのスターだっただけに、
優勝狙いから緊張感がつのっている。

鬼検事のキャラが売りの女優、練習中にパートナーのダンサーから
「もっとセクシーさを出さないと?」と言われて
「セクシーさって?どうやるのよ?」
「髪をかきあげるとか、腰を振るとか。」
「これはどう?」とバストを持ちあげる仕草をする。

俳優三兄弟(もしかして4人だったかな?)
ボールドウィン家の嫁を悪く言う審査員はいないが、
投票する視聴者はどう判断するだろうか。

プロダンサーとして『アメリカンダンスアイドル・シーズン5』のレイシーが出てきた。
少し太めになって、それでも振り付け師として貫録が出ている姿を観るのは嬉しい。
当時の黒髪からブロンドに変えている。

アメリカの人気番組、どこまで日本で受け入れられるか、
また私も初めてみるこの番組にどこまで入り込めるだろうか。
今後の展開が楽しみだ。

Xファクター #1

2011-10-13 16:25:37 | Weblog
chanparaさんが「『Xファクター』が面白い」とツイ―トした。
ここのところ、テレビのチャンネルがぐっと増えてきて、
各局でもBSとスカパー両方に分散していたりするので見逃していた。

早速チャンネルと放映時間帯を教えて貰い録画。
#1~3を通しで観る。
完璧にはまってしまった。
channparaさんからは寛大にも「ブログ化権を譲る」との申し出を頂く。
#1~#3をまとめて書こうかとも思ったが、
せっかくなのでどの人が優勝候補になるか目を光らせつつ、
#1から書き留めていくことにした。

FOX238開局記念番組として放映が始まった「Xファクター」
あのサイモンが、ポーラがいる。
年齢制限は12歳以上、上限なし。
ティーン向けのアイドルだけではなく、人生の年輪を重ねてきた人の、
生きざまを観ることができる。
ソロでもグループでもOK。
「アメリカンアイドル」のオーディションでは審査員のみだが、
こちらは4000人余りの観客の前で歌う。
オーディション終了後はブートキャンプ。
ボーイズ、ガールズ、グループ、30歳以上の4つのカテゴリーに分かれる。
賞金額も500万ドルとレコード契約。
シーズン5から観てきたアメアイ、シーズン3から観ているアメダンと違い、
どのような展開になるかが全く読めない。

審査員はサイモン・コ―ウェル、ポーラ・アブドゥルに加え、
ソングライターでプロデューサーのLA・リード。
シェリル・コールとニコール・シャージンガ―は交代で務める。

番組のタイトル、"The X Factor"とは未知の才能、
成長する要素を備えた人を捜す意味が込められている。

オーディションはLAからスタートする。
2万人が受け付け前に並んでいる。
候補者は審査員3人以上の"Yes"を貰うとブートキャンプに参加できる。

トップバッターはレイチェル、13歳。
「賞金は何に使いたい?」との質問に、
「家はお金がないから、6人家族で寝室が2つ。
私は女の子だから自分のバスルームを持ちたいの。」
可愛いけど全く嫌味のない自然体。
ダフィーの「マーシー」で会場は徐々にスタンディング。
ウィットの効いた受け答えと歌の実力も伴い合格。

テレル・カーター。
アフリカ系、出てきただけで会場からはうっとりするため息の漏れる外見に加え、
スティービーの"Ribbon In The Sky"を完璧に歌い切り、スタンディングオベーション。
スティービー・ワンダーの歌は難しく、アメアイでは失敗する人が多いが、
こちらの「Xファクター」では歌いこなす人がこの後も続々と登場する。

エローナ、14才、アジア系。
"Beautiful"で4つのYesを獲得、ブートキャンプへ進出。

ジョン・リンダール、14歳。
「今まで大勢の人の前で歌った経験は?」
「学校内のイベントだけ。」
サイモン「今後、どれくらい頑張れると思う?」
「今まであなたの観てきた誰よりも。」と強気の答えに好感度が上がる。
同級生達が皆で応援に来ている。
合格。

サイアミ―ズ、アフリカ系、30才。
プリンスのコピーにも見えるし、歌手と言うよりパーフォーマー。
しかし最初は「?」の表情だった審査員と会場を最後は沸かせる。
賛否両論だったが3つのYesを貰い合格。

3:15amの会場前の様子が映し出される。
既に多くの人が並んでいる。
番組が進むにつれ、そこのオーディション会場よりも別の場所の方が近かったのでは、
と思う候補者が登場する。
早めに並ばないとある程度の人数で打ち切られてしまうのだろうか。
またいくらなんでもいきなりではなく、スタッフの下付けがあってから、
審査員と観客の前に登場か、などと考える。

ダンとベニータ、70才と83才の夫婦。
年齢を越えての出場とトークで会場を盛り上がらせたが、
歌はちょっといただけなかった。

その後も奇人変人が続く。

シモ―ヌ・バトル、USCの2年生、アフリカ系。
いかにも強気で"When I Grow Up"
内容がないパーフォーマンスかと思ったら意外にサイモンがYes。
納得しない審査員と観客のために「アカペラで何か歌ってみせてくれ。」
ちょっと考えた後、先ほどとは全く違う雰囲気のジャジーな曲。
会場はスタンディング、3人からYesを貰い次のラウンドへ。

ステイシー・フランシス、42歳のシングルマザー。
20代後半に付き合っていた男性から「もう遅い。才能がない。」
と言われて歌を諦めたと言う。
「今日は私の最後のチャンスよ。子供のためにも前進したい。」
サイモンから「なぜ今頃になって?」と質問され、
「夢を抱いたまま、私は死ぬことはできない。」と返す。
その言葉の重みと彼女の命懸けでこの場に臨んでいるという気迫に息を飲む。

キャロル・キングの"Natural Woman"
アレサ・フランクリンのヴァージョンで。
歌詞の一つ一つが心に突き刺さる。
彼女の人生とこのオーディションが重なる。

「朝の雨を見ていると、何の意欲もわいてこない
もう1日頑張らなければと考えただけで、疲れてしまう
あなたに会うまでは人生は私に冷たかった
でもあなたの愛は私の人生の平和の鍵
あなたは私を本物の女にしてくれる

私の魂は遺失物保管所にあったけど、
あなたが引き取りに来てくれた・・・」

この歌詞の中の「私」はスティシーで「あなた」とは
このオーディションだと思ったら涙。
魂の込められた歌、ここに賭けてきた彼女の想いに、
観客も審査員もスタンディング。

歌い終わって歓声を聴き、熱狂する観客を見て涙するステイシーの姿に、
またこちらも貰い泣き。
「君には才能がある」とLAリード。
「あなたは一生に一度のチャンスを掴んだわね。」とポーラ。
「今までで最高のオーディション。」とサイモン。
マスカラもアイラインも落ち黒い涙を流す彼女の姿を心から美しいと思った。
これこそ、本物の嘘のない涙。

「あんな風に言って貰えるなんて信じられない。
認めてもらえるなんて思ってもいなかった。」
と楽屋でも涙の止まらないステーシー。
賞金に期待して来ている人もいるだろう。
がステイシーにとっては自分の歌で人を感動させることのできた喜びの方が、
どれだけ大きいことか。

会場はシアトルへと変わる。
ニコール「自分もオーディションに朝4時から並んだ経験があるから、
皆の気持ちがわかる。」

ジオ、インド系だろうか。
自作の歌もひどかったがズボンを下ろしてしまい退場に。
ブーイングの嵐、会場から席を立つ人もいる。
ポーラも楽屋へと戻ってしまった。

マーカス・キャンティ、20才、アフリカ系。
大学に行く前に2年だけ歌手を目指したいと親の許可を貰い、
その2年がもう少しで終わろうとしている。
この番組で認められなかったら諦めるつもりで最後のチャンスに賭けて出た。
スティーヴィー・ワンダー"I Wish"
何とも応援してあげたくなるような初々しさがある。
会場も徐々にスタンディング、審査員のポーラとニコールも体を揺らし踊り始める。

観客の姿に感極るマーカス。
幸福感を噛み締めながら舞台に仰向けになるマーカス。
LAリードから「ボビー・ブラウンもプロデュースしたが、君には通じるものがある」
サイモンは「アッシャーに似ているぞ。」
4つのYesを貰い合格。
家族がおじいちゃんまでステージに走り寄ってきて抱きついている。
オーディション番組を見ていていつも思うのは、
喜んだり、残念がったり、共感してくれる家族や友人がいるって素晴らしい。
「ボビー・ブラウンにアッシャーだよ。」とママに向かって興奮気味に話すマーカス。
「ママと一緒に喜べて最高だ!」

ジ・アンサー、20代前半から後半の3人組。
グレイ、PJ、ジャレット、ユタ州からやってきた。
3人とも眼力がある。
"Rolling In The Deep"
歌も期待を裏切らない。
観客もスタンディング。

23歳のニッキ―。
チャカ・カーンに似ている風貌。
ところが歌い出したら、想像を絶するひどさだった。
音痴というレベルではなく、聴くに堪えない声を出す。
リズムや音程以前の問題。
こういう人が自信を持って出てきて歌うのがアメリカのオーディション番組の凄さ。
マイクの調子がおかしいから、もう一曲歌うと言い始め、
観客のブーイングが始まる。
「君の歌はひどい」と審査員が言うと観客は拍手。
今までは審査員に否定されても納得しない候補者がアメアイなどではいたが、
この番組は後ろに控えている観客達が証人となってくれる。

その後も数人変人が続いた。

クリス・ルネ、28歳。
ごみの収集を仕事としている。
アルコール中毒で施設から出てきたところ。
70日余り断酒できていると言う。
「息子と自分のために頑張りたい。」

オリジナルソング「幼い相棒」
アメアイでは「オリジナルソング」と言うと、
相場が決まっていた。
今回も「オリジナルを歌う」と候補者が言うと、
審査員達もため息をつくのだが、実際に歌い出すと、
この番組に限っては良い曲が多く出てくる。

審査員は顔を見合わせて驚いている。
観客もスタンディング。
「未知の要素」Xファクター。
「ここで未来のスターに会えた時こそ、自分にとって最高の時だ。
君とこの番組はお互いに相手を必要としている」とサイモン。
「番組中も断酒は続けると約束してくれ。」とLA。
4つのYesを貰って次のラウンドへと進出。

「アメリカンアイドル」「アメリカンダンスアイドル」と違い、
今後の進行の仕方が未知なだけに、私にとって番組そのものがまさしく「Xファクター」
これからも毎週続く「Xファクター」から目が離せない。

ニコラス・アシュフォードの葬儀

2011-09-04 00:12:55 | Weblog
ナイル・ロジャースは海外のライブへと旅立つ前にNick Ashfordの葬儀に出席したとツイートがあった。
しめやかな良い葬儀だったと。
この画像はナイルの撮影したもの。

ニック・アシュフォードの葬儀の模様がNY Daily News. Co.に掲載された。
http://www.nydailynews.com/ny_local/2011/08/30/2011-08-30_motown_legend_nick_ashford_honored_by_crowd_of_family_and_friends_at_harlem_fune.html?r=ny_local

読んでいて、残された妻であり、仕事の面でもパートナーであったヴァレリーが、
気丈に喪主を務めている様子に涙してしまった。
この葬儀はヴァレリーとニックの最後のライブであったとも言えるかもしれない。
R.I.P. Nick Ashford.

「伝説のモータウンのアーティストであり、ソングライターのニコラス(ニック)アシュフォードの葬儀が、
ハリケーンのため延期となっていたが、8/29にニューヨーク、ハーレムの最も有名な教会で行われた。

アシュフォードは妻のヴァレリー・シンプソンと共にモータウンのヒット曲を書き、
自身もシンガーでもあったが、先週に咽頭癌のため、闘病の後、70歳で亡くなった。

Abssinian Baptist Churchを埋め尽くす何百人もの参列者の前で司祭は言った。
「Valerie Simpsonはほんとうに精神的に強い女性です。」
Nick Ashofordの妻であり、音楽においてもパートナーであったヴァレリーは、
弔問客に挨拶しながら、涙を流していた。

葬儀の途中、ヴァレリーは飛び上がってピアノに向かった。
ピアノを弾きながら、彼女は語った。
「私は夫がいかに素晴らしい人だったか語り尽くせません。
彼は私のソウルメートだった。
彼は私のすべてだった。」

葬儀はロバータ・フラックのソロに始り、ロバータはヴァレリーの肩を抱きながら、
“The First Time Ever I Saw Your Face”を歌った。
女優のPhylicia Rashad とS. Epatha Merkersonがマヤ・アンジェロウの詩、
“When Great Trees Fall”を朗読した。
「ニック、今、あなたがどこにいるにせよ、ありがとうと言いたい。」
とダンサーで振付師のGeorge Faisonがアシュフォードの曲”Remember Me”を引用した。

女優のTichina Arnold が歌手のVictor Cookと”I’m Too Close”を歌う前に、
「あなたとニックは知らない人にまでいつも優しかった。」とヴァレリーに向かって語った。

葬儀の最後はアシュフォード&シンプソンの有名な曲、”Ain’t No Mountain High Enough”
のメドレーがFreddie Jacksonのリードで始り、
Alyson Williams とAndre Smithの”Reach Out and Touch”で締め括られた。」

ニューオリンズから届いた楽器

2011-05-01 18:54:25 | Weblog
スウィング・ドルフィンズに、ジャズの故郷ニューオリンズから楽器


2005年にエリック・べネイのファンクラブのメンバーになってから、
毎年、エリックの誕生日には彼に対してのプレゼントとエリックべネイを代表者にして、
その時のタイムリーなチャリティーへの寄付をメンバー達としてきた。
集まったお金に更に募金を募って寄付をする。

話を聞くと、アメリカの人達、ある程度自分の収入のある人だと思うが、
一般の日本人よりも頻繁に寄付をしている。高額ではなくても折にふれて。

ニューオリンズの街を歩いていた時も「ホームレスの人に食事を支給する団体」
から寄付を求められて一緒にいたリーサとコミュラ、リンダが当たり前のように
10ドル札を出し、私もそれに倣った。

今回の東日本大震災に関しても、早速寄付をしたいとの申し出があった。
ところがただするだけではなく、どれほどその団体がきちんとしているか、
確認するところにも感心した。

どうしてもアメリカ赤十字にはしたくない、
一人だけの意見ではなく、それは定説のようだった。
ハイチの地震の募金の際に不祥事があったらしい。

日系のアメリカ組織への寄付が良いということになってきたが、
そこへ集められた寄付が日本赤十字に行くと知り何人かは引いてしまった。
しかし一人が「アメリカのレッドクロスではないのだからいいじゃないの。」
と話をまとめてくれた。

カードで即募金できるシステムは便利だが、そこで寄付するとカードの〆日まで、
先方にお金が渡らない。
また寄付しても何の連絡がないところもあるが、例えば「国境なき医師団」
からはどのような地域でどういう支援活動を行っているかが
その後もメールニュースで伝えられてくる。
しかしこの団体も検索してみるときれいごとだけではない部分も出てくる。
慈善団体にはこうしたことがつきものなのかもしれない。

ニューオリンズから気仙沼の楽器と楽譜を失った学生ジャズバンドへと
楽器購入資金として90万円近い寄付が送られたというニュースを見た。
ニューオリンズのライブハウスを中心とした団体からの寄付だそうだ。
しかし良く読むと日本のジャズ愛好家の方がハリケーンカトリーナの際に、
同じ趣旨の寄付をしていてそれに対してのお返しだと知った。

台湾からも日本に向けて多額の募金が集まっているが、
これも日本がしてくれたことへのお礼の気持ちだと聞いた。
日本でもやっている人はちゃんとやってるんじゃないの!
と日本人を見直す気持ちになった。
私も見習いたい。
そして短期間のキャンペーンに終わらず、長く続けて行きたい。