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行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

女子プロゴルフ、スタンレー・レディース、シンデレラスマイル復活

2021-10-11 16:23:27 | スポーツ

5位からスタートした渋野日向子が6バーディー、2ボギーの68で回り、通算10アンダーでツアーでは15年ぶりとなる4人のプレーオフを制した。2019年以来の日本ツアー5勝目、プレーオフで優勝が決まったとたんシンデレラスマイルが泣き顔に!
全英オープン制覇以後、フォームを変え苦しんだが、ようやく決勝ラウンド後半に5バーディ、プレーオフで2バーディとショットが安定したのが勝因だ。

渋野日向子、木村彩子、ペ・ソンウ、佐藤心結4人のプレーオフ(PO)はドラマチックだった。
アマの18歳佐藤心結は首位タイから70で回ってPOに進んだが、ツアー史上8人目のアマチュア優勝はならなかった。PO一戦目はバーディをとったが、PO二戦目3打がピンに直接当たり、入ればイーグル、しかし運悪く10mも横にはねてしまった。ドライバーは平均260ヤードと飛距離は出るし、パットも巧くまたもや凄い若手が登場した。木村彩子は最終ラウンド7アンダーで追いついたが、PO一戦目でバーディーが取れず涙をのんだ。ペ・ソンウはPO一戦目、奥からチップインバーディーで粘ったが、PO二戦目では渋野より近いバーディパットを外してしまった。

西郷真央、西村優菜が通算9アンダーで5位。賞金ランキング1位の稲見萌寧は7アンダーで8位と、調子が悪かった。

 

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厚生労働省白書に見るコロナ下の生活

2021-10-09 17:51:27 | 災害

先日発表された厚生労働省白書では予想どおりの結果が明らかになっており、動画でも発表されている。

https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/20/20-3.html

およその内容は
1,2020年4月に休業者が急増。以降、完全失業率は緩やかに上昇
非正規雇用、特に、「女性」と「宿泊・飲食業」、「生活関連サービス・娯楽業」等の特定の業種で雇用者数が顕著に減少した。非正規女性の雇用は2020年4月に約70万人減少したが1年後の今年3月でも未だに減少している。
2,仕事・収入への影響は休業、労働時間いずれも、子育て女性への影響が大きい
・フリーランスで働く者の「売上高・収入の減少」ありとの回答が多い
・雇用調整助成金や休業支援金等の雇用維持支援施策により、完全失業率の上昇はリーマンショック時(ピーク5.5%)に比べ、ピーク3.1%と抑制された

3,働き方ではテレワークが採用され、就業者の約3分の1がテレワークを経験、しかし正規雇用(利用率42.2%)と非正規雇用(同18%)で利用に格差が生じた
・自粛生活により家事・育児時間の絶対量が増加し、女性の負担が相対的に増加。男性はテレワークにより軽減された時間を充て、女性は余暇を削って対応
4,自粛生活により、高齢者の交流機会が減少、認知機能の低下やうつ傾向の増加が懸念される
・「集う」に代えて、人数制限下での子供食堂、食糧配賦(パントリー)、戸別訪問での食糧配達(アウトリーチ)、オンライン活用など新しい手法での「つながり」が増加
5,2020年7月以降、自殺者が増加傾向。特に女性と若者の増加が著しい
6、自宅で家族と過ごす時間が増加する中で、配偶者からの暴力(DV)の増加が懸念される
7,2020年の婚姻件数、妊娠届出数は減少。感染拡大による出生数の減少が懸念される
他に医療体制の問題、各国のコロナ対策が比較されている。

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連合に初の女性会長誕生

2021-10-07 14:30:28 | 労働

連合結成から32年、初の女性会長芳野友子氏が誕生した。日本の労働組合のトップに女性が就任したことは労組は古い組織というイメージを破ると同時に世界的に問題となっている「ガラスの天井」をも破る歴史的な出来事でもある。
連合副会長から第8代の会長に就任した芳野氏はJUKIの労組出身、中小の製造業が中心の産業別労組「JAM」の副会長を務め、育児・介護休業の取得促進など女性の働きやすい環境づくりに多面的に取り組んできた。最近の連合組織では官公労と民間企業労組の対立が云われ、組合員の組合離れに拍車をかけ、組織人員が減少傾向に歯止めが掛かってない。背景には政党支持の問題があり、結成時の精神がどこかに行っている。

32年前には社会党を支持する産別や民社党を支持する産別が長い年月を掛けて話し合い、連合を結成した。その結果、民主党政権の誕生に繋がった。労働者の労働条件向上にはどこの労組も異論がないはずだ。芳野新会長はJAMでの運動を永年経験してきたのでそのことは良く理解しているはずだ。何故ならJAMは当時対立していた同盟系と総評系の産別組合が1999年9月9日に統一して結成された産別組合だからだ。中小企業に同盟系と総評系の2つの組合があり、工場の中はギスギスしていた例が多かった。当時の全金同盟と機械金属のトップが話し合い指導力を発揮してJAM結成に決断した。私は双方の会長と親交があったので、今でもその努力をリスペクトしている。

昔と違い、非正規社員が増え、正規社員だけを組織している労組はじり貧に陥る。非正規社員を包み込む連合運動を新会長に期待したい。

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日本女子オープンゴルフ、勝みなみがぶっちぎり優勝

2021-10-05 18:46:30 | スポーツ

国内女子メジャー、日本女子オープンゴルフは烏山城CCの長いコースでかつ17番、18番がクリークや池が配置され最後に最難関コースが設定されるという舞台だったが、レベルの上がった日本女子には関係ないといった4日間の闘いだった。

トレーニングで飛距離を上げた勝みなみは4日間60台で回り、通算14アンダーで2位以下に6打差をつけて圧勝し、国内4大大会初勝利を挙げた。7番までは23歳の勝と19歳の西郷(マスコミは幕末対決とよんでいる)がバーディ合戦で競り合ったが、飛距離で上まわる勝が400mを超えるパー4でもショートアイアンで寄せ、後半で6打差を付けた。1998年度生まれを黄金世代と呼ぶがまさにその通りアマ時代に制覇した先駆者畑岡奈紗、渋野日向子、原英莉花に次ぐ4人目のメジャー制覇を果たした。

勝の勝因は何といっても昨年から積極的に取り組んできた飛距離アップだ。以前に比べてドライバーで約20ヤード、アイアンで10ヤードは伸びている。勝だけでなく多くの女子プロはパワートレーニングを行って、体幹を鍛え、飛距離を伸ばしている。157cmとけして大柄ではない勝でも週3で行うトレーニング効果で、今季の平均飛距離254.71ヤード(ツアー2位)と、飛ばして短いクラブで寄せることが可能になった。今回の烏山城のセッティングは11のパー4の内、6コースが400ヤードを超えている。最も長いのが17番の490ヤードで勝は第2打を6番アイアンでパーオンしている。

こうした長距離コースを距離の出ない西村優菜はユーティリティを多用し、2日目には驚異的な63をマークし、3連続優勝を期待したが、心身共に疲れが出たのか3日目から崩れ、3アンダー4位に終わった。

 

 

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来年の経済政策、コロナ困窮者を重点に

2021-10-03 18:32:44 | 経済
 
2019年の民間給与実態、非正規社員の悲惨さ浮き彫り

毎年9月に発表される国税庁調査、やはり「雇用は増えたけど正社員と非正規契約労働者との賃金格差は開いた」という内容。此の調査の特徴は1年間通して働いて得た給与の実態なので、日本の労働......
 

8月の労働統計を見ても、正規従業員は前年より17万人増えているが、非正規はコロナ第5波の影響か10万人減っている。産業別では建設業で12万人、宿泊業、飲食業で25万人も減っている。先日のNHKのドキュメントで困窮者を助けるNPO法人に駆け込む若者の実態を報道していた。突然解雇され、寮を追い出され野宿して、所持金が無くなり助けを求めているケースだった。かつては中高年が主だったのが、コロナになり20~30代の若者が多くなったとNPO法人の責任者は分析した。

また、コロナで打撃を受けた飲食業では非正規の従業員が解雇がされ、そこに働く多くの母親世帯が貧困に陥るケースもコロナ期の特徴だろう。厚労相の支援金や助成金制度も知らないということもあるが、それ以前に所持金が枯渇し、スマホが使えなくなったという悲しい現実もある。

経済対策が岸田新内閣でこれから議論されるだろうが、各種支援金では一律支給だけは止めて貰いたい。コロナでかなりの格差が拡大しているので上記のような真に困っている層をターゲットにした方法をとって欲しい。厚労相によると、ひとり親家庭の54%「約2世帯に1世帯」が相対的貧困下で暮らし、子供の貧困を招いている。貧困の環を断ち切る教育支援もこうした層をターゲットに手厚く支援することが日本の将来を保障する。

 

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