行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

広島土砂災害またもや人災だったとは

2014-09-01 22:04:53 | Weblog

東京電力福島第一原発の原子力災害の実態が明らかにされつつあるが、東北電力女川原発との比較から人災であったことが明確になってきた。それにもかかわらず広島の土砂災害が発生し、70人をこえる人命が失われた。防災の日のブログとしては残念な内容だ。

土地柄、山の手に住宅地を開発せざるを得ず、歴史上これまでにない豪雨で山の崩落ともいえる災害が起きたことは自然現象で防ぎようがなかったことは理解できる。しかし、避難指示が遅く多くの犠牲者を出した。その原因が1時間70ミリを超える豪雨予想が気象庁からFAXされていたにもかかわらず対策室にいた14人の消防職員が気がつかなかったというミスだ。絶えず上がる各河川の水位情報に気を取られていたという。FAXの時間は午前1時49分、避難勧告は4時15分と2時間の時差が多くの犠牲を生み出した。遺族はやりきれないだろう。

住民の中には、過去の土砂崩れの経験から早期に避難して助かった人もいる。広島市は過去に何度か経験しているので、土砂災害を予想していたと思えるが、情報の齟齬が大きな犠牲を産んだ。今夏の「歴史上これまでにない豪雨」は列島の各地を襲い、大きな被害をもたらし、テレビでの全市避難といった警告が目立った。最近は地震や竜巻の速報が各個人の携帯に掛かってくる時代、豪雨の情報が広島市の行政幹部に一斉同報されていたら今回のような悲劇は防げたのではないか。油断が今回の災害をもたらした事実を重くみて行政当局は2度とこのような悲劇を起こしてはならない。


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